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FacebookやTwitterが就活ツールに。ソーシャルリクルーティングってどんなもの?

ソーシャルリクルーティング
転職で最近、注目を浴びているのがソーシャルリクルーティング。実際にはどう行なうのでしょうか。

FacebookにTwitter…。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)という言葉が一般に浸透した現在、なにかしらのSNSに登録し、日々閲覧・更新しているという人は多いのではないでしょうか。また近年では、2012年ごろからSNSを活用した就職活動「ソーシャルリクルーティングサービス」が登場し、SNSが就職活動に影響を与える…なんてこともじわじわと増えてきています。FacebookとTwitter、日本でシェア率の高い各SNSの特徴と、就活での活用方法、注意点を例をあげながらご紹介します。

 実名制が特徴のSNS最大手「Facebook」

2008年に日本版がリリースされたFacebook。日本でのアクティブユーザー数は2016年12月現在およそ2600万人と、国内ではTwitterよりもアクティブユーザー数の少ないSNSではありますが、世界を代表するSNSといえばやはりFacebookに勝るものはありません。利用者の層は10~20代よりも、30~40代のいわゆる子育て世代が目立ちます。

Facebook最大の特徴は、実名制であること。出身校や出身地などを登録するので、連絡先を知らなかった学生時代の友人や恩師とFacebookを通じて再会…なんてことが起こりやすいのもFacebookの魅力です。

 Facebookの企業利用は?

Facebookには「Facebookページ」と呼ばれる、企業やアーティスト、ブランド、団体などが持つことができる専用のページがあり、多くの企業がFacebook内にページを持っています。企業用のFacebookページでは、どのぐらいのユーザーが企業やコンテンツに興味を示しているか測定することができるツールが備わっているため、自社ブランド製品に対するユーザーの反応を測定したり、キャンペーンの宣伝などに活用されています。

また最近では、保育施設にもFacebookのページを持っている園が増えてきています。主に保護者向けに日々の活動の様子を更新するのに活用されているようです。

 実名制だからこそ気を使いたい、Facebookの利用方法

名前や経歴を公開して利用するFacebookは、人とつながりやすく、うまく活用できれば自分をアピールできるツールになりえます。一方で、更新する内容によっては、人の信用を失ってしまう可能性もあるという一面も。

実名である以上、Facebookでの個人特定は容易です。もしも就職活動をしたときに、採用担当者があなたのFacebookのページにたどりつき、非常識な投稿をしていた場合、採用を見送る決定的な理由になりかねません。採用担当者がチェックする投稿とは、一般的に次のようなものだといわれています。
・未成年の飲酒など、反社会的な投稿をしていないか

・不適切な画像を投稿していないか

・就業先や就職活動の愚痴を赤裸々に投稿していないか など

採用の可否は、仕事ができそうかどうかだけで判断されるものではありません。どんな人物なのかという人間性も大切ですし、近年では、過去の炎上事件から「ITリテラシーがあるかどうか」も重視されるという傾向があります。個人が特定しやすいFacebookは、企業の採用担当者からも特定されやすいため、不適切な投稿ばかりを繰り返していると「この人とは一緒に働きたくない」と判断されてしまうことになりかねません。かならずしもいい子を演じる必要はありませんが、自分という人間がどんな人間なのかをFacebookページで判断されてしまう可能性は大いにありますので、常識の範囲内で気を配るようにしたいですね。また、投稿だけでなくシェアする記事の内容にも気を配り、見られて困るFacebookページにしないよう注意しましょう。

 匿名性も炎上リスクも高いTwitter

保育士 就活

 

東日本大震災での情報収集や伝達手段に有効…とその価値が見直され、震災以降利用者数がぐっと伸びたTwitter。2016年9月時点での国内利用者数はおよそ4000万人と、国内で最も利用者数が多いSNSでもあります。実名利用率が84.8パーセントほどあるFacebookとは異なり、Twitterの実名利用率はわずか23.5パーセント(出典:平成27年度版情報通信白書/総務省)。ハンドルネームでの利用が多く、10代・20代での利用が目立ちます。140文字以内という文字数制限があるため、持論を展開するような長文投稿には不向きですが、Facebookよりも拡散されやすく、自分の投稿があっという間に知らない人の目に届いてしまうというリスクもあります。

 Twitterの企業利用は?

Facebookと比較するとまだまだ企業の活用事例が少ないTwitter。タイムラインに情報が流れてしまうという特性上、企業がなにか発信しても埋もれてしまうというデメリットがあります。最近では、誰でも気軽にプロモーション広告を表示できるようになるなどビジネス利用もしやすいよう改善されてはいるものの、Twitterオフィシャルアプリではなく外部アプリや外部クライアント(Twitterを便利に使うためのソフトウェア)を使っている場合は表示されないなど、狙ったところに情報を届けにくいという側面があります。

とはいえ、NHKやタニタなど、一般アカウントや競合アカウントなどと交流をはかり、ブランドへの親しみやすさをアップすることに成功しているアカウントもたくさんあります。保育施設のオフィシャルアカウントというのはあまり見かけませんが、現役保育士が子どもとの日々をつづるアカウントが人気を集めるなど、個人単位では活用している人を多く目にします。

 匿名性が高いからこそ燃えやすいTwitterの注意点

実名を出さず、ハンドルネームで利用されることが多いTwitter。実名でないことをいいことに、つい気が大きくなり、ハメをはずした投稿をしてはいないでしょうか。鍵付き(プライベート)アカウントではない限り、Twitterの投稿は誰にでも見られるもの。個人こそ特定しにくいものの、非常識な投稿が多くの人の目にとまり、拡散されていった結果、本名や出身校まで特定され、内定先企業から採用の取り消しを受けてしまった…といった話も過去には起こっています。匿名性が高いからといって非常識な投稿は避け、万が一就職活動の際に採用担当者に特定されてしまった場合でも、気まずくなってしまわないような投稿を心がけることが大切です。

 就職活動や採用活動にSNSは使える?

そもそも、FacebookもTwitterも就職活動専用のツールではありません。就職希望者と企業をつなぐためのリレーションツールではないので、企業の広報やSNS運用担当者の求人でない限り、FacebookやTwitterの投稿が直接採用に結びつくことは決して多くはないと考えられます。とはいえ、最終選考に残った人のなかから内定者を決めるときに、SNSでの投稿が決定打になる可能性はありますから、見られて困る投稿はしないよう、特に就職活動中は気を配るようにしたいですね。

 保育士がSNSで絶対にやってはいけないこと

当たり前のことですが、預かっている子どもたちの写真を勝手にSNSに公開してはいけません。子どもの写真は大切な個人情報です。保護者の同意を得て、園のオフィシャルページに更新するケースはありますが、そうでない限りは「子どもの写真を無断でインターネットに晒された」ことが、重大なトラブルにつながる可能性もあります。保護者が無断掲載に気づいた結果、保育士に処分が下ることだって考えられますから、子どもの写真の取り扱いには十分に注意をしましょう。

それから、保護者があなたの実名で検索する可能性だって考えられます。保育士が園への愚痴や子どもたちや保護者に対する悪口を書いていては大問題です。信用問題にもかかわってきますので、プライベートにも気を付け、信用が下がってしまうようなふるまいは避けておくのがベターです。友人と内輪で賑やかに楽しみたい…といった場合は、公開範囲をきちんと設定して利用するようにしましょう。

誰もが気軽にインターネットに投稿できるようになった今、ネットリテラシーが問われる時代です。大切な子どもを預ける保育士がいったいどんな人なのか、気になる保護者は少なくないでしょう。SNSを通じて、保育資格所持者を園がスカウトするようなことは現時点ではなかなか見られませんが、不適切なSNS利用をしていないかどうかチェックされる可能性は大いにあります。便利なSNSですが、就職活動や普段の勤務に不利になってしまわないよう気を付けて利用したいですね。

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