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保育士の資格を取得しよう!働ける場所まで徹底フォロー

保育士資格について
保育所での勤務を希望して、保育士の資格取得を目指している人は多いのではないでしょうか。しかし、法律の改正や、保育士の需要が増す業界が増えていることから、保育所以外にも、保育士の資格を活かせる場所が増えてきています。
今回は、そのような背景を見ながら、保育士の資格を活かせる職場にはどのようなところがあるのか、資格を取るにはどのような方法があるのかなど、あらゆる可能性を紹介していきたいと思います。

今回のポイント

保育士は、保護者に代わり、保育を必要としている子どもに保育を行う業務です。

国家試験に合格し、都道府県知事に登録すると、保育士の資格を取得できます。

保育士の資格を活かせる職場には、保育所の他に、児童養護施設・乳児院・母子生活支援施設・障害児施設などがあります。

保育士資格について

保育士とは

保育士は、厚生労働省が管轄する国家資格である「保育士資格」に合格した専門職です。

より厳密には、資格を取得した上で、「都道府県知事への登録を行い、保育所などで、保護者に代わり保育を必要としている子どもに保育をする者」と定義されています。

よく似た存在に、幼稚園の先生があります。こちらは教育の専門家として位置づけられており、大学や短大などの「指定養成施設」に入学し、教員免許を取得する必要があります。それに対して保育士は、国家試験に合格すればそこに至る経緯は考慮されませんので、より門戸の開かれた資格と言えます。

もともと保育士は、長らく「保母さん」と呼ばれており、女性の仕事という認識が強い職業でした。中には「保父」という言葉もありましたが、男性の保育士は多くありませんでした。しかし1985年に男女雇用機会均等法が制定された事で、少しずつ男性が増加し、その後、1999年の男女雇用機会均等法の改正、2001年の児童福祉法の改正を経て、男性か女性かに関わらず「保育士」という名称で統一されました。現在では性別関係なく、保育の専門家という立場にあります。

保育士の資格を持って働くことができる職場は多岐にわたっており、保育所・児童養護施設・乳児院・母子生活支援施設・障害児施設などがあります。

地域限定保育士とは

地域限定保育士は、正式名称を「国家戦略特別区域限定保育士」と言い、特定の地域でのみ働く事のできる保育士です。全国で資格を活用できる保育士とは別に、地域での保育士人材の確保を目的として、2015年に生まれた制度です。

その当時、保育士の国家試験が年に1回しかなく、人材不足が問題になっていた事から、自治体が主体となって保育士試験を行なえるようにしたものです。そのため全ての自治体でこの制度を取り入れているわけではなく、人材不足が特に問題となっている自治体で行われています。

地域限定保育士試験は年2回実施され、試験に合格、地域限定保育士として登録してから3年間は、受験した自治体でのみ働くことができます。その3年を過ぎれば、全国で働ける保育士になれます。

2016年からは、保育士試験も年2回実施されるようになりましたが、保育士試験と地域限定保育士試験は、出題範囲と難易度はほぼ同じで、どちらかの試験で合格した科目は、もう一方の試験で免除されます。

保育士の仕事内容とは

保育士の資格を持って働くことができる施設は、保育所の他にも児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設、障がい児施設などがありますが、一番多く希望者が集まるのが保育所です。ここでは0~6歳の子どもを預かる保育所を例に、仕事内容を紹介しましょう。

基本的な生活習慣を身につけさせる

食事、睡眠、排泄、着替えなど、自分の身の回りのことができるように働きかけ、同時に保護者と離れて過ごす子ども達の情緒の安定もはかります。

社会性を養う

同じ年齢の子ども達と一緒に過ごすなかで、人との関わり方を覚えさせます。季節ごとの行事活動などを通じて、みんなで協力することの難しさと大切さを学び、子ども達の心と身体の成長を促します。遊ぶことも、その一つです。おままごとや鬼ごっこ、かくれんぼなどのルールがある遊びは、子ども達が社会のルールを覚えるのに最適です。体を使った遊びや感性を育てる遊びなどを通じ、考える力を養わせることも重要です。

遊びの計画を立てる

遊びは、子どもたちの心身の発達に大きく結びついています。ただ闇雲に遊ばせるのではなく、何をどのように、どんな順番で遊ばせるかの計画作りも大事です。遊びには事故の危険も伴いますので、未然に防ぐための工夫や注意事項、スタッフの配置や行動なども考えておく必要があります。

保育士資格取得方法とは

認定校の卒業

厚生労働省が指定する、保育士を養成する学校その他の施設(認定校)で、決められた課程・科目を履修して卒業すると、保育士資格を取得できます。保育士養成施設には、大学・短期大学・専修学校が挙げられます。それぞれ、昼間部だけでなく、夜間部や通信課程を設けるところも増えており、学びやすい環境となっています。

施設によっては、保育士と幼稚園教諭の両方の資格を取得できるところもあります。

保育士試験

保育士の資格は国家資格ですが、保育士試験は都道府県ごとに行われます。2016年度から、それまで年1回だった試験が年2回実施されるようになりました。2017年度の合格率は、全国平均で21.6%でした。筆記試験と実技試験があり、筆記試験は8教科・9科目で行われます。マークシートでの択一式で、各科目で6割以上得点すると合格となります(保育の心理学、保育原理、児童家庭福祉、社会福祉、教育原理、社会的養護、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論)。それぞれ、一度合格すると3年間有効です。

実技試験は、筆記試験の全科目の合格者のみ受験でき、認定校のカリキュラムとの均衡に配慮されています。次の3つの中から、2つを選択し受験します。

音楽表現に関する技術

保育士として必要な歌、楽器の技術、リズム感などを確かめるため、課題曲2曲を弾き語りします。このとき、ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏します。

造形表現に関する技術

保育士として必要な造形表現ができるかどうかを確かめます。課題は当日提示され、制限時間45分内に絵画で表現します。

言語表現に関する技術

3歳児クラスの20人の子どもたちに、3分お話することを想定し、子どもが集中して聴けるような話し方ができるかを確かめます。4つの課題話から1つを選択します。

選んだ2つの試験で、50点満点中6割以上を得点すると合格となります。

保育士試験の受験資格は、次の条件を満たした者に認められます。

 ①大学、短大、高等専門学校、専修学校を卒業している(保育と関係ない学部・学科でも可。以下同じ)

②大学に2年以上在学して62単位以上を修得済

③大学に1年以上在学し、年度内に62単位以上修得見込みであると学校の長が認めた者

④短大、高等専門学校、専修学校の最終学年で年度内に卒業見込みであると学校の長が認めた者

⑤学校教育法による専修学校(2年以上通う専門課程)を卒業している

⑥外国において、学校教育における14年以上の課程を修了している

⑦高校を卒業後(同等の資格を持つ方を含む)、児童福祉施設または受験資格に該当する施設・事業において2年以上かつ2,880時間以上勤務し、実務経験がある

⑧中学卒業後、児童福祉施設または受験資格に該当する施設・事業において5年以上かつ7,200時間以上勤務し、実務経験がある

資格取得後は

認定校の卒業または保育士試験に合格すると、保育士資格が得られます。その後、保育士として業務に就く場合は、児童福祉法の規定に基づき、保育士登録を行う必要があります。登録をする機関は、都道府県から委託を受けて保育士登録の事務を行っています。登録の手続きには2か月ほどかかりますので、早めに手続きするといいでしょう。登録が完了すると、保育士証が交付され、保育士として就業することができます。

保育士の特例制度について

認定こども園法の改正

2015年度から、「子ども・子育て支援新制度」が施行され、これに伴い、幼稚園と保育園の特性を併せ持った認定こども園が創設されました。認定こども園は、正式には「幼保連携型認定こども園」と言います。幼稚園(学校)で行っている学校教育と、保育所(児童福祉施設)で行っている保育を一体的に提供する施設をさします。このため、こども園で働く職員は、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方の免許・資格をもつ「保育教諭」であることが必要です。

特例制度の制定

現在、幼稚園・保育所で勤務する幼稚園教諭・保育士のうち、4分の1程度は、いずれかのみの免許・資格で勤務しています。新たな認定こども園への円滑な移行を進めるため、改定認定こども園法の施工後5年後(2020年3月)までは、幼稚園教諭免許または保育士資格いずれかを持っていれば保育教諭となれる経過措置があります。この間に、もう一方の免許・資格を取る必要があります。経過措置の期間中は、いずれかの免許・資格を持っていて、3年以上かつ4,320時間以上の実務経験がある人は、必要単位が軽減される特例が適応されます。

特例制度を使って保育士試験を受験する場合は、「保育の心理学」「教育原理」「保育実習理論」「実技試験」が免除されます。また、同じく幼稚園教諭免許を取得するには、大学等における単位の修得が8単位に軽減されます。

資格を取得するための勉強法

保育士資格を取得するためには、認定校を卒業する以外にも、さまざまな方法があります。

民間のスクールで学ぶ

民間の資格取得スクールなどで、保育士資格の講座を開いているところが増えています。スクールによって、時間や料金はさまざまあり、カリキュラムも多岐にわたります。就業のための研修制度を設けているところもあり、経験がない場合でも実務に沿った学習ができます。

独学で学ぶ

市販の参考書や過去問題を活用し、独自に学ぶ方法です。全国保育士養成協議会のサイトで、過去に出題された保育士試験の問題が公開されているので、参考にすることができます。ただ、保育士試験の合格率は、2017年度の全国平均で21.6%であり、実技試験も行われます。法改正などの情報も自分で調べないといけないので、かなりの手間がかかってしまいます。

通信教育で学ぶ

民間の資格取得スクールで、通信課程を設けているところも増えています。時間の都合をつけやすいため、社会人や主婦の方にとって学びやすいといえるでしょう。実技試験に向けての対策のみ行うコースもあり、さまざまな選択肢があります。

保育士資格を活かせる仕事&職場環境

保育資格を活かして働くことができる仕事は、先にあげた施設以外にもいくつかあります。それぞれの特徴をご説明します。

ベビーシッター

ベビーシッターとは、個人宅や民間の託児所、企業、イベント会場などで、おおよそ6か月から12歳までの子どもの保育・お世話をする人をさします。公益社団法人全国保育サービス協会が、認定ベビーシッターの資格を付与する業務を行っています。この資格は、国家資格ではありませんが、持っていると就職する際に有利といえるでしょう。

家事代行サービスの一環となる事もあり、雇用形態も、派遣やアルバイトの他、保育所やベビールームなど、企業に正社員として採用されるケースもあります。

乳児院

乳児院とは、保護者の病気や経済的理由のため、子どもを育てるのが難しい場合に、保護者に代わって2歳児未満の乳児を養育する場所です。生活の全てをサポートする必要があり、勤務は日勤、夜勤、土日祝日に分かれて分担します。保育以外にも、病児のケア、児童相談所との情報共有、保護者への育児支援やケアなどを、保健師、医師、看護師、栄養士、調理栄養士などと連携して行います。保育所での保育と共通する点が多いので、保育士資格が必須であり、医療・福祉の知識があれば歓迎されます。

児童養護施設

児童養護施設とは、保護者がいない・または保護者がその責任を放棄している1才から18才未満の幼児・少年が入所する施設です。法律によって、保育士の配置が義務付けられています。全国に約600施設あり、30,000人の子どもたちが暮らしています。

家庭に代わる子どもたちの家という機能があるので、24時間365日体制で開いており、夜間・土日祝日の勤務も交代で行います。入所してくる子どもたちへの心のケアが大切なので、親代わりの愛情を注ぐことも重要な役割です。食事や入浴などの手助けや学校行事の参加、進学や就職の相談など保護者の仕事も請け負います。

おわりに

保育士の資格が活かせる職場についてご紹介してきました。認定こども園の特例や、児童養護施設など、保育士需要の増加は、資格を活かして働きたいと思っている人たちにとって就職のチャンスを広げる絶好の機会といえます。

どの職場も、子ども達の成長を見届け生活を支えていくという面で責任も大きいですが、それ以上にとてもやりがいのある仕事ばかりです。子育ての専門職である保育士の資格を最大限に活かして、自分が納得できる職場をぜひ見つけてください。

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参考資料

全国社会福祉協議会
https://www.shakyo.or.jp/guide/shikaku/setsumei/09.html

全国保育士会
http://www.z-hoikushikai.com/osigoto/index.html

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