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園内業務の全自動化、見守りロボット!保育現場のAI革命開始

あらゆる業界でAIの導入が始まり、仕事を奪われ職を失う心配を抱えている人がいるのも事実ですが、私たちの暮らしがより豊かになるとたくさんの人が注目しています。
保育業界でも同様に、AIの導入で様々な変化が期待されています。AI導入によって、保育にどのような変化がすでに始まっているのか、今後どう変化していくのかを見ていきましょう。
保育ロボットの活用

目次

  1. 1AI導入で50時間かかる保育園の入所選考が数秒で解決

  2. 2運動会や学芸会で活躍!AIで保育士の業務負担を軽減

  3. 3AIで乳幼児の突然死を防止する

  4. 4保育園へのAI導入【賛成:41.6% VS 反対:58.4%】

    1. 1.賛成派の意見

    2. 2.反対派の意見

  5. 5まとめ

 

AI導入で50時間かかる保育園の入所選考が数秒で解決

 各家庭の状況と希望を丁寧に聞き取り、時間をかけて行われるのが保育園の入所選考ですが、選考する側は数十人の従業員の手を借りて、数日をかけて公平な選考を実施するため、時間と労力をかけてどこの自治体も必死になっています。

一方で、選考結果を待つ側も「いつ結果が出るの?」「ここに入所できなければ他を探さなくちゃ」など、不安に駆られていました。

しかし、2017年さいたま市でAIを導入したことにより、7,959名の児童を311施設に割り当てる保育園の入所選考が数秒で終わりました。

これまでは20~30名の職員が多くの日数をかけて選考し、時間にし50時間以上かけていた作業ですが、AIにルールや理論を覚えさせ、数秒で終えることにより、平等かつ素早く入所選考が完了し、人件費の大幅な削減だけでなく、職員のストレス軽減にもつながっています。

運動会や学芸会で活躍!AIで保育士の業務負担を軽減

保育士不足問題は解決の糸口が見つからず、様々な処遇改善を打ち出しながらも、まだまだ多くの自治体が頭を悩ませる中、AIで保育士の業務負担を軽減するサービスが注目されています。

名古屋のIT企業、ユニファが提供する園内写真業務の全自動化サービス「るくみー」は、保育園での撮影や写真の仕分け業務の負担を軽減します。

保育士の業務には子どもたちの世話、清掃、保護者への対応以外にも、運動会や学芸会などイベント前後の作業が盛りだくさんです。特に、イベント後、大量の写真を一枚一枚整理して保護者に渡す作業は、かなりの時間と労力が必要とされます。

ユニファは保育園で撮影された子どもたちの写真を、ウェブ上で保護者に販売するサービスを展開しています。そのサービスのポイントとなるのが「AIが写真を仕分けしてくれる」という点です。

保護者が子どもの写真を登録し、それをAIが画像認識して分析します。そして、候補となる写真を保護者に提示し、保護者はそのまま写真を簡単に購入できる仕組みになっています。このサービスはすでに1500以上の施設で導入されており、年間の売上高も数億円に達することが見込まれています。

AIで乳幼児の突然死を防止する

AIの活躍は業務の軽減だけに留まりません。

神戸のベンチャー企業、シンクチューブは動画カメラと人工知能を組み合わせて、乳幼児の突然死問題の解決に取り組んでいます。

生後2~6か月の乳幼児は約7000人に1人の割合で昼寝などの睡眠時に突然死することがあり、その数は年間100人以上にのぼっています。

シンクチューブが開発を進めている「見守りシステム」は、睡眠中の乳児の顔色や脈拍、呼吸をAIで判別します。そして、異常が発生すると保育士などに警告を送る機能があり、保育士が乳児の異変にいち早く気がつくようになっています。

この他にも、医療機器メーカーと共同でスマートデジタル体温計やスマートベッド、スマートシーツの開発も進められており、最終的には、すべてデータ化されることで事前にどの子供に風邪や病気の兆候があるなど、保育アドバイスの提供も可能になると言われています。

保育園で突然死が起これば、保育士だけでなく園への責任追及は大きいため、実用化へ期待が寄せられています。

保育園へのAI導入【賛成:41.6% VS 反対:58.4%】

現役の保育士に実施した調査では、自分の職場へのAIが導入されることについて、「賛成」が41.6%、「反対」が58.4%と、反対派が多い結果となりました。

賛成派の意見

・少しでも仕事の負担が減るならありだとと思う

・SIDS(乳幼児突然死症候群)対策の昼寝番や体温管理などはどんどんAIに管理してもらった方が良いと思う

・仕事量の軽減や、すべてデータ化されることで統計が取れたり、メリットが多そう

・突然死を防ぐために今年度から5分おきに呼吸の確認をしなければならないので、AIの力を借りて少しでも休憩が取れるならぜひすぐにでも導入してほしい

反対派の意見

・心が育たないと思うので、子どもの教育現場では使いたくない

・子供になにかあってもAIは駆けつけて抱き上げることが出来ないので、せいぜいセンサーで体温を図る体温計がわりにしかならないと思う

・毎日関わっているからこそ気づけるちょっとした変化に気付けなくなると思う

・AIの機能を使いこなすことができず、実際には負担が軽減されないのでは

まとめ

今回は保育現場のAI導入についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

実用化され、便利だと感じる人が多くなれば多くの保育園で導入されていくことが予想されますが、反対派の意見の通り、確かに人の手ではないとできないことがあるのも確かです。

また、現時点では故障しない機械はありません。突然死が起こりそうな際に機械の故障が起こればAI導入の意味を問われかねません。

人間と機械がうまく役割分担をしながら、より保育士の負担がなくなり、子どもたちがいきいきと園での生活を楽しめる環境づくりを進めていくことがAI実用化の大きなポイントになるでしょう。