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幼稚園教諭や保育士を教える講師になるには?

保育士資格と幼稚園教諭
小学校就学前の子どもたちを預かり、子どもたちの自主的な遊びや活動の中から学びや発達を促していく幼稚園教諭や保育士。その幼稚園教諭や保育士を教える講師は、子どもたちの礎を築く重要な役割を持っている存在でもあります。幼稚園教諭や保育士を教える講師になるには、どのような方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

満3歳から小学校入学前の子どもが通うことができる幼稚園。
文部科学省の管轄で、学校教育法に基づく幼稚園では、子どもたちの自主的な遊びや活動を通して「言葉」「表現」「環境」「健康」「人間関係」の5領域における発達を促していく教育機関とされています。

幼稚園教諭になるには、国家資格である幼稚園教諭免許状が必要となります。
幼稚園の教諭免許状は、修了した課程の違いによって “1種免許状”“2種免許状” “専修免許状”の3種類に分かれています。

1種免許状は、4年制大学の幼稚園教諭養成課程を修了した人が取得できる免許状であり、2種免許状は短期大学や文部科学省が認定している専門学校・養成学校の幼稚園教諭養成課程を修了した人、または、保育士養成学校を卒業し、保育士として3年以上の実務経験を持つ人が幼稚園教員資格認定試験に合格した場合に取得できる免許状、専修免許状は、大学を卒業し、大学院の修士課程や専攻科を修了した人が取得できる免許状となっていますが、それぞれの免許状によって業務内容が異なるというわけではありません。

幼稚園教諭になりたいと志している人を教えたいという場合、大学、短期大学、文部科学省が認定している専門学校・養成学校、大学院もしくは専攻科で働くという選択肢があります。

大学や短期大学、専門学校の教師となるために必要な免許は特にありませんが、幼稚園教諭を教える講師になる場合、

  • クラス担任としての業務
  • 入学式・運動会・卒業式といった学校行事の企画・運営
  • 工作や音楽・保育といった授業
  • 出欠管理といった生活指導
  • 実習先斡旋や実習先訪問といった生徒の実習のサポート

など、幅広い業務の指導を行う必要があるため、研究実績や業務の経験年数が考慮されるということも多くあるようです。

ただし、現場での経験が無い方でも応募可能のところもあるなど、就職先によって条件には違いがあるようなので、就職を希望する学校の募集要項をチェックしてみるといいですよ。

幼稚園教諭を教える教師として就職したいと考える場合、幼児教育や保育の専門課程がある大学院に進学することがオススメです。大学院の修士課程は2年間。必要な科目を履修し、修士課程を修了することで専修免許も取得することができます。
大学院へ進学するには、4年制大学を卒業することによって取得できる“学士”の学位が必要となりますが、短期大学を卒業した方でも現場を数年経験した場合や短期大学の専攻科に進学した場合には大学院の受験資格を得ることができます。

専門学校の教師は、専門学校の出身者が現場経験を積んでから教師として戻ってくるというケースが多いようです。

保育士を教える講師になるには?

保育園は、保護者の就労や病気など、『保育に欠ける事情』がある子どもを預けることができる施設のこと。
厚生労働省が管轄し、児童福祉法に基づいて運営されている保育園は、0歳から小学校就学前までの乳児や幼児が通うことができる施設となっています。

保育士の資格は、厚生労働大臣が指定する養成学校や施設である指定保育士養成施設に入学し、必要な科目を履修して卒業するか、都道府県が実施する保育士試験に合格し、保育士として登録することによって取得することができます。
指定保育士養成施設の指定を受けている大学や短期大学・専修学校は全国各地にありますが、夜間部や通信教育を設置している学校もあるため、自分に合った方法で学ぶことが可能となっています。

厚生労働省の規定によると、指定保育士養成施設では、保育に関する専門知識や技術を習得するだけでなく、幅広い教養、判断力や人間性を培うことが必要とされるため、指定保育士養成施設で働くには、

  • 博士または修士の学位を有し、研究の実績がある者
  • 研究上の実績が①に準じると認められる者
  • 教育上・学問上の実績がある教育経験者
  • 学術技能に秀でた者
  • 児童福祉事業に関し、業績のある者

のいずれかに該当し、教育する能力があると認められることが必要となります。

なお、非常勤講師として働く場合は、教科の担当専任教員に準ずるか、専門科目の実務経験を有する者であり必要があるとされています。

また、専門学校によっては

  • 大学院修士以上の学位を有する者、または教育研究においてこれと同等の能力を有するとされる者
  • 厚生労働省の指定保育士養成施設の専任教員の勤務要件を満たす者
  • 指定保育士養成施設での勤務経験を有する者

のいずれかの条件に該当するもの、とされるなど、独自の要件を設けているようです。

保育士の養成施設で働くには、資格を取得後即戦力として働ける人材を育てるために、生徒が現場で働くことができるレベルに到達するまで指導する指導力の他、就職支援、資格取得のサポートなど、多岐にわたる業務を行う必要があります。

給料はどれくらい?

保育士が教育機関で講師として働く場合、どれくらいの給料がもらえるのでしょうか?
幼稚園教諭や保育士になりたい人を教える専門学校・短期大学での求人は多数あるようですが、その求人によると、専門学校の講師として働く場合、月額20万円から28万円程度、年収として300万円から500万円程度の給与をもらえるところが多くなっているようです。

また、短期大学の非常勤として働く場合、1コマ90分当たり6,000円から8,000円程度となっているようです。

一方、現場で働いている幼稚園教諭や保育士の給料はというと、2016年度の政府の統計によると、現場で働く幼稚園教諭の給料の平均は月額22.9万円、年収で339.3万円となっています。
保育士の給料の平均は月額22.3万円、年収で326.8万円となっているため、現場で働く保育士や幼稚園教諭の給料に比べて、教育機関で働く教師の給料の方が高くなっているということが言えます。

大学や短期大学・専門学校はそれぞれの学校で給与の規定があるため、勤務する学校の規定によってその報酬には違いがあるようです。
また、公立の学校に勤務している場合、身分が公務員となるため、定期的な昇給を見込むことができるようです。

子どもを指導する教諭を指導する重要な役割

小学校以降の義務教育につながる教育を行う幼稚園や保育園において、子どもたちの自主的な遊びや活動の中から、学びを促す幼稚園教諭や保育士。
大学や短期大学、専門学校等、幼稚園教諭や保育士を養成する教育機関は数多くありますが、そこで働く講師は、子どもと直接関わって指導を行うために必要な知識や技術を幼稚園教諭や保育士を志す生徒に教えるという重要な役割を持っています。

幼稚園や保育園は、未来を担う存在である子どもたちの基礎を作る大切な時期。幅広い分野の知識について理解を深め、適切な指導ができる存在を目指したいですね。

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