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プロだからこそできる保育士による保育家庭支援

子育て支援
保育士の最近お仕事で自治体と協力しての家庭支援があります。それを今回、見直してみましょう。

近年、保育士の仕事のなかに「ソーシャルワーク」というものがあげられるようになりました。ソーシャルワークとは、何かしらの課題を抱えている人の相談に乗り、その解決に向けてサポートをする仕事です。保育士の場合、多くが家庭支援ということになります。

しかし、保育士をしている多くの人が聞いたことはあるけど何をすればいいのか分からないという状況にあるのも事実ではないでしょう。

そこで今回は、保育の現場に必要なソーシャルワーク、家庭支援についてお話をしていきたいと思います。

なぜ保育の現場に?

そもそも、なぜ保育の現場にソーシャルワークとして家庭支援が必要とされているのでしょうか。それには主に2つの理由があげられるかと思います。

まず、子どもたちを取り巻く家庭環境が複雑になっていることです。児童虐待や育児放棄など子どもたちに対して直接行われるものだけではなく、DVや離婚、保護者のうつ病なども間接的なものも家庭環境に大きな影響を与えます。つまり、子どもたちが健やかに成長していくためには従来の保育に関する支援だけにとどまらず、家庭環境の問題から根本的に解決していく必要性が出てくることが多くなっています。そのため、保育士にもソーシャルワーカー的知識・技術が求められるようになってきているのです。

もう1つの理由として挙げられるのは、児童福祉法の改正です。それによって保育所には入所者以外の地域の子育て支援も行う必要性が定められました。そのために、「認定こども園」よ呼ばれる新しい形の施設の普及も進められています。そういった動きの中で、保育士に対するソーシャルワークの需要は高まっていくと考えられています。

保育現場におけるソーシャルワークとは?

さて、では実際にどのようにして保育の現場にソーシャルワークを取り入れていくべきなのでしょうか。ソーシャルワークの実践法には、課題中心論、ナラティブ理論、エコロジカル理論の3つがあります。ここでは、それぞれの保育の現場への応用法を紹介したいと思います。

課題中心理論

課題中心理論とは読んで字のごとく、課題をまず決めそれを1つ1つクリアしていく手法のことを言います。ここでのポイントは小さな実現可能な課題をたくさん用意していくことです。それによって、多くの成功体験を積むことができ自身にもつながりますし、目標の実現に近づいていることを実感することができます。これは子どもたちにしっかりとしたしつけを行うときに有効かと思います。

ナラティブ理論

ナラティブとは英語で「物語」という意味です。すなわちナラティブ理論は、個人の物語を「再構築」、書き換えてあげることによってその人の現状に対する見方を変える手助けをするという理論です。

もし何をやってもうまくいかないと考えている保護者がいたとすれば、その人の「あれをやってもだめ」、「これをやってもだめ」という物語を「再構築」して、「こんなに努力した」、「将来はこうなりたい」というポジティブな物語にしてあげることが大事になります。

たったこれだけと思う人もいるかもしれませんが、このちょっとした違いが大きな違いを生む第一歩となるのです。

エコロジカル理論

エコロジカルという言葉を聞くと、多くの人は自然環境に関する何かを想像するかもしれませんが、エコロジカルという言葉の本来の語源は「循環」です。自然界が互いが互いを支え合う関係によって循環しているのと同じように、人間社会も相互作用によって働いているという点では同じです。エコロジカル理論ではその相互作用に焦点を置きます。

もし、何か問題が起きたらその関係性を図に表してみましょう。そして、その問題の背景にあるものをしっかり突き止めて、そこから問題を解決していくという手法です。

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また、もっと本格的に学びたいという人には、社会福祉士という資格の取得をおすすめします。これはソーシャルワーカーの国家資格で福祉や心理学といったものだけではなく法律の知識も身につけることができます。将来、保育業界だけでなく医療などの幅広い業界への可能性も広げてくれます。

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