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保育士の研修を統一化!技術向上のための改善施策

保育士 研修 統一化
保育の質の向上のため、また保育士の処遇改善のため、厚生労働省は全園での保育士研修同一化を目指しているようです。

みなさんが保育士として働いていく中で「研修」というものを受ける機会も多くあるのではないでしょうか?

継続的に保育士としてのスキルを伸ばしていくために保育士研修というものは非常に大きな意味を持ちます。

そんな中、厚生労働省は2016年に有識者や保育団体のメンバーなどとの会合を進めた結果、この研修内容の統一化を目指す方針を発表しました。

「統一化」といわれてもいまいちピンとこないかもしれません。今回はそういったみなさんのために、保育士研修の統一化とそれが与える影響について紹介していきたいと思います。

現在の保育士研修

そもそも、現在の保育士研修はどのような形になっているのでしょうか。

保育士の研修といっても様々なものがあります。新人保育士やしばらく現場を離れている潜在保育士と呼ばれる人に向けた基礎的な研修から、園長・教頭といった保育所の運営にかかわる人たちに向けた研修、そして男性保育士に特化した研修まで実に多種多様です。

研修の内容も一般的な保育に関することから、ビジネスマナーなど社会一般的なこと、出し物や教育法といった専門的なことまで。あげればきりがありません。

そして、今回の統一化の問題に最も大きくかかわってくるのがこれらの研修を運営している組織です。

保育士研修のほとんどは自治体によって行われています。ほかには、全国保育協議会などの保育団体が会員の保育所で働く保育士を対象に行っている研修もあります。

全国保育協議会とは公立・私立を問わず全国の認可保育園のうち93%の保育所が加盟している団体です。認可保育園で働いている保育士ならば、高い確率で全国保育協議会に加盟していることになります。

さらに、それに加え、最近は民間企業も保育士の研修ビジネスに参入しています。教材を作っている企業が自分たちでも研修を開くことがあったり、一般企業の企業内研修に講師を派遣している企業が保育業界に特化したサービスを始めたりと形態も様々です。

研修内容の統一化とそのメリット

このように保育士の研修は様々な団体によって行われ、その内容も異なります。そしてこれだけの数の研修が存在すれば、中には素晴らしい内容の研修がある一方で、レベルの低い研修があるという事実も否定できません。さらに東京などの大都市には多くの選択肢がある一方で、人口の少ない地域ではその選択肢は狭まります。

そういった、レベルのばらつきを無くし、全国どこにいる保育士も同じレベルの研修を受けられるようにすることがこの研修内容の統一化の最大も目的です。

今回の研修内容の統一化では、すべての研修のうち保育士経験2年以上の保育士から主任保育士までの約20万人を対象とした研修の内容を統一化、内容の体系化を進めていく方針です。分野は「食育・アレルギー対策」など保育士としての専門性を高める分野10項目。

こういった研修により、保育士の質の向上を図り、待遇改善を目指す、というシナリオです。

今後の課題

しかし、研修内容の統一化だけでは、保育士の質を向上させることは難しいでしょう。

そもそも、保育士が研修を受けることは義務ではありません。働いている保育所の園長の判断に任せられることがほとんどです。人手不足を理由に、保育士をほとんど外部の研修には参加させないという保育所も多く存在します。

もちろん、保育士自身が自ら研修に参加するという選択肢もありますが、もちろん費用は自己負担ですし、給料は発生しません。ただでさえ激務の保育士に貴重な休みを割いてまで研修に行けというのは酷な話です。

研修によって保育士の質の向上を図るためには、研修内容の統一化だけではなく、研修に行った保育士の穴埋めをサポートする仕組みなど、小さな保育所でも積極的に保育士を研修に送り出すことのできる環境づくりが必要になってくるのではないでしょうか。

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