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子どもの食事のプロになる。「幼児食アドバイザー」ってどんな資格?

幼児食アドバイザー
離乳食を卒業したら、すぐに大人と同じ食事を食べさせてOK…と思っていませんか。大人と同じ食事にステップアップするその前に。覚えておきたい幼児食について学ぶことができる「幼児食アドバイザー」資格についてご紹介します。

子どもたち、特に乳幼児にとって食事は、健康な体をつくり、将来の食習慣を形成するとても重要なものです。この時期の子どもたちと食事の関係を学び、体に必要な栄養や、幼児食としてぴったりな献立を提案するプロフェッショナルとして注目されている資格「幼児食アドバイザー」についてご紹介します。

 子どもの食事を考えるプロフェッショナル「幼児食アドバイザー」

幼児食アドバイザーは、1歳半ごろから6歳ごろまでの幼児食について学ぶことができる資格講座で、一般社団法人母子栄養協会などが認定している民間資格です。子育て中の主婦や、小さな子どもたちとかかわる保育士や幼稚園教諭、育児用品専門店の販売員など、子どもの食事とかかわるさまざまな分野の人から注目が集まっています。

今、見つめ直されている幼児食の大切さ

皆さんは「幼児食」と聞いて、いったいどんな食事を思い浮かべますか?幼児食は、離乳食を終え、体に必要な栄養を食べ物からとれるようになった子どもたちが、大人と同じ食事をとれるようになるまでのステップアップ食のこと。誰もが当たり前にとおる離乳食とは違い、「幼児食と聞いてもあまりなじみがない…」と感じる人もいるかもしれません。「離乳食を終えたら、大人と同じものを食べさせられるのでは…?」と思っている人も多いでしょう。ですが、幼児期は、からだや味覚の基礎をつくる大切な時期。幼児期には幼児期にふさわしい食事があり、近年ではその大切さが見つめ直されつつあります。

幼児食ってどんなもの?

幼児食アドバイザー

では、幼児食とはいったいどのような食事を指す言葉なのでしょうか。
ごっくん期、もぐもぐ期、かみかみ期…と、時期と到達目標が明らかだった離乳食期とは違い、幼児食と聞いても、いまひとつピンとこないという人も多いものです。それもそのはず、幼児食にはこれといって明確な定義はありません。

一般的には、離乳食よりも大人の食事に近く、大人の食事よりも薄味で、やわらかくつくられたものを幼児食と呼びます。離乳食を卒業した子どもたちは、徐々に大人と同じ食事がとれるようになってきます。個人差はありますが、噛む・飲み込むなどの動作が得意で、食べるのが上手な子であれば、離乳食を終えた1歳半ごろから、大人の食事をとり分けたものでも、問題なく食べてくれるでしょう。

ですが、離乳食を終えたからといって、子どもたちの「食べる力」は大人と比べるとまだまだ未熟。離乳食完了は1歳半ですが、大人のようにしっかりと噛むことができるようになるのは、一般的に3歳を過ぎてからといわれています。さらに、幼児の噛む力は6歳を過ぎたころでようやく大人の3~4割程度しかありません。うまく食べられているように見えても、きちんと噛み切れないまま飲み込んでしまっていたり、味付けが濃すぎてからだに負担をかけていたり…と、大人とまったく同じ食事内容では、食べにくいのです。
消化器官をはじめ、体のつくりもまだまだ未熟ですので、子どもたちの体に合った食事を用意してあげることがとても大切になります。

幼児食の目的は栄養ある食事の提供だけではない

幼児食は、子どもたちにとって食べやすく、必要な栄養素が摂れる食事を提供することだけが目的ではありません。食べることの大切さや楽しさを教えることも、幼児食の目的のひとつです。乳児期から幼児期は、からだはもちろん、食の嗜好や食習慣の基礎をつくる大切な時期。子どものころの食生活や食習慣が、大人になってからの食事の基礎をつくるともいわれていますので、きちんと考えていきたいものです。幼児食を学ぶことは、子どもたちに行いたい食育を学ぶことでもあります。

幼児食アドバイザーってどんな資格?

一般社団法人母子栄養協会が主催している「幼児食アドバイザー」は、離乳食を終える1歳半ごろから、6歳ごろまでの幼児食について詳しく学ぶことができる資格講座です。幼児食に向いている食材や献立の作り方や栄養学はもちろん、幼児のからだの発達や、幼児の食事とは切って離せない食物アレルギーなどを詳しく学んでいきます。

幼児食アドバイザーの資格取得方法は?

幼児食アドバイザーの資格は、母子栄養協会が開講する養成講座を受講し、調理課題と筆記試験に合格することで取得することができます。講座は、午前・午後の一日もしくは、半日の講座を二日かけて受講します(日程によって異なります)。調理課題と筆記試験は在宅で受けることができるため、受講した内をきちんと理解できていれば、資格取得難易度はそう高くはありません。合格すると、認定証と認定バッヂ、指導ツールが協会から届きます。

講座受講費は4万1040円で、試験にかかわる費用とエプロンと認定バッヂ、ディプロマがこれに含まれます。次回講座は7月2日(日)と7月9日(日)に都内で行われる予定です。

幼児食アドバイザーの活躍の場は?

幼児食アドバイザー講座では、幼児食の作り方やその栄養といった基礎だけではなく、食育教室をひらくためのカウンセリング法なども合わせて学んでいきます。わが子の食育のために幼児食アドバイザー講座を受講し学ぶ人もいますし、学んだ内容をもとに、自分で食育教室をひらき、地域のアドバイザーとして活躍する人もいるようです。
また、幼児食アドバイザーは、保育士や幼稚園教諭など、子どもと関わる仕事をしている人からの人気も高い資格。幼児期にかかりやすい病気やその症状、アレルギーの知識などを学ぶことができるので、研修の一環として幼児食アドバイザーを受講するところもあります。

そのほかにも、家族連れをターゲットにするために幼児食の提供を考えている飲食店や、子どもたちの食事提供まで行う保育ママなど、あらゆる業務に活かせる資格です。
就職に直結する資格とはいいがたいものの、子どもの食についての基礎が身についていることの証明になりますから、子どもとかかわる仕事をしている人であれば、取得しておくとプラスになりやすい資格といえるでしょう。

食の資格はニーズが高い

一般社団法人母子栄養協会では、幼児食アドバイザーのほか、「妊婦食アドバイザー」「離乳食アドバイザー」「学童食アドバイザー」など、食に関する資格講座が開講されています。近年では、食の大切さに関心が高まっていることもあり、フードコーディネーターや食生活アドバイザー、介護食アドバイザーなど、さまざまなところから多彩な資格講座がひらかれています。さまざまな資格講座を合わせて受講してみるのもおすすめですよ。

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