保育のオールラウンダー。担任を持たない「フリー保育士」の仕事

担任のクラスを持たないフリー保育士。担任の業務のフォローを始め、行事の準備や園全体の業務を担当するなど、園に欠かせない存在でもあります。フリー保育士の業務内容やメリットデメリットについて、詳しく解説します。

目次

  1. 【1】フリー保育士とは?

  2. 【2】フリー保育士になるメリット・デメリット

  3. 【3】フリー保育士としてやりがいをもって働くコツ

保育園で働く保育士には、クラスを担任する保育士のほかに、フリー保育士という職員が存在します。いったいどのような役割があるのか、メリットやデメリットを含めてくわしくレクチャーします。

フリー保育士とは?

フリー保育士とは、保育園で働いている保育士の中で、クラスの担任を受け持っていない保育士を指す言葉。“担任外”と呼ばれることもあります。フリー保育士として配置されるのは、新人の保育士からベテランの保育士までさまざまで、担任の先生が研修や急な病気などを理由に出勤できないときのフォローのほか、教材や備品の発注・来客の対応・電話対応など、さまざまな業務を行います。子どもたちに向き合うだけではなく、園運営にかかわる業務を担当する機会も多いポジションです。

新人?ベテラン?フリー保育士を担うのは…

フリー保育士は、クラスの保育業務のサポートをはじめ、保育園のさまざまな業務に携わるため、“保育について学んでもらう”という意味合いで新人の保育士が担うケースが多いようです。とはいえ最近では、ベテランの保育士をフリー保育士として配置する園も少なくありません。フリー保育士は担任を持たない分“中立の立場”で関わることができるため、視野を広く持つことができるという特徴があります。ベテラン保育士がフリー保育士として動けるようにしておくことで、担任を持っている先生が保育園の理念に基づいた保育を実践できているかどうか、公平な立場から評価できるという仕組みです。
担任外の保育士…と聞くと、経験が浅く見習いなのでは?と思われてしまいがちですが、園全体を見ることができるため、経験年数にかかわらず学びの多いポジションといえるでしょう。

フリー保育士になるメリット・デメリット

担任をもたないフリー保育士。そのメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?それぞれについて、くわしく見ていきましょう。

フリー保育士のメリット

フリー保育士のメリットは、なんといっても担任を受け持たなくて済むという点です。クラスの担任になると、子どもたちの保育はもちろん、日々の記録や一人ひとりのカリキュラム、週間・月間の指導案を作成するといった業務が発生します。日々の業務に追われて多忙になることも少なくないため、プライベートとの両立に頭を悩ませている保育士の方は多いものです。一方で担任をもたないフリー保育士は、担任が負わないといけない業務から解放されるため、持ち帰りの仕事が少ないというメリットがあります。
それから、“さまざまなクラスの保育を経験できる”という点も魅力的です。フリー保育士はさまざまな年齢のクラスのフォローに入るため、広く経験を積むことができます。また、他の保育士の保育の仕方を見ることで、自分の保育に足りないものを見つけたり、他の保育士のやり方を取り入れたり…と、自分のスキルアップにつなげることだってできますね。担任の先生とはまた異なる“身近な先生”というポジションに、働きやすさを感じる方も多いようです。

フリー保育士のデメリット

担任をもたないフリー保育士は、すべてのクラスのフォローを行う可能性があるため、各クラスで配慮が必要な子どもについてはもちろん、アレルギーのある子どもについても把握しておかなければなりません。
また、フリー保育士はオールラウンダーであることが求められるため、いろいろな業務が回ってきます。クラス業務のフォローはもちろんのこと、クラスの業務に追われる担任の先生の代わりに、行事や園全体の業務といった雑務をこなさなければならないこともしばしば。保育業務に携わる時間が少なくなってしまう…というのはデメリットといえるかもしれません。それから子どもたちにとっての一番な先生は、やっぱり接する時間が長い担任の保育士です。そのため、ちょっと寂しさを感じることもあるようです。

フリー保育士としてやりがいをもって働くコツ

担任を持っていない分、備品の発注や行事の準備といった裏方の仕事に回ることが多いフリー保育士。「雑用ばかりを押し付けられているのでは…」と感じ、モチベーションが下がってしまう方も少なからずいるようです。フリー保育士としてやりがいをもって働くためのポイントを解説します。

担任と積極的にコミュニケーションを図ろう

各クラスで担任の先生のサポート業務を行うのは、フリー保育士の大切な役割です。どのように動けばいいかわからずとまどってしまう…という方は、まず積極的に担任の先生とコミュニケーションを図っていきましょう。どのようなフォローをお願いしたいのかは先生によって異なりますので、わからないことがあったらその都度聞くのがベターです。

雑務も“スムーズな園運営のため”ととらえよう

フリー保育士は担任の先生の手が回らない雑務を請け負う機会が多いため、「雑用ばかり…」と感じてしまうこともあるかもしれません。とはいえ行事の準備も、備品の発注も園を健全に運営するために欠かせない業務です。また、行事の準備に積極的に取り組むことで、準備に必要な期間や用意しておくべき素材などを知ることができるなど、一見「雑用」と感じてしまう業務にも学びがあります。子どもたちが笑顔で過ごすために必要な業務として、前向きに取り組めるといいですね。

いざとなったら“転職”も。年度途中でもフリー保育士の求人は多い

担任の先生とうまくいかなかったり、園の方針と合わなかったり…と、理由はさまざまですが、担任をもっている保育士と比べて退職しやすいのはフリー保育士の強みです。「フリー保育士の仕事が軽んじられてしまい、雑用ばかりを押し付けられている」「担任の先生とうまくいかず、フォローに入れない」などの理由で。どうしてもモチベーションをキープして働くことができない場合は、思い切って転職を選ぶのも手です。フリーの保育士の求人は多く、働き方も選びやすいため、転職のハードルは比較的低めです。

フリー保育士は園全体の業務を担当するオールラウンダー。把握しておくことが多いという苦労は絶えないものの、やりがいも多く、ライフワークバランスもとりやすい働き方です。各クラスの状況に目を配り、必要な時にサポートをできるようにしておくと、重宝される存在になることができますよ。

保育ぷらす

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