香月りさ
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煮る、焼く、炒める、和えるなど豊富なバリエーションで美味しく食べられる
万能野菜のナス。和洋中とあらゆるジャンルの料理とも相性が良いので、日本人にとってなじみ深い野菜のひとつです。
日本では古くから栽培されていて品種は180以上。地域の独特の品種も多く、代表的な品種としては、卵型ナス、丸ナス、中長ナス、長ナスなどがあります。
ナスはアクが強い野菜なので、このアクをきちんと抜かないとえぐみや苦みの原因になっていまい、赤ちゃんにとっては食べにくい味になってしまいます。
皮を剥けばナスの果肉はとても柔らかいので、食べる事に慣れた離乳食中期頃からスタートしましょう。
幼児期から小学生にかけ、ナス嫌いの子どもも多くいます。
子どもたちにその理由を聞いてみると・・・
「煮た時にとろりととろけるような食感がいや!」
「皮が固くて食べにくい」
「漬物のナスの、歯にきしむような食感がいや」
「味があまりしない」・・・・
食味や食感が好きでなない!など理由は様々ですが、なかでも意外と多かった意見は
「茶色くなって、タネが浮き上がっているのが気持ち悪い」という、見た目。
味わいではなく見た目だけで嫌悪感を示し、食べる興味を示さなくなっている子も多くいます。大人になれば「そんなことで!?」と一蹴してしまう事も、食の経験がまた少ない子供の場合は
「茶色い」「黒い種が浮き上がっている」「気持ち悪い」との見た時の心理的な意味で
「食べたくない!」と判断することも多くあるようです。
そこで、アク抜きをしっかりしてから調理してみましょう。
ナスは切るとアクが出て変色するので、水にさらしてアク抜きをしましょう。
大きめなボウルに水をたっぷりといれ、その中に切ったナスを焼く10分ほど入れておけばアクが抜けます。
切った後、ナスの切り口が空気にふれる状態にあると、ナスに含まれる「ナスニン」が酸化して茶色く変色するので、切ったらすぐに調理するかアク抜きをすると茶色く変色せずにすみます。
ナスを食べた時に感じる苦みやえぐみは「クロロゲン酸」という成分。このクロロゲン酸は水にさらして、油で加熱調理することで抑えられると言われています。
アクを抜きやわからくなるまで煮ればとろっとした食感になるので、離乳食ではとても扱いやすい食材です。
◆材料
・ナス 20g(約1/4本)
・玉ねぎ 10g
・納豆 10g
・ダシ 大2
・水 大1
・かつお節 少々
提供先:母子栄養協会
①ナスはピーラーで皮をむき、5㎜角に切って水にさらしてアクをぬく
②玉ねぎは2~3㎜のみじん切りにする
②納豆は熱湯をかけて粘りをとり、2~3㎜のみじん切りにする
③鍋にだし汁と水をいれて、中火で①、②を柔らかく煮る
④③に納豆とかつお節を加えてひと煮立ちさせる
※離乳食中期のメニューです。
歯茎で上手にかんでつぶせるように、皮をむいて柔らかく煮ましょう
赤ちゃんの離乳食用にむいたナスの皮にはナスニン(アントシアニン)が含まれていて、強い抗酸化作用も期待されています。
髙い栄養価のある部位なので、捨てずに大人の食事に使いましょう。
①剥いた皮を1㎜幅になるように細長く切る
②片栗粉をまぶして揚げ油でこんがりと揚げる
塩やカレー粉を振りかけてたり、そうめんやうどんなどのトッピングとしてもおススメです。
母子栄養協会では、離乳食・幼児食など様々な料理に関わるアドバイザーを要請しています。上記のようなレシピなどを自身で作成してみたい、料理の見地をさらに深めたい方は下記のURLから母子栄養協会の養成講座を確認してみましょう。
母子栄養協会アドバイザー養成講座
香月りさ