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保育士の仕事の内容ってどんなもの?1日のスケジュールをみてみよう

読了の目安:約8分
この記事では、保育士の仕事でとくに気になる保育内容や、保育以外にどのような仕事をしているのかについてまとめています。
1日の詳細なスケジュールや保育園の行事に伴う仕事内容まで詳しく紹介しているので、保育士の仕事現場のイメージをつかんでいただけることでしょう。

保育士という仕事の歴史や、保育士になるためにはどうすればよいのかだけではなく、保育士の仕事の魅力・やりがいなどは仕事を知る上で大切なポイントです。
また、保育士資格をとってから保育園以外の職場に勤務する可能性がもあるかもしれません。
保育園以外ではどんな仕事があるのかについてもチェックしておきましょう。

今回のポイント

保育士が行う仕事の詳細な内容とそのポイント。保育士の仕事とその現状を紹介します

保育士の仕事とは?保育士になるにはどうすればいいの?

保育士資格を活かせる仕事は保育士以外にもあります!

そもそも、保育士ってどんな仕事?

保育士とは

保育士とは、児童福祉法第18条18第1項の登録を受けた「国家資格である保育士資格を保有し、都道府県知事への登録をした者の総称で、日々保育を必要としている子どもに保育所などにて保護者に代わり保育をする者」のことです。

保育の仕事に携わることは保育士の資格がなくても可能ですが、「保育士」は乳児から小学校就学までの幼児を保育する保育士の資格を所持している人だけとされています。

保育士の歴史-男性保育士増加の背景

保育士は以前「保母」という名称で女性ばかりの仕事でしたが、いまでは保育士の仕事が男性にもできるようになっています。

保育士資格は1999年に児童福祉法が改正されるまでは保母資格という名称でした。2003年には保育士が国家資格になります。保育士のほとんどが女性という仕事でしたが、男女雇用機会均等法の流れで女性に限らず男性も保育士として働けるようになったため、徐々に男性保育士の数も増えてきています。

保育士になるには?

保育士は国家資格のため、高校卒業後に厚生労働省が指定する保育士養成施設(大学・短大・専門学校)で保育士になる勉強をして卒業すると資格が取得できます。 資格取得後は各都道府県に登録して保育施設で働けます。

保育士試験には筆記試験と実技試験があり、筆記試験全ての科目に合格すると実技試験を受けることができます。
筆記試験は保育原理・教育原理と社会的養護・児童家庭福祉・社会福祉保育の心理学・子どもの保険・子どもの食と栄養・保育実習理論の約8科目を2日間で実施し、それぞれ60点以上獲得すると合格です。合格した科目は3年間試験科目から免除されます。

実技試験には音楽表現に関する技術、造形表現に関する技術、言語表現に関する技術の3種類があります。音楽ではピアノ、ギター、アコーディオンのどれかを用いて課題曲2曲を弾き歌いします。音楽的な技術やリズム感、表現力などが必要です。

造形では鉛筆や色鉛筆などで情景や人物などをゆたかにイメージ して、設定された一場面を表現します。 言語表現は 「3分間のお話」を想定して、決められたお話の中から 子どもの前で読み聞かせます 。

子どもが集中して聞けるように声や表情、体の動きなどでゆたかに表現することが求められます。 実技試験の合格率は95%と言われています。

保育士が普段行う基本的な保育ってどんなもの?

保育士の基本的な保育とはどのような保育なのでしょうか。保育士が普段仕事で子どもたちにどのように接しているのかを確認してみましょう。

保育士の日常

保育士の主な仕事とは

保育士の基本的な仕事は、小さい子どもが自分ではまだできない身の回りの世話を行うことです。食事やおむつ替え、トイレの世話、昼寝時の寝かしつけ、遊びや排せつ時に服が汚れたときには着替えをさせるなど、子どもの生活に必要な世話を行います。

トイレトレーニングなど、子どもの発達時期に合わせて自分で身の回りのことができるようにするための指導も行います。

子どもの健康チェック

毎日子どもの健康をチェックするのも大切な仕事です。集団活動を行う保育園では感染症が広がりやすく、その中には小さい子どもが重症化しやすい病気もあります。体調不良や病気の可能性がある場合は保護者に連絡をとるなどの対応をとります。

さらに子どもの活動範囲内に危ない場所がないかなどを確認して、子どもが安全に過ごせる環境を作ることも大切な仕事です。

子どもの自立性をサポート

小さな子どもにとって保育園は初めて経験する社会的な場所です。子どもが自分を守ってくれる親から離れた状況に慣れて、自分からさまざまなことに挑戦していけるようにサポートを行います。

遊びの時間や行事を通して協調性と社会性を育てる

集団での遊びや共同作業を通して子どもたちに協調性を身につけさせ、社会性を育てることも重要です。日々成長する子どもたちの発達に合わせた遊びや行事を考え、食育によって健全な心身の発達を守ります。

遊びの時間は年齢に応じたおもちゃを揃えて子どもがのびのびと遊べるようにし、行事やイベントでは日本の四季を感じ文化を学びながら、目的とする作業や活動を子どもたちが周りと力を合わせて行えるように指導します。基本的には子どもの発達に合わせて作成した活動計画に基づいた活動を行います。

保護者とのコミュニケーション

保護者と円滑なコミュニケーションを取ることも大切です。子どもの送迎の際には今日の活動や遊びのときの子どもの様子、体調などを伝えます。連絡帳でも子どもの状態や行事などについて保護者に知らせたり、反対に保護者から家庭での子どもの状況を聞いたりすることもあります。

また、子育ての悩みについて保護者から相談を受けることもあるので、保育士の経験と知識から家庭での育児についても保護者をサポートしましょう。

事務作業

保育士の仕事には事務作業もあります。毎月のクラス便りや園便りの作成、週の保育計画の作成など、家庭への配布資料や園に提出する書類を作ることも定期的に行わなければなりません。
職員会議やクラス会議で必要な会議資料や行事計画書作成、毎日の保育日誌の記入などさまざまな事務作業がありますが、保育の仕事の合間に効率よく作業を進める必要があります。

保育士の1日の業務スケジュール

保育士の1日はどのようなスケジュールになっているのでしょうか?実際の仕事内容を、1日の流れとともに確認してみましょう。

保育士のスケジュール

時短保育士でも行える早朝保育

近年、出産や育児などの理由で短い時間のみ働く、時短勤務を希望する保育士が増えています。勤務時間はそれぞれ異なりますが、早朝保育後に早く帰れるように時間調整をする保育園が多いようです。

まず、登園時に子どもを迎えに行きます。泣いてしまうことがある子どもたちの対応や、保護者に子どもの健康状態を確認したり保護者とコミュニケーションをとったりします。その後、担任に引継ぎをします。

朝の自由遊び

園児が登園したあとは、散歩に出かけるなどの戸外遊びや室内での遊び、制作活動など活動プログラムに沿った遊びや活動を行います。

朝礼

開園時には、すでに登園している子どもの保育を担当している保育士以外が集まり朝礼を行います。 職員の朝礼は園児の様子や保護者からの要望、インフルエンザなど感染病の流行状況など注意すべき情報を報告し合います。

また、子どもたちの朝の会ではみんなで挨拶をしてから体操や朝の歌を歌い、今日の日付の確認や園児の出席確認をします。保育士が園児全員の様子を見て、先生から伝えたいことをみんなに伝えられる大切な機会でもあります。

朝の保育は想像を伸ばす自由保育

朝の保育は、毎日のメインとなる時間です。健康な身体作りのための外遊びや想像力に手先の器用さを育てる室内での作品作りなど、子どもの成長を促す活動内容が計画されています。保育士は子どもが自由に遊びを選べる環境づくりに努めます。

お昼寝からお別れまでの昼の保育

昼食を終えると、歯磨きをさせてトイレに行かせ、お昼寝の時間になります。歯磨きは歯ブラシの持ち方や歯の磨き方などを教えながら歯磨きを行いましょう。

このとき、子どもが歯ブラシをくわえたまま遊び始めないように注意します。お昼寝は子どもの体力回復にとても大切なものです。子どもの背中をさすってあげるなどして子どもが眠ったあとは、子どもを見守りながら連絡帳の記入などの事務仕事を行います。乳児はとくに呼吸や寝返り、うつ伏せなどに気をつけます。

連絡帳には家での様子や心配なことなどが書かれていることが多いので、その返事や今日の活動の様子などを細かく記入します。また、家庭によってお迎えの時間はバラバラですが、お迎えのときには保護者に子どものその日の様子やお知らせを伝えます。子どもが明日の登園を楽しみに思えるような声かけも大切です。

お見送りからの園内事務作業

園児の降園後にもまだ保育士のやることは残っています。まずは、保育日誌にはその日の活動や子どもの様子などをまとめて記録します。また、なるべく職員全員が集まれるときに合わせて職員会議を行うため、園児が降園してから行われる場合が多いです。

ほかにも行事が近いと、その準備が必要になります。保育園では入園式や卒業式をはじめ、ほぼ毎月行事が行われます。ひなまつりや七夕、クリスマスのような季節感のある飾りつけ、園児が着る衣装などさまざまな制作活動は園児の降園後などに行われます。

保育士の繁忙期の仕事は?行事ごとにみてみよう

保育士の繁忙期とはいつになるのでしょうか。行事によってどのような仕事があるのかもチェックしましょう。

年度はじめ

4月はとくに忙しい時期です。 式典や入園、進級の準備などやることがたくさんあります。できる仕事は早めに取り組んでおくなど効率よく仕事を終わらせていきましょう。

クラスが変わったことで、とまどう子どもがいます。新しく入園した子どもたちはまだ新しい環境に慣れていないので、泣く子どもも多いでしょう。環境に馴染めていない子どもへのフォローが必要です。

年長さんを送る年度末

年度末の3月には、卒園式などの行事があります。年長児の担任は卒園児を送り出す準備などもあるためとくに忙しくなります。年長児は4月から小学校へ進学するので、小学校の先生に子どもの保育園での様子などを伝えるための書類を作成します。

また、卒園式前には、子どもたちのさよなら会が行われます。さよなら会では卒園児や在園児が出し物を出す場合があるので、その練習を行います。ほかにも卒園式の練習や式場の飾りつけ、園児や保護者に渡す書類や思い出の品などさまざまな準備があります。

子どもたちの練習を保護者に届ける発表会

子どもたちの成長を保護者に見てもらえる機会が発表会です。保育士は発表会で行われる歌や踊り、劇などが決まったら子どもたちと練習をはじめます。

また、発表会が近づいてくると壁面の飾りつけや劇などに必要な背景、道具などを製作します。そして、発表会で子どもが準備するものに関しての依頼文書や、日時のお知らせ、本番が近くなったらプログラムを作って配布します。

運動会のコツと小規模保育園の運動会事情

運動会も保育園の一大イベントの一つです。全体やクラスごとなど保育士のやることはもたくさんあります。ただし、企業内保育園や小規模な保育園では、保護者が休みを取りにくい場合が多いため、行事やイベントの開催が少ない傾向があります。

保育士は運動会の内容が決まったら、保護者に向けたプログラムを作成します。時間配分や会場内の地図などを添えて席取り可能な場所をお知らせします。次に運動会の競技やダンスなど子どもたちの運動会に向けての練習を指導します。運動会が近づいてきたら競技ごとに音楽を決めて、競技で使う道具の製作などを行います。

保育士の第2の仕事!ソーシャルワークって?

保育ソーシャルワーク

現在、保育士には保護者に対する援助や助言などソーシャルワークの役割も求められています。保護者の子育てを支援するための「保育相談支援」や子どもの遊ぶ場所を提供する「園庭開放」などを行っている保育園も増え始めています。

地域の子育て相談

子育てに悩んでいる保護者からの相談に、保育士や看護師、栄養士などが専門的な知識を用いて助言を行うようなソーシャルワークの役割が求められています。

ソーシャルワーカーは子どもの成長や発達だけではなく、家庭内や夫婦間の問題、経済的な問題などの相談にも応えなければならない場合もあるため、保育系の社会福祉専門職は保育士や幼稚園教諭だけと言えます。

園庭・園舎の開放による交流会

保育園に通園していない子どもたちに対して保育園を開放して、子ども同士や母親同士の交流の場を作る活動を行っている保育園もあります。子ども同士の交流や、保育園の職員に育児についての悩みなどを相談する機会にもなります。

保育士のやりがい

保育士の仕事は忙しく、きつい仕事と言われています。正社員でもほかの仕事より給料が安いという問題もまだ十分に改善されていない状況ですが、その仕事内容はとてもやりがいがあるものです。やりがいの一例をご紹介します。

子どもの成長を見守ることができる

子どもが好きで保育士の仕事を選んだ人にとって、自分が担任を受け持った子どもたちの成長はとてもうれしいものです。 日々成長する子どもの変化を見守ることができるという点がとても魅力的です。

赤ちゃんの頃からずっと保育園にいる子が初めてしゃべったり歩いたりしたときは、その成長に感動を覚える保育士も多いようです。また、人見知りの子どもが自分になついてくれたときや、家でも自分のことを話してくれていたことを知ったときは、その気持ちがうれしく、やりがいにつながるでしょう。

行事を計画し達成させる喜び

保育園にはさまざまな行事やイベントがあります。行事関連の仕事は大変ですが、やりがいのある仕事でもあります。運動会や発表会など、子どもたちと練習してきたものを実際に本番で成功させたときには大きな達成感があるでしょう。園児や保護者のうれしそうな顔が見られたときも喜ばしく感じられます。

卒園後の喜び

園児が卒園したあとも、卒園生の集まりがあった場合や保育園に遊びにくる場合、街中で偶然出会う場合などがあります。園児が卒園したあとにその立派に成長した姿を見たときにもやりがいを感じられるでしょう。

保育士が保育園以外の場所で出来る仕事は?

保育士が保育園以外で資格を活かせる仕事には、学童の仕事などがあります。

学童保育

学童保育

学童保育とは、家族が仕事で家にいない小学生を放課後に預かる施設です。

学童指導員の仕事は、放課後の小学生に宿題をさせたり、小学生の発達段階に合った遊びをさせたりすることです。

学童保育は開始前の準備はありますが、基本的には放課後から子どもの受け入れを開始して子どもが帰ったら片づけを行って終了です。そのため勤務時間は保育園と比べて短いです。

子どもの受け入れ前に事務作業を行うことができ、行事も多くはないため保育士よりも持ち帰り仕事が少ない職種です。小学生は園児よりも手がかからないこともあり、無理なくできる仕事かもしれません。

仕事のスケジュール例

11:00 事務作業 学校の終了時間を確認します

13:00 受入準備 ミーティングを行います

14:30 子どもの受け入れ 

15:00 おやつ  

15:30 宿題や自由遊び 宿題のわからないところを教え、仲良く遊べるように指導します

17:00 保護者お迎え 子どもの様子を報告します

19:00 片づけ・清掃 遊具が壊れていないか等もチェックします

児童館

保育士資格がある場合には、児童館で児童厚生員として働くという選択肢もあります。

児童館は児童福祉法第40条で「児童に健全な遊びを与えてその健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設」と定められています。
公立の児童館では職員が公務員試験を受けて採用された公務員や、運営を任されている法人などに採用されている短時間勤務のパートなどの場合があります。

ほとんどの児童館は各市町村が運営している公立の施設です。0歳~18歳までの子どもが利用でき、さまざまな能力を育てるための多様な遊びを行います。児童館は基本的には公立の施設ですが、管理を任された社会福祉法人やNPO法人、民間企業が運営している場合もあります。

また、児童館には児童センター、小型児童館、大型児童館の3種類があり、それぞれ行っている内容や施設の規模などが異なっています。

児童センター

小型児童館と同じような働きのある施設です。体育館などの施設が併設され、主に運動を取り入れた遊びを通して体力や運動能力を伸ばすための活動が行われています。

大型児童館

都道府県内など広域の子どもを対象とする施設です。さらにその規模や特徴などからA型、B型、C型にわけられています。
A型は小型児童館や児童センターの指導などを行う働きがあり、B型は自然の中に宿泊施設と野外活動設備を伴って設置されている施設です。C型は現在では存在しませんが児童館の機能を持つほかに劇場やギャラリー、プールなどさまざまな施設が備えられている施設です。

小型児童館

地域の子どもたちや保護者が、室内外の遊びを行うために利用することができる施設です。子育て支援などの活動があるなど、総合的な機能を持っています。児童館の多くは小型児童館です。

児童館には子どもたちが自由に通うことができるため、毎日遊びにくる子どもが違います。そのためクラスや担任などがありません。利用できる子どもの年齢も幅広いため、さまざまな子どもの遊びをケガなどがないように見守るという仕事が主になります。

おわりに
保育士の仕事は、国家資格がなければできない専門性の高い仕事であること、小さい子どもの保育だけではなく保育園のさまざまな行事に関する仕事や事務作業など、やることが山ほどある忙しい仕事ということがわかっていただけたかと思います。
大変な仕事ではありますが、だからこそ達成感や充実感を感じられるもの。子どもが好きな人にとって保育はとてもやりがいのある素敵な仕事ですね。
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