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バイリンガル保育士の求人に向いているのはどのような人?必要な資質とは

読了の目安:約4分
バイリンガル保育士
近年、一部の保育園で早期の英語教育に力を入れた運営をおこなっています。
そのような保育園では、保育士が英語堪能でなければ務まらないので、求人でバイリンガルの保育士を募集している場合が多いです。

これはバイリンガルの方にとっては大きなチャンスです。
しかし、幼児の英語教育では単に英語を話せるというだけではなく、ほかにも多くの資質を求められます。
今回はどのような人がバイリンガル保育士に向いているのか、幼児期の英語教育や保育士の英語検定などの話題とともにご紹介します。

今回のポイント

保育園での早期英語教育にもメリットとデメリットがある

バイリンガル保育士になるためには4つの資質が必要!

保育英語検定の資格や英語を活かせる保育サービスを紹介!

保育園の早期英語教育について

近年、グローバル社会への加速を見据えて、英語教育の関心が高まっています。
それと同時に、プリスクールやインターナショナルスクールのように英語で生活を送れる保育園や英語の専門講師を雇用して英語教育を実施する保育園が急増しています。

そのため、英語の早期教育が進む中、英語が堪能で幼児教育にも精通しているバイリンガル保育士に注目が集まっています。

早期英語教育のメリット・デメリット

早期英語教育のメリット

早期に英語教育を実施することには多くのメリットがあります。

英語への親しみや慣れを加速させられる

日本の英語教育は、2020年度に小学校3、4年生が外国語活動を取り入れることになっています。
しかし、日本語と英語は言語構造が大きく違うため、日本人にとって英語は学びにくく、ドイツ語やフランス語を母国語とする人に比べて4倍の学習時間がかかってしまうと言われています。

つまり、できるだけ早く英語に慣れ親しむことが英語習得への第一歩と言えます。
そのため、英語に親しむことによって英語への苦手意識がなくなり、日本語とは違う言語の発音などに対する耐性をつけることができます。

他の文化を学べる

英語を学ぶということは言語習得以外にも、日本とは違う環境や文化に触れられるというメリットがあります。

異文化交流によって外国が日本と違うことを学び、差別意識や異文化に対する壁をなくすことができます。
「文化や言語が違うのは当たり前」というグローバルな視点は、今後の日本で必要とされる能力の一つです。

就学前の英語教育によって、英語に対する認知度が高まる

人間の脳には「言語野」という部分があります。多言語を取得している人は、言語ごとに言語野が形成されていることがわかっています。
そして、この言語野は幼児期に形成されます。そのため、言語野や認識力が形成される前に英語に親しむことで、英語への認識力をスムーズにすることができます。

早期英語教育のデメリット

英語の早期学習には多くのメリットがある一方で、日本語の習得が遅くなるというデメリットが挙げられます。

母国語の習得が遅れる

子ども達は家庭では家族と日本語で話すのに、プリスクールやインターナショナルスクールでは常に英語に触れるという環境に置かれます。
そのため、母国語に触れる機会が減り、正しい日本語の習得が難しくなるケースがあります。

また、日本語と英語の違いを使い分けることができないため、言葉が混乱してしまう時期があるようです。
家庭では積極的に日本語に触れさせるなど、英語とのバランスがとれるようにすることが大切です。

英語を忘れてしまうことも

せっかくプリスクールやインターナショナルスクールに通って英語を習得しても、卒業すると英語に触れる機会は少なくなります。

成長して、高校生になった頃には英語が話せなくなっていたというケースもあるようです。
言語は使わないと徐々に忘れてしまうので、幼児期に英語を習得したからといって安心せずに、継続的に英語に触れられる環境を整えることが重要です。

バイリンガル保育士に必要な「4つの資質」

幼児の英語教育

バイリンガル保育士に必要なものは、語学力だけではありません。以下に紹介する4つの資質が必要だと考えられます。

ユーモアのセンス

例えば、子どもを引き付けるユーモアのセンスが必要です。子ども達が人格を培い英語に慣れ親しめるように、会話の中にユーモアを入れて、子ども達が楽しみながら英語を受け入れやすい状況をつくりましょう。

子ども達も先生が面白ければ、よく話を聞くようになり、英語のウィットやユーモアセンスを理解できるようになるでしょう。

クリエイティブであること

保育士一人ひとりがアイデンティティを持てるような、ある種のクリエイティブ性を備えていることも重要です。

海外では、日本と違って個人を主張することが大切であり、独創性のある考えがとても重要視されるので自分の意見をしっかりと述べることができるとよいでしょう。
そして、子ども達や保育士達と意見を交わして保育園を「つくりあげていく」ことも重要です。

保護者とのコミュニケーション能力

保護者とのコミュニケーション能力は普通の保育園でも必要な能力です。
しかし、プリスクールやインターナショナルスクールなどに子どもを入学させる保護者は「子どもに何をさせたいか」というビジョンや希望を明確に持っている方が多いです。

その目的を理解して保護者とコミュニケーションを取り、子ども達の状態や園で安心して過ごせていることなどを保護者が容易に把握できるように努めることが重要になります。

違いや多様性が尊重できること

子ども達は小さくてもしっかりとした意識や意見を持っています。一方的に大人の意見を押し付けるのではなく、子ども達の考えを尊重する姿勢が大切です。

また、他の文化や習慣など多様性を認識して尊重できる心を持つことも重要です。そうした姿勢や心構えを子ども達に伝えられるようにするとよいでしょう。

バイリンガル保育士としての活躍を後押しする「保育英語検定」とは?

英語

保育英語検定は、グローバルに対応できる幼稚園教諭・保育士の養成の一環として、乳幼児の保育に必要な英語力を身に着けることを目的にした検定試験です。

保育英語検定試験とは

一般社団法人保育英語検定協会が行っている民間の検定試験で、赤ちゃんや子どもに話しかける幼児語を英語で話すための資格です。

幼児期の英語教育の関心が高まったため、従来の英語検定ではなく保育の現場で使われる英語を対象にし、あやしたり、愛情をこめたりできる言葉を学習します。
受験資格がないので学歴や資格の有無にかかわらず誰でも受験可能です。

保育士資格を持つ人が検定に合格すると、民間の資格である「イングリッシュエキスパート保育士」が取得できます。
保育で使用する英語を専門的に習得したことを証明する資格証も発行されるため、就活では高評価をもらえる可能性が高くなります。

保育英語検定を受けるにあたって

保育英語検定は、1級、準1級から5級まで6段階にレベル分けされています。前述した通り、受験資格は問われないので、自信がある場合は最初から1級にチャレンジすることもできます。
また、試験は2月、7月、11月と年3回実施されています。試験会場は、北海道から沖縄県の各地で行われます。

どのような内容の問題が出るのかなど、勉強したい方は保育英語検定協会から保育英検テキストや保育英検ワークブックが出ていますので、参考にしてください。

英語力を活かせる保育サービスにはどんなものがあるの?

子育て支援員

英語を活かせる保育の現場、職種として「子育て支援員」が注目されています。
地域の子育て支援をするために新しく設けられた制度で、各自治体で定められた研修を受けると認定されます。

東京都の場合は都内在住在勤で、子育て支援や保育に従事することを希望している人が研修の対象です。
受講後は修了証書が交付され、子育て支援員として活動できます。主に地域の小規模保育所や子育てひろば、学童保育などで仕事をする場合が多いようです。

子育て支援員になるためには英語を必要としませんが、英語ができればプリスクールやインターナショナルスクールで保護者やネイティブ講師とコミュニケーションの橋渡しができるため、重宝されるでしょう。

また、子育て支援員の認定を受けたバイリンガル保育士は、保育分野で国際的な人材を斡旋している国際子育てキャリアーセンター(OCC)で、英語力を活かして幼児教育分野で活躍したい人向けの相談デスクとして働くことも可能です。

プリスクール

プリスクールとは、日本人の子どもを対象とした英語を学ぶための施設です。
普通の保育園などとは違い、「英語で生活する」ことに重点が置かれます。また、プリスクールは語学以外の文化や習慣などを学べる点で英会話教室とも違います。

英語に浸った生活によるイマジネーション教育と早期英語教育の両方を取り入れており、英語力を存分に活かせる職場と言えます。
施設によって運営時間が週5日稼働や週2日午前のみなどがあり、希望する働き方に合わせて選択ができるのも魅力です。

インターナショナルスクール

英語を母国語とする子どもが通う施設です。帰国子女や外国人の子ども達のように日本の文化に慣れていない子ども達が通います。ネイティブの子ども達を相手に英語で保育を行うので、相応の英語力が必要になります。
教育方針も詰め込み方の教育ではなく、ディスカッションを中心とした自主性に任せたものが多いようです。

労働環境の面では、外国人講師が多く、残業が好まれないため長時間労働などが少ない傾向にあります。

おわりに
今回の記事では、早期英語教育の現状やバイリンガル保育士の仕事の種類などについてご紹介しました。
2020年度には小学校の英語教育が本格的にスタートするため、今後は早期の英語教育が活発になると考えられます。
英語が堪能なバイリンガル保育士の需要は、これからますます高まっていくでしょう。
それに備えて、保育士英語検定資格の獲得や子育て支援員の認定を目指すことをおすすめします。
そうした地道な活動を続けることによって就職できる施設の幅が広がることでしょう。
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