スポーツ・レクリエーションは、高齢化が進んでいる現在、一層重要なものになっています。その中で、運動機能の状態により、適切なレクリエーションを考えたり指示やケアができる需要からスポーツ・レクリエーション指導者の資格が生まれました。
まだ、あまり耳にしない方も多いかもしれないスポーツ・レクリエーション指導者ですが、保育園など体操教室を積極的に取り入れている場所が色々あり、需要は高いです。スポーツや身体を動かすことが苦手な子どもが多いこともあり、今後も仕事の範囲が増えていきそうです。
スポーツを楽しめるようにするスポーツ・レクリエーション指導者
スポーツ・レクリエーション指導者は、専門の知識や技術を持って、運動やスポーツが苦手な人でもスポーツ・レクリエーションを楽しめる環境を創る指導者です。「人の心を元気にする」というレクリエーション事業の手段の一つで、レクリエーションの一般的な知識や技術に加え、スポーツを楽しむための知識や技術が求められます。
スポーツ指導者といえば、スポーツ向上思考の強い希望者を対象としますが、スポーツ・レクリエーション指導者は違います。スポーツに距離を置いていた人を掘り起こし、スポーツを楽しむ場に誘います。そして、同じ目線で対応し、対象者の経験など個別に引き出しながら、信頼関係を築き仲間になります。また最近では、スポーツをとしてのカウンセリングや交流のサポートをすることも増えてきています。
公益財団法人日本レクリエーション協会
スポーツ・レクリエーション指導者とは、公益財団法人日本レクリエーション協会の公認指導者制度に位置づく人材のことです。平成29年4月より新しく資格として登録できるようになりました。同協会が定めた学習過程を修了し、資格を取得したレクリエーション公認指導者のみ取得することができる資格です。
スポーツ・レクリエーション指導者に役立つ職種
ポイントはスポーツが苦手な人でも楽しめる場にすること。広い範囲で、活用できる資格ですが、スポーツ・インストラクター同様、保育士や幼稚園教諭・子育て支援、学校などの教育機関のほか、高齢者施設などの福祉施設でも役立ちます。

保育園や幼稚園、みんながスポーツを楽しんでいる?
保育園でも人気の体操教室。幼少期からスポーツをすることで、しなやかで元気な身体をつくり、また精神面でも努力する気持ちなどが養われます。ですが、身体を動かすことが苦手な子どもも中にはいます。一人でポツン、みんなと楽しめないなんて、講師も先生も何より子どもが辛い気持ちになりますよね。ここでスポーツ・レクリエーション指導者の資格は役立ちます。
スポーツを楽しますことに特化したスポーツレクリエーション指導者が、スポーツを通してみんなとの交流やケアをフォローします。
どのようなことをしたらスポーツ・スポーツレクリエーション指導者になれるのか
スポーツ・レクリエーション指導者になるために、講習を受けます。生理学や心理学などを2日間で習得します。受講料は5,000円。平成29年度は全国7か所で養成講座が行われました。
申し込みに関しては、各開催地レクリエーション協会にお問い合わせください。
https://www.recreation.or.jp/link/prefectures/
心と身体をスポーツで活気づける
まだまだ始まったばかりの資格である、スポーツ・レクリエーション指導者。身体を動かすことは良いことばかり。今あるその空間でみんなが楽しく思えると、一体感が生まれ、より幸せな気持ちになりますよね。スポーツ運営設備にはこだわらず、どこでもだれでも楽しめるスポーツを提供することで、人の心だけでなく、街をも明るくできる重要な存在になっていくでしょう。