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世界一子育てしやすい国の研究結果で判明した「子供とペット」の関係!

子育て,ペット
ペットを飼うことで子供の情操教育の発達にいいのは通例ですが、実際にはどのような成長の効果があるのでしょうか。

「ペットは噛んだり、引っかいたり、悪い菌もいっぱいで、赤ちゃんと一緒に生活なんて色んな病気になりそう心配!」という声もあり、特に新米ママは赤ちゃんとペットが一緒に生活することに対して神経質になりがちです。
ですが、実はペットは赤ちゃんにとってたくさんのメリットをもたらすことがフィンランドの研究者が行った調査で明らかになっているのをご存知ですか?

今回はペットが赤ちゃんに与えるたくさんのポジティブな影響と、飼う際の注意点についてお話します。

フィンランドの研究で判明!犬と過ごしている子供は感染症になりにくい!

「子どもたちへの投資=将来の国を豊かにする」という考えをベースに、女性の社会進出、男性の育児休暇、子育て家庭へのきめ細かいサポートなど、フィンランドは国を挙げて子供たちが伸び伸び育つことができる環境作りに取り組んでいます。

そんなフィンランドのクオピオ大学病院の研究者たちは、家に犬がいる0歳児の赤ちゃんを研究したところ、気道疾患率が31%、耳感染になるリスクは44%低く、抗生物質を処方されるケースも29%低いことがわかりました。

研究者のエイジャ・バーグロス博士は、犬が外から土や泥を家に持ち込み、それによって赤ちゃんの免疫力が高まったり、または動物そのものの菌によって耐性ができると発表しています。
特に、犬を1日18時間以上外で飼っている家庭の子供がもっとも健康で、熱を出したり、抗生剤を摂取することが一番少なかったそうです。猫を飼っている家庭でも同じことが言えますが、犬を飼っている子供の方が感染率が低いことがわかりました。

アメリカでもペットと人の免疫力に関する研究結果が明らかに!

保育士 ペット

2013年、アメリカ国立科学協会の雑誌では、何故ペットが人間の免疫力を高めてくれるかの理由を明らかにしました。

実験用のネズミ2匹に、ペットがいる家で採取した水と、ペットが住んでいない家で採取した水をそれぞれ飲ませました。ペットがいる家の水では、予想通りペットから出たほこりやばい菌が大量に含まれていました。

しかし、このほこりやばい菌が含まれた水を飲んだ方のネズミは各種アレルギーや喘息を起こす実験を行っても、元気でピンピンしていたのです。一方でペットがいない家庭の水を飲んだネズミは様々な病気に感染しました。

日本人の抗菌&除菌意識は世界から見ると異常!?

私たち日本人は、世界に類を見ないほど、抗菌や除菌に対する意識が高いと言われています。室内犬の方が赤ちゃんに安心と思いがちですが、フィンランドの研究結果は、必ずしもそうではないことを示しています。

赤ちゃんが触れるもののほとんどを、除菌シートで拭いたり、除菌スプレーをかけているママもいますが、実はその行為は赤ちゃんの免疫力を下げてしまっている場合もあります。

動物を子供から無理に引き離す必要は全くなし!スキンシップを歓迎しよう!

研究者たちがこの調査結果から口をそろえて言うことは「子供が動物に触れるを恐れる必要はない」ということです。新米ママ達は過保護になりがちで、生まれてきたばかりの赤ちゃんのためにはなるべく清潔な環境を作ってあげたいと神経質になります。しかし、それでは子供の免疫力は高まりまらず、後々病気をしやすい身体を作ることに繋がります。

今回の研究では、子供が清潔すぎる環境にいる場合、アレルギーやぜんそくにもなりやすいということを示唆しました。赤ちゃんを舐めたり、すり寄ったりする、犬たちの積極的なスキンシップを歓迎してあげましょう。

免疫力アップだけじゃない!ペットと生活すると赤ちゃんは思いやりのある子に育つ

ペットと生活することで赤ちゃんの免疫力が高まることはご理解いただけたと思いますが、実はペットは赤ちゃんに他にもたくさんのメリットをもたらすのです。

≪思いやりの心を育む≫

ペットと一緒に育った子供は、他人を気遣ったり、相手の立場になって考えられる優しい子が多いと言われています。ペットを自分の妹・弟のように考える子が多く、自然に面倒を見てあげようとするためです。

また、子どもが落ち込んだ時や悲しい時にはペットには癒しの効果もあります。愛情や友情を育み、子供たちは親と離れている時間が長くても寂さをあまり感じないので社交性にも良い影響があります。

≪責任感を持つようになる≫

子供達はペットの面倒を見てあげることで責任感を感じます。決まった時間にお散歩に連れて行ったり、餌をあげることで、社会の色んなルールに付いても学ぶことが早くなります。

≪体力もつく≫

お散歩に行くのはもちろんですが、日々ペットとじゃれあうことで子供たちは体力をつけていきます。ペットの体力も子供の体力も有り余っていますよね。全力でいっぱい遊ぶことを通して、子供たちは体の使い方や力のコントロールを身につけます。

≪命を大事にする子に育つ≫

ペットは大切な家族の一員です。話ができなくても心で通じるものがありますよね。ペットがけがをしたり、病気をしたり、他界してしまうなど、思いがけないことも起こります。その際、子どもたちは健康であることの大切さ、命の大事さを学ぶのです。

ペットを飼う際に気をつける点は?

冒頭にお伝えしたように、ペットは噛んだり引っかいたりすることもあるので、赤ちゃんにとって、リスクが0ではありません。

特に気を付けるべきは、赤ちゃんが最初からペットアレルギーの体質の場合は、ペットとの接触は避けるべきです。また、ばい菌によっては赤ちゃんの健康に深刻な被害をもたらすので、外出から戻ったときや、食事の前、トイレにいったあとは、赤ちゃんだけでなく、ママ、パパも必ず手を洗うことが大切です。

そして、ペットも定期的にシャンプーやトリミングに行って、ある程度は清潔にしてあげることを心がけましょう。

まとめ

今回はペットが赤ちゃんに与えるポジティブな影響についてお話してきましたが、いかがでしたか?ペットを飼うことで赤ちゃんにこんなにたくさんの良い影響があるなんて驚きですよね。

ママ達は過敏になりすぎず、赤ちゃんの興味や好奇心を尊重して動物だけではなく、植物や土、おもちゃなど、色々なものにたくさん触れさせて免疫力と一緒に想像力や主体性も身につけさせてあげましょう!

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