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クリスチャンじゃなくてもいいの?感謝の心を育てるキリスト教保育とは

キリスト教保育
思想の自由がどんどん認められてきた日本。保育においても例外ではなくキリスト教や仏教保育、サドベリーなどの教育保育など保育の体制もどんどん変わっていきます。

みなさんの周りにはキリスト教保育を導入している幼稚園や保育園はありますか?キリスト教保育では朝の礼拝に始まり、食事の前のお祈り、キリスト教のイベントを祝うなど、ほかの園では体験できない独自の教育法があります。人生の基礎ができる大切な幼児期に、聖書に触れたり、讃美歌を歌うことで、感謝の心を子どもたちの心の中に培うように保育する、最近注目のキリスト教保育について今回は紐解いていきます。

■キリスト教保育って何?導入している保育園ではどんなことをしているの?

≪聖書を読む≫

キリスト教保育を語る上で欠かせないのは、やはり聖書です。聖書はイエス・キリストの預言や神の行い、契約などが書かれているともいわれています。「世界のベストセラー」や「永遠の書物」とも言われ、数千年にわたって過去の偉人たちを含めた、世界中の人々に大きな影響を与えてきました。聖書では、日頃の生活で何か困ったこと、悲しいことが起きた時にはなぜその出来事が自分に起こったのかを考え、苦しい時でも状況を前向きにとらえ、生きていることを感謝する姿勢が身につけられます。聖書は大人が読んでも興味深い内容です。

≪礼拝≫

キリスト教保育を導入している園では、必ずと言っていいほど礼拝があります。朝や夕方に礼拝を行い、心を穏やかにして聖書の話や牧師様、先生のお話に耳を傾けます。時には子供が聖書の一節を朗読したり暗記してみんなの前で発表します。神さまやイエスさまのことを知ったり、目を閉じて手を合わせ、神さまへの会話であるお祈りをします。聖書の文を暗記することで記憶力の向上につながるのはもちろん、目を閉じて心を落ち着けることで、瞑想の効果も得られます。子供がリラックスして自分の心と向き合う時間にもなり、集中力が高められるので、礼拝後の授業では理解度や想像力など、学習効果が高まります。

≪食事の前のお祈り≫

お祈りは神様との会話です。園での食事の前にみんなで手を合わせて、美味しいご飯を食べられること、自分が生きていること、生かされていることを感謝したり、喜こんだり、見守られていることへの安心感などを育くむことを目的としています。毎日「いただきます」という言葉だけで食事を始めるのではなく、食事にありつける感謝を言葉にすることで、豊かな環境に感謝する姿勢が身に付き、好き嫌いが減る子供も多いようです。

≪讃美歌≫

賛美歌とは、キリスト教の神や聖人をたたえた賛美の歌で、礼拝や集会などでみんなで一緒に歌います。讃美歌を歌うことで、より聖書への理解を深めたり、音楽を単体で楽しむのではなく、聖書や日々の教えとの繋がりを意識して讃美歌を歌うことで、教育に一貫性が出るため、子供たちの歌を覚えるスピードも早まります。また、キリスト教をテーマにした海外の映画もたくさんあり、讃美歌をきっかけに英語や海外の文化に触れることもできます。

≪懺悔の習慣≫

キリスト教では懺悔の習慣があります。「人は本当に生まれながらの罪人」という言葉もありますが「人間は意識しなければ自分の欲や利益を求める生き物」という考えに基づいています。子供であればおもちゃの取り合いなど、お友達と喧嘩することはもちろん日常的に起きることですが、その際にただ怒りや悲しみの感情をぶつけ合うのではなく、日頃のキリスト教の教えを通じて、自然にお友達に「ごめんね」と謝ることができればいいですよね。懺悔というと重たい言葉にも感じますが、日頃の行いを自ら振り返って、謝ることの大切さを知ることは、社会性を身につけることに繋がり素直な心を育みます。

キリスト教独自のイベントが楽しい!キリスト教保育のイベント

 

 

キリスト教保育

 

≪クリスマス≫

クリスマスとはイエス・キリストがこの世に生まれたことをお祝いする日です。お誕生日は日本でもお祝いしますが、救世主が生まれたであれば盛大にお祝いするのも納得ですよね。

≪イースター≫

十字架にはりつけられて死んだイエス・キリストが3日目によみがえった復活のお祭りである「イースター」ですが、うさぎや卵のイメージがありますよね?うさぎは「多産の象徴」として用いられ、卵は、「ヒナが卵から生まれる=イエスが墓から出て復活した」と結びつけたものといわれています。

≪収穫感謝祭≫

土地を耕し作物を育て、秋になって最初の収穫を得る「収穫感謝祭」はキリスト教ならではの行事です。起源は、ピューリタン(プロテスタントの大きなグループ)であったピルグリム・ファーザーズが、イギリスからアメリカの植民地に移住した1620年の冬に遡ります。その年は寒さが大変厳しく大勢の死者を出したのですが、アメリカの先住民から作物の栽培の知識を得て生き延びることができ、翌年の秋は特に収穫が多かったので、ピルグリムは神の恵みに感謝して共にご馳走を食べたことが始まりとされています

考えてみれば、結婚式を教会でするのはキリスト教のスタイルですよね。また、クリスマスは昔から日本でも祝日としてお休みを楽しむ人が多いですが、最近ではディズニーランドなどのテーマパークで、イースターの雰囲気を楽しむこともでき、キリスト教のイベントは意外と身近にたくさんありますね。

■キリスト教保育のメリット

≪聖書やキリスト教の教えを通じて感謝の心や思いやりの心を育てる≫

キリスト教保育では聖書を通して、お祈りを捧げ神さまに感謝したり、「自分は神さまに愛されている」ということを理解します。休んでいるお友だちがいると必ずみんなで「神さま、○○ちゃんの風邪が早く良くなるよう守っていてください。」とお祈りをします。自分が休んでいるときはみんなが心配してくれている、という気持ちを感じられます。愛されること、人を愛することを日常的に考えたり表現したりすることで、安心感を得たり、相手を思いやる気持ちを養います。

≪讃美歌で音感と語彙力や理解力を磨く≫

キリスト教保育では、日常的に賛美歌を歌います。それにより、音感を鍛えるのはもちろん、歌詞の意味を理解して聖書のお話と結び付けて想像力を磨くことができます。聖書は難しい言葉では書いていませんが、それでも子供にとっては理解しにくいものもあります。そのような単語に幼い時期から触れることで、、理解力、語彙力も高めます。キリスト教保育では、もちろん一般的な幼児保育の音楽も学ぶ施設が多いので、子供のうちから一般的な子供が触れる音楽だけでなく、幅広い音楽を楽しむことができます。

≪前向きな考えを身につける≫

雨の日は少し憂鬱に感じる人もいるかもしれませんが、キリスト教保育では、「神さま、恵みの雨をありがとうございます」と感謝のお祈りをすることもあります。何かお友達と問題が起こった時や、悲しいことがあったときでも、論理的に考えて解決するのではなく、植物や動物、大地や自然に感謝して言葉にすることで日常的にポジティブな姿勢を意識できるでしょう。

■まとめ

今回はキリスト教保育について紐解いてみましたがいかがでしたか?キリスト教保育と言っても、入学したからと言って改宗しないといけないなど、無理強いさせられることはないでしょう。日本ではあまり宗教ということを意識せず、気軽に入学できるのがいい点ですよね。また、私立の女子高や男子校などでは、綺麗なステンドグラスの礼拝堂があったりして、そんな場所での合唱会や礼拝に憧れる人も少なくないでしょう。普通の保育園や幼稚園では味わうことのできない体験を子供にさせてあげたいママにはぴったりかもしれません。

 

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