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尾木ママなど教育者が絶賛!?社会階層も宗教も関係ない!イエナプラン教育とは?

イエナプラン教育
子どもの自主性を活かす保育が今の保育方法の主流のようです。でも、同じ子どもの自主性を活かすこともやり方やとらえ方は色々あるようです。

イエナプラン教育は、教育評論家の尾木ママをはじめ、多くの教育関係者が注目している教育メソッドで、オルタナティブ教育のひとつです。イエナプラン教育は、家庭的な空間を作るためにリビングルームを教室として使い、「対話→学習→遊び→催し」というサイクルを繰り返し、遊びも学びと捉えるのが特徴です。今回はこのイエナプラン教育をご紹介します。

■そもそもオルタナティブ教育って?

イエナプラン教育は、オルタナティブ教育のひとつとお話ししましたが、そもそもオルタナティブ教育とはどのような教育なのでしょう?

簡単に言うと、子供の自主性を大切にしながら子供自身の学習意欲や興味に沿いながら進めていく教育です。また、教師は知識を教える役割ではなく、子供たちが自ら学んでいくためのサポーターとして捉えているのが日本の教師の役割とは大きく異なる点です。

過去に「保育ぷらす+」で紹介したオルタナティブ教育では下記の4つが有名でしょう。

■ドイツで始まりオランダで広がった「イエナプラン教育」の起源は?

イエナプラン教育がオルタナティブ教育のひとつと理解できたところで、本題に戻りましょう。イエナプラン教育とは、ドイツで始まりオランダで広がった、一人一人を尊重しながら自律と共生を学ぶオープンモデルの教育です。

ドイツの大学教授、ペーター・ペーターセンは、学校を「様々な社会階層や異なる宗教の子ども達を差別なく受け入れ、知識やスキルを身につけるのではなく、将来社会に能動的に自立して参加するための幅広い能力を学ぶ場」として位置付け、実験校で創始しました。

■固定概念に全くとらわれない!「イエナプラン教育」の特徴4つ!

①異年齢クラス構成

イエナプラン教育では、クラスは異年齢の子供で構成されます。これにより子供たち自身で「教える」⇔「教わる」関係を構築することができるので、先生が教壇に立ち授業をせず、授業をフォローする役になります。

②4つのサイクル「会話⇒遊び⇒仕事⇒催し」

学校での活動は、会話・遊び・仕事・催しという4つの基本活動を繰り返し行います。この4つの活動にはそれぞれに目的があります。

「会話」:サークルを作って先生も子供達と一緒にディスカッションし、意見を共有する楽しさや他の生徒の意見を聞く傾聴力も磨きます。

「遊び」:教育学上の効果を期待したゲーム遊びなどのことで、時と場合によって、企画されたもの、自由遊びなど様々な形態が用いられ、想像力を養います。

「仕事」:自立学習と共同学習の2種類があり、どちらも課題を意識してそれを達成するために子供たちは工夫することの大切さを学びながら行われます。

「催し」:週のはじめの会、週の終りの会、特別の年中行事、教員や生徒の誕生日などで、喜怒哀楽の感情を共有して学校における共同体意識を育てることに目的が置かれています。

③リビングルームとしての教室

イエナプラン教育では、教室は前に教壇と黒板があって、机といすが整列しているのではなく、リビングルームのような丸くて温かみのある色で彩られ、全体が見渡せる安心できる環境で行います。家族は、親や兄弟、姉妹、祖父母など、様々な年齢がごちゃまぜになっていますよね。それと同様に、年齢の異なる子供たちから構成されたクラスで、どのクラスも家庭的な空間を大事にしようという考えに基づいています。

④ワールドオリエンテーション

イエナプラン教育では、理科・社会科など教科の区別はなく、ワールドオリエンテーションという総合学習の形態が用いられています。自分たちが自分たちで問題を見つけ、状況を整理し、問題解決への手順を話し合い、計画して学習を進めます。このフローにより、子供たちは問題発見能力を高め、子供達自らが問題に意味を見出し、積極的に問題解決へ向かいます。その結果、論理的思考を鍛えることができるのです。

■導入する保育園が増加中!?日本におけるイエナプラン教育

 

子供

 

日本の教育関係者も注目するイエナプラン教育ですが、まだ日本では馴染みがないのが現状です。しかし、この教育法を導入する保育園や幼稚園は増加傾向にあります。実は、日本の教育水準は世界第4位で比較的高い位置付けにあるのですが、一方で、国民一人当たりの労働生産性はオランダが日本の1.5倍という結果を出しています。そして、学力レベルもオランダのほうが高い結果となっています。

現代の変化が激しい国際社会において、日本のような詰め込み型教育ではなく、イエナプラン教育のような論理的思考や自由な想像力、自主性を高める教育方法が必要とされている証拠と言えるでしょう。

■「世界一幸福度が高い」オランダの子供たちと「孤独を感じる」日本の子供たち

ユニセフの調査によれば、オランダの子供の幸福度は先進国29カ国の中で最も高いという結果が出ています。オランダの子どもたちの幸福度は上記の客観的な数値で高いだけでなく、子ども自身も95%が幸福だと感じているという。一方、日本の15歳の子供たちのうち、なんと29.8%が「孤独と感じる」と答えていたことが明らかになりました。これは先進諸国の中でダントツの数字で、オランダはわずか2.9%でした。これは、オランダの教育によって、子供たちは自己肯定感を高めているということが言えるでしょう。

■日本の教育は個性を潰している!?

日本の子供たちは「出る杭は打たれる」のように、「個性を活かすより、みんなと同じように発言し行動すること、規律を乱さないこと」が重要と教え込まれる傾向にあるともいわれています。しかし、イエナプラン教育では論理的に物事をとらえて自主的に発言し、行動する力、相手の意見を理解して受け入れる重要性などが高められます。相手の意見が自分と違っても否定せずに聞く力を身につけることができますよね。その結果、子供たちは自信をもって行動し、受容力も磨き、幸福度を高めているのでしょう。

■まとめ

イエナプラン教育では日本の教育と異なり、授業では子供たちが主役で、主体的に楽しく学ぶことが重視されていることがご理解いただけたかと思います。授業中にいきいきと考え、意見を発表する子供たちは心から学ぶことを楽しめます。その結果が幸福度世界一に繋がっているんですね。

日本の教育に関してはネガティブなニュースが多いですが、悲観する必要はありません。国際社会に対応した海外の教育法が続々と各地で取り入れられています。イエナプラン教育をはじめとし、日本の文化敵背景に適した形で、今後日本の教育システムがより改善されていくことでしょう!

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