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認可外保育園ってどんな施設?補助金は出るの?認可保育園との違いは?

子どもを保育園に預けて働きたいと思っても、認可保育園に空きがない場合は、認可外保育園の入所を検討する必要があります。しかし、認可外は無認可と呼ばれることもあり、あまり良いイメージを持っていなかったり、実際にどのような保育園なのか知らない方も多いと思います。そんな方のために、「認可保育園と認可外保育園の違い」や「認可外保育園のメリット・デメリット」などについて、くわしく解説していきます。

今回のポイント

認可外保育園は、入園条件が緩やかで手続きが比較的簡単なだけでなく、延長・夜間保育、休日保育など、保護者の働き方に合わせて柔軟に対応してくれる。

認可外保育園の中には、英語や音楽、芸術、スポーツなど早期教育を保育カリキュラムに取り入れている園もある。

東京都の認証保育所など、認可保育園と同程度の水準で運営され、世帯収入によって保育料が減免される認可外保育園もある。

認可外保育園(無認可保育園)とは?

保育園には、大きく分けて「認可保育園」と「認可外保育園」の2種類があります。認可外保育園は、児童福祉法に基づいて自治体(県・政令指定都市・中核市)から認可を受けていない保育園のことです。児童福祉法では、正式には「認可外保育施設」という名称で規定されています。運営主体は個人や団体、株式会社などで、利用形態もさまざまです。

児童福祉法に基づく認可が下りない理由は?

保育施設が児童福祉法に基づき、自治体から認可を受けるためには、施設面積・人員体制・設備など、国が定めた基準をすべて満たす必要があります。

しかし都市部などにおいて、必要な条件を満たす園庭の設置ができないために認可を受けられない園があります。また一方で、自由な保育をめざすために、基準を満たす条件を備えていても、あえて認可申請をしない園もあります。

認可外や無認可と言っても、勝手に設置して運営をしているわけではありません。2003年に児童福祉法が改正され、「認可外保育施設指導監督基準」が定められ、認可外保育園の設置・運営は自治体により、厳格に指導・監督されるようになっています。

設置する際には、自治体への届出が義務付けられており、定期的に運営状況を報告しなければなりません。また、自治体は立入検査も行い、保育士の数や資格、保育内容、設備・面積、衛生環境など基準を満たさない施設に対しては、厳格な対応を行います。

認可外保育園に補助金は出るの?

認可保育園には、保護者の経済的負担を軽減するために、公立や私立どちらにも国や自治体から補助が出ますが、現状では認可外保育園の運営には補助が出ません。ただし、一部の自治体では基準を設定し、基準を満たした園に対して、独自の助成を行っている場合があります。また、2019年10月に実施予定の「幼児教育・保育無償化」政策においては、認可外保育園を利用する世帯に対して、0~2歳児は月4.2万円、3~5歳児は月3.7万円を上限とする補助金を支給する案が進んでいます。

徹底比較!認可外保育園と認可保育園の違いって?

申込方法や入園条件など、さまざまな視点から認可外保育園と認可保育園の違いについて見ていきましょう。

申込方法

認可保育園の場合は、まず、保育課など市区町村の窓口に就労証明書などの必要書類を揃えて申し込みをします。

認可外保育園の場合は、入園を希望する園に直接申し込みを行います。就労など入園条件が認可保育園と比べると厳しくないので、必要書類も少なくて済みます。

入園条件

認可保育園は、保護者が働いている、保護者が病気や障害を抱えている、親族の介護・看護をしている、妊娠・出産を控えている、虐待やDVの恐れがあるなど、さまざまな理由により「保育が必要である」と判断された子どもが入園できます。入園の条件は、各自治体で点数・ランクによって区分され、入園の必要性が高いと判断された世帯から優先的に入園が認められます。

認可外保育園の場合は、特に入園条件はなく、保護者の就労の有無などに関係なく、どんな世帯の子どもでも入園できます。そのため、認可保育園に入園が認められなかった子どもの受け皿にもなっています。

保育料

認可保育園の保育料は、自治体ごとに、世帯収入と子どもの年齢よって定められており、公立も私立も同じ基準です。世帯年収が高い、または子どもの年齢が幼いほど保育料は高くなります。また、複数の子どもを保育園に預ける場合は、子どもの数に応じて減額または免除される場合が多く見られます。

認可外保育園では、園で独自に保育料を定めているため、保育料に差があります。また、補助金の対象外になるので、認可保育園と比べると高額になります。

開園時間

認可保育園の開園時間は、一般的に7時~18時までです。延長保育は、園によって異なりますが19~20時ぐらいまでです。

認可外保育園は、認可保育園と同じような時間帯で運営している園のほか、都市部などでは24時間体制で運営している園もあります。

「無認可」ならではの利点も!認可外保育園のメリット

認可外保育園には、無認可ならではの次のようなメリットがあります。

保育理由を問われない

認可保育園では、就労の有無など、子どもを預けるための優先順位が低ければなかなか入園できません。しかし、認可外保育園は園との直接契約なので、定員内であれば入園に際して就労などの条件を求められないので入園しやすくなっています。

また、年の途中でも入園しやすいので、認可保育園に入園するまでの間、預けることもできます。

在住地域にかかわらず入園可能

認可保育園の場合は、居住している自治体が管轄する園以外には入園できませんが、認可外保育園にはそのような制約は設けられていません。そのため、居住地に関係なく勤務先や実家、駅の近くなど、送迎に便利な園を選択することができます。

時間帯や日数などを問わない柔軟な保育対応

認可保育園は、月曜日から金曜日(または土曜日)までの保育となります。一方、認可外保育園は、週1~3日程度の月極保育や土曜日や日曜日、祝日の保育や夜間保育に対応してくれる園が多く、延長保育もその日に電話すれば対応してくれる場合があります。フルタイムやパートなど勤務形態に関係なく、仕事などの都合に合わせて柔軟に子どもを預けることができます。

英語や知育など、幼児教育に力を入れている園も存在

認可外保育園は、株式会社や幼児教室、インターナショナルスクールなどさまざまな運営母体があり、園によっては早期幼児教育を実施している園もあります。

インターナショナルスクールやプリスクールと呼ばれる施設では、ネイティブ講師による英語教育やピアノ演奏などの音楽教育、絵画などの美術教育、モンテッソーリ教育、リトミック、水泳、体操など、園によって特色のある教育を行っています。その場合、通常の園より高額になりますが、英才教育をめざす家庭では、あえて認可外保育園を利用するケースもあります。

高い自由度と高いホスピタリティが何よりの特徴!

認可保育園では、オムツ・着替えなどの持ち物のセットや名前書き、検温など、日常の園生活にはさまざまな決まり事や制約があります。毎週末には、お昼寝布団セットを持ち帰らなければならない園もあります。延長保育も事前に申し込みが必要だったり、平日に参加しなければならない行事があったりと、働いている保護者にとって負担になることも多くあります。しかし、認可外保育園は、認可保育園と比べて決まり事や制約が少なく、平日に参加しなければならない行事もほとんどありません。

株式会社など民間が運営しているために、高いホスピタリティを心がけていて、働きながら子どもを預ける保護者の気持ちに寄り添ってくれる園が多いようです。最近は、入園に必要な品物をすべて用意してくれたり、着替えも預けておけば洗濯してくれたり、自宅や駅など好きな場所へ送迎してくれるなど、手厚いサービスを提供してくれる認可外保育園もあります。

やっぱり不安もある?認可外保育園のデメリット

認可外保育園には、さまざまなメリットがあることをご紹介しましたが、一方で次のようなデメリットもあります。

保育にかかる費用はどうしても高くなりがち

認可保育園のように公的な補助を受けていないので、保育料は高くなります。また、幼児教育など手厚いサービス体制で運営している園では、より高額になる場合が多いです。特に、運営母体が株式会社などの場合は、延長保育や送迎サービスなどのさまざまなオプションを付けると20万円近くになることもあります。

施設の質にバラつきがある

園ごとの方針によってさまざまなスタイルで運営されているため、カリキュラムの内容や保育士の質、施設の広さなど、良い保育園とそうでない保育園の差が開きがちです。児童福祉法により定められた「認可外保育施設指導監督基準」に基づいて運営され、自治体による定期的な指導監督が行われていますが、過去にいくつかの事故が発生されているのも事実です。

また、認可外保育園は、認可保育園のように独自の建物と園庭を所有して運営している園は少なく、多くの場合は、建物だけしかなかったり、ビルの一部で運営されたりしています。園庭のない園も多く、保育室も認可保育園と比べると狭いという印象を受けるでしょう。近くに公園があれば、散歩に出かけて子どもを遊ばせる園もありますが、都心部では公園が近くにない園が少なくありません。

認可外保育園の入園を検討する際には、事前見学や説明会などに参加して、園の方針や雰囲気をしっかりと確認しましょう。園によっては、1か月だけの月極保育や一時保育を行っているので、実際に預けてみるのもおすすめです。

各家庭のつながりは認可保育園より希薄

認可外保育園では、運動会やお遊戯会など保護者が参加する行事が多くありません。認可保育園入園のつなぎとして利用している家庭も多く、保護者会などの集まりもないので、保護者同士や子どもたち同士のつながりは、認可保育園と比べるとやや希薄と言えるでしょう。

一概に「認可外」とは言えない!認可外保育園のさまざまな運営スタイル

認可外保育園は、個人や会社などのさまざまな運営母体があるだけでなく、運営スタイルもさまざまです。

東京都の「認証保育所」って?認可外保育園とは違うの?

東京都では、「地方単独保育事業」として「認証保育所」と呼ばれる形態の認可外保育園があります。「地方単独保育事業」とは、待機児童問題が深刻な大都市圏を中心に、各自治体で基準を定めて、基準をクリアした認可外保育園の運営に対して助成を行っています。そのため、認可保育園ほどではありませんが、保育料の減免を受けられます。

また、東京都の「認証保育所」は、開園時間が13時間と長く、0歳児保育の対応が義務付けられているなど、認可保育園よりも預けやすくなっています。東京都の「認証保育所」のほか、横浜市の「横浜保育室」、さいたま市の「ナーサリールーム」、千葉市の「千葉市保育ルーム」、大阪市の「ベビーセンター」などがあります。

企業主導型保育所・病院内保育所も認可外保育園?

認可外保育園には、従業員の子どもを対象に会社や病院などの事業所内や隣接する場所などに設けられた保育施設も含まれます。中には、次世代育成支援対策推進法や育児介護休業法などの法律などに基づき設置され、助成金を受けている保育施設もあります。待機児童解消・人材不足解消のため2016年度より開始された内閣府の「企業主導型保育所事業」では、企業が従業員の子どもを預かるために保育所を設置・運営する際に助成金が支給されます。

施設の整備費のほか、利用者の負担額について認可保育園と同程度の補助を受けられるので、保育料は認可保育園とほとんど同じです。また、夜間・延長保育や一時預かり保育、パートなどの非正規従業員の子どもの保育、病児保育などを行う場合は助成金が加算されるので、さまざまな働き方をする従業員の子どもの保育に対応することができます。また、地域の子どもを受け入れたり、工業団地などで複数の企業が共同で運営・利用したりしている園もあります。人材確保や福利厚生向上のために、近年、導入が活発化しています。

「病院内保育所」は、病院に勤務している職員の子どもを対象とする保育施設です。医師や看護師には、夜勤勤務や日曜勤務などがあり、一般の保育園では対応が難しいため、以前から一部の病院などでは院内保育が行われていました。2002年から厚生労働省の「病院内保育所運営費補助事業」が開始され、整備や運営に対する助成が行われています。24時間365日体制で運営されている園が多く、一般市民の病児保育の受け入れをしている園もあります。病院を運営する医療法人や自治体が直轄で運営するほか、民間の保育園運営業者に委託している場合もあります。

おわりに

認可外保育園の定義やメリット・デメリットについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。認可保育園と比較すると、保育料や設備の広さなど、認可外保育園にはデメリットがあります。しかし、延長保育や夜間保育、休日保育など、柔軟に子どもを預かってもらえるというメリットがあります。また、東京都の認証保育所や企業主導型保育所など、認可保育園と同程度の水準で運営され、保育料の補助も受けられる認可外保育園もあります。認可保育園に落ちて仕方なく認可外保育園を選ぶのではなく、積極的に認可外保育園を選ぶという人も増えています。ぜひ、さまざまな視点から認可保育園や認可外保育園を比較検討して、自分と子どものために最適な保育園を選んでください。

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