住宅手当あり求人について
保育士不足が続いていますが、実際には地方では求人が少なく、首都圏をはじめとするいわゆる「都会」で特にニーズが高くなっています。そこで、地方ではなくて都会で就職したい保育士に向けて、社会福祉法人や株式会社等の保育園の運営会社では、保育士の住宅手当を充実させるところが増える傾向となっています。
毎月のように、保育士志望者向けの就職説明会というものが、全国各地で開催されています。地方から首都圏へ出る場合に、特に不安に感じるのが住宅事情です。そのために、特にこの点についての詳しい説明を行ったり、特別の補助や手当を提供しているところも少なくありません。保育士の仕事は元気な子供たちや保護者を相手とする忙しい業務ですから、できるだけ園へ通いやすいところが良いでしょう。しかし都会になるほど家賃は高くなります。充実したアーバンライフを過ごすためにも、家の問題というのは非常に大きいというのが、就職する側と受け入れる側の共通認識になっています。
地方よりも高い家賃をはじめとする生活費、そして大切な子どもたちを相手とする責任の重い仕事ですから、経済的にもそして精神的に不安なく仕事ができるようなサポートが欠かせないということなのです。
生活サポートとしては、住宅手当として通常の給料に上乗せして支払われるケースと、保育士専用の寮を準備したり、あるいは借り上げのアパートに住むことができる、などのケースがあります。地方から初めて首都圏に出てくる場合には、そういった住宅の保証があれば、本人はもとより、送り出す家族の安心を得るという強みがあります。なかでも寮については、初めての都会での生活を金銭面だけでなく、生活面や精神面でもサポートを受けることができるので、離れて暮らす家族も心配が少なくなるといえるでしょう。特に新卒保育士は給与も低く、経済的な自立が困難とされている中で、処遇を改善することで長く働ける職場を提供し、今後のキャリアアップにつなげていくことは、働く側にとっても企業の側にとっても、そして何よりも子供を預ける親側にとってもメリットが大きいといえることでしょう。どんなに園の理念が素晴らしくとも、どんなに子どもが好きで職場が楽しかったとしても、生活が成り立たなければ保育士のなり手は増えません。保育士が誇りを持って仕事を続けていくためにも、住宅手当をはじめとする基本的な生活を保障するという企業の姿勢はとても大切なものといえるでしょう。