何を話す?どう準備する?保育園の個人面談

限られた時間の中で子ども家庭での様子を知り、保護者に子どもの園での様子を知って頂く大切な機会。それが保育面談です。保護者も面談で何を話されるかドキドキですが、保育士も何を話そうか緊張しますよね。今回は保育面談準備から一連の流れを通して、保育面談を成功に導くポイントをお伝えします!

目次

  1. 【1】保育面談は何のためにするの?

  2. 【2】個人面談を成功させる計画・準備とは?

  3. 【3】子どもが抱える課題にはどんな伝え方をすればいい?

  4. 【4】ここだけは注意したい!保育面談で配慮すべきポイント

  5. 【5】保育面談を今後の保育に活かそう!

保育面談は何のためにするの?

“子どもが育つ場”というのは家庭も保育園も変わりはありません。ですが、保育園で言われることと家で言われることがまったく違うと子どもは混乱してしまいますよね。そこで先生と保護者が一対一で話し、子育てに関しての認識を合わせるために設けられているのが、保育面談の時間です。
保育面談は、いわば子育てのための情報交換の時間。先生からは「園でどのような育て方をしているか」「子どもの園生活の様子」「取り組んでいる課題」などを話し、保護者からは「家庭での子どもの様子」や「子育ての悩み」などを話すのが一般的です。子どもの保育園生活を充実させるためには、保育面談を実りあるものにすることが鍵。今回は、園と保護者双方にとって充実した保育面談にするためのコツをレクチャーします。

個人面談を成功させる計画・準備とは?

「話せてよかった」と思ってもらえる面談にするには、事前の準備・計画が欠かせません。下準備をしておけば答えにくい質問にも対応しやすくなり、面談の自信にもつながります。

①面談のスケジュールを決めよう

保護者のスケジュールに配慮しなければならないため、保育面談のスケジュール決めは根気のいる作業です。「ギリギリになると都合がつけられない」という方も多いため、早めの対応が必要となります。
まずは、希望日のアンケートをとり、保護者の方が出席可能なスケジュールを把握しておきましょう。ポイントは、第一希望から第三希望まで聞いておくこと。できるだけ保護者のスケジュールを考慮して決めていきたいところではあるものの、希望どおりにいくとは限りません。「同じ希望日で出していたのに、うちは通らなかった」という不公平感を減らすためにも、候補日程は複数とっておくのが正解です。

②保護者の「知りたいこと」をリサーチしておこう

また、面談でどういったことを聞きたいのか、保護者にあらかじめ調査しておくのもおすすめです。希望日のアンケートと一緒に質問票を募ってみましょう。保護者が聞きたいことをあらかじめ下調べしておくと、面談内容を組み立てやすくなります。

③面談の流れを考えよう

質問票が返ってきたら、いよいよ面談内容を考えていきましょう。もちろん、当日の話の流れで内容が変わることはありますが、あらかじめ話すことを決めておけば、限られた時間の中で言うべきことを忘れずに伝えることができます。話す内容は、保護者からの質問内容と子どもの生活の様子が書かれた個人の記録を照らし合わせながら考えましょう。子どもの具体的なエピソ―ドは、伝えたいことをわかりやすくするのにぴったりですので、積極的にピックアップしておきたいですね。

④話に集中できる面談会場を準備しよう

保育面談では、話に集中できる環境づくりも大切です。まずは机や椅子の配置に気をつけましょう。出入り口のある廊下側が視界に入ると気が散ってしまうため、出入口を背にした状態で保護者に着席してもらえるよう配置をするのがおすすめです。
また、面談会場となる教室が掃除・整頓されているかどうかもかならずチェックしておきたいところ。会場がごちゃごちゃしていると、「この先生、ちゃんとしているのかな…」と不信感を抱かれてしまう原因にもなりかねません。

⑤面談を楽しんでもらうための“ひと工夫”

保育面談は、保護者に園を知ってもらう大切な機会。せっかく園に来ていただくのですから、子どもたちが制作した作品を展示するなど、普段の様子が伝わるような工夫をしておくのがおすすめです。教室や廊下にわが子の成長が見える作品が展示されていれば、保護者の方々はうれしい気持ちになりますし、展示物は話題のきっかけにもなります。
とはいえ、「欠席してしまった」など、さまざまな理由で作品が飾られない子が出てしまった場合は要注意。「うちの子の作品がない…」と心配をかけてしまわないよう、一声かける、説明するといった配慮も必要です。

子どもが抱える課題にはどんな伝え方をすればいい?

保育面談は、子どもが抱えている課題を保護者と共有し、課題をクリアするために園と家庭でやるべきことを話し合う時間でもあります。「できないこと」を伝えるのは、なかなか難しいものです。当たり前のことですが、ストレートに「〇〇ができてないし、〇〇もダメです」なんてトゲトゲしい言い方をしてしまうと、「うちの子にもいいところはあるのに…」と、不信感を抱かれてしまうきっかけになりかねません。では、どのような伝え方をするのがベターなのでしょうか。

いきなり課題から伝えない

保護者には「何か悪いことでも言われたらどうしよう…」と不安を抱えて面談に来る方が少なくありません。開始早々に子どもの課題を伝えてしまうと、気持ちがくじけてしまいかねません。まずは子どもの良いところを伝え、安心してもらいましょう。「いいところもたくさん見ている」という前提のもと、信頼関係ができあがってから、子どもの課題にうつるのがベターです。

否定的な言い方をしない

長所と短所は表裏一体。見方や感じ方が変えれば、短所だって長所です。このことを課題の伝え方にも応用して、課題をプラスの表現に言い換えてみましょう。たとえば、「わがままな子」だって、言い換えれば「自分の意思をしっかりと伝えられる子」となりますよね。伝えたい課題はプラスの表現に直して、そこに課題解決のアプローチを加えましょう。「~ない、~できない」の言い方は避けるべきです。

ここだけは注意したい!保育面談で配慮すべきポイント

保護者と保育士の距離が近い保育面談。だからこそ、対応を間違えるとクレームや大きな問題に発展してしまうケースもあります。保育面談を実施するうえで配慮しておきたいポイントを解説します。

個人情報をいいかげんに扱わないこと

面談中には子どもたちの情報がたくさん記載された書類を扱います。このとき、他の子どもの情報が載っているものはかならず伏せておくよう注意しましょう。また、保護者から自分の子ども以外の子どものことを聞かれる機会があるかもしれませんが、それも大事な個人情報です。後々大きなトラブルにつながるケースもあるため、軽々しく答えないよう気をつけたいですね。

「園でやれます!」と安請け合いしないこと

保護者から悩みや要望を聞いていると「園でなんとかします」とついつい言いたくなってしまいますが、けっして言ってはいけません。本当に真剣に向き合うのならば、慎重に検討して回答しましょう。「やれますよ」というのは口先だけで、実際には園で解決できない…という事態になってしまったら、園の信用を失うことにもなりかねません。

よくわからない質問をされてもいいかげんに答えないこと

いくら保育士であっても、すべての子どものことを把握するのは難しいもの。保護者から指摘されてはじめて、自分の目の行き届かない範囲で起こったトラブルを知る…というケースは少なくありません。もしも自分の把握できていないトラブルについて保護者の方から聞かれた場合は、まず事実を把握していないことを認め、それから解決のための行動を起こすのがベターです。くれぐれも、把握しているふりをして、いいかげんに回答をしないようにしましょう。もし問題が解決したら、保護者に報告を忘れないでくださいね。

保育面談を今後の保育に活かそう!

保育面談の限られた時間を有効的に使うには、話のイニシアチブを保育士サイドで握っておくのも大切。まずは今回の話し合いのおおまかな内容とこちらが聞きたいことを伝えるようにします。その際に面談時間も合わせて確認しておくと、保護者は時間を意識してくれるようになり、タイムオーバーを防ぐことができるのでぜひ付け加えてみてくださいね。
個人面談で話したことは今後の保育改善に役立つものです。必要な情報は同僚の保育士に共有するなど、得た情報をしっかり活かしていきましょう。また、改善できたことはすすんで保護者に報告していきましょう。誠実な対応が、保護者と保育士の子育ての協力関係をつくる第一歩となります。

保育ぷらす

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