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待機児童が100人減少!子どもを送迎してくれる話題の「サテライト保育所」

サテライト保育
江東区で始まったサテライト保育園。待機児童の解消に大きく貢献し、家庭にも優しい驚きの政策の効果とは一体どのような物でしょうか。

そもそもサテライトとは、衛星や人工衛星を意味する単語ですが「本体から離れて存在するもの」の比喩としても使われます。

待機児童の解消を目指し、江東区が全国で初めて実施した「サテライト保育所」は、マンションや駅近くなどの保育所に預けられた子どもを送迎して、広い敷地の保育所で面倒を見る仕組みなんですが、この効果がすごいんです!1年で100人の待機児童減少という効果によって、今後は江東区に引っ越しを希望する人が増えるかもしれません。

今回は、待機児童問題解消の切り札になるとも言われている注目の「サテライト保育所」を紐解いていきます。

なぜ始まった?「サテライト保育所」ってどんな仕組み?

江東区は平成25年4月時点で待機児童数が過去最高の416名になってしまいました。この待機児童問題を解消するためには大量の定員確保が必要となります。しかし、待機児童がいるエリアに 大規模物件がなく、賃料も高騰しており、江東区の職員は頭を抱えていました。

そこで、発案されたのが「サテライト保育所事業」だったのです。駅や都市部から少し離れた広い場所で本園を構え、駅前など保護者が子供を連れてきやすい場所に狭くても便利な分園を設けます。
そして、バスで10分程度離れた分園から本園に子供たちを移動させ、広い場所で遊ばせます。保護者が迎えに来る時間になれば、また子供たちを分園に送り届け、保護者には負担がなく、子どもたちは広い本園で伸び伸びと遊ぶことができる仕組みです。

待機児童が集中するエリアならではの工夫された取り組みとして注目を集めています。

出来上がった本園の設備がとても充実している!

豊洲新市場を望む場所にできた本園の敷地面積は2000平方メートルを超え、園庭も整備されています。最新の防災設備も備えられており、例えば水辺に近い立地を生かして、発電ができる船から作った電気を変圧器に送って100時間分の電気が作り出すことができるようになっています。他には、船からの水を500リットルためることができる水槽も用意したり、風力発電を設置したほか災害時用の備蓄品も常備しているため、万が一のときにも安心して子供を預けられるようになっているのです。

サテライト保育

成果がすごい!江東区の待機児童が1年で100人減った!

平成25年4月に過去最高の416名を記録した江東区の待機児童数ですが、翌年、平成26年の4月には待機児童は315名まで減少しました。1年で100人の減少は素晴らしい成果ですよね。分園を各地に設けて整ったシステム作りに励んだ、江東区の地道な努力が功を奏したと言えるでしょう。

サテライト保育所のメリット

事業者側のメリットとしては、都市部でも大規模施設の整備が可能なことです。ニーズの高い駅前に大きな本園を作る必要がないため、家賃などを危惧する必要がありません。
保護者のメリットとしては駅から遠い本園ではなく、便利なアクセスしやすい駅前に子供を連れて行くだけなので、時間的にも体力的にも負担は少ないでしょう。

子供たちにとっては、バスで10分程度の移動で大きな本園で走り回れるので、制限されることもストレスも少なくお友達みんなと遊べるメリットがあります。ちょっとの移動ですが遠足に行くみたいでワクワクしますよね。
また、分園と本園を同一事業者が運営するので、安心感もあります。

サテライト保育所の問題点

「乳児をバスに乗せて大丈夫なのか?」という懸念点から、現時点ではサテライト保育所の送迎対象は2~5歳児になっています。そのため、待機児童が多い、0、1歳児の定員を多く確保できないのが直近の問題点となっています。また、この仕組みが始まったばかりで手が回りきっていない点もあり、「送迎先での子どもの様子がわからない」「送迎先で子どもが熱を出した時のお迎えはどうなるの?」など、 一部の保護者からは不安の声もあがっています。

保護者の声を受けてどんどん改善中!

保護者からの声の1つに、「ただ子供を預かるだけではなく、土日に習い事感覚で預けられるように教育面も取り入れた仕組みを作って欲しい」という要望がありました。

その結果、ネイティブ英語講師による英語レッスンやダンスのレッスンも始まっているそうです。そんなレッスンが増えたら子供達も能力を伸ばしながら楽しく園で過ごせそうですよね。

江東区の今後の待機児童対策

江東区は、平成27年度から31年度の5年間にわたって、  毎年約1000名の定員を確保することを目標に掲げています。エリア内に新しくマンション新築される時には、世帯数に応じて保育需要を事前に見込んで、敷地内に認可保育所建設を要望し、人口増にも対応していくよう取り組みを進めています。

まとめ

今回はサテライト保育所についてお話しましたが、いかがでしたか?都市のニーズに合わせた新しい画期的な取り組みですよね。このサテライト保育所事業は、保護者の「送り迎えの負担を減らしながら認可園に預けたい」というニーズを満たす事業として注目されています。今後は江東区の真似をして、他の区や他府県など、緊急度が高いエリアで早急に取り入れられることを期待したいですね!

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