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こどもと芸術で会話しよう!保育の芸術療法

保育の芸術療法
芸術で心を癒す芸術療法。保育の現場では芸術療法はどのように使われているのでしょうか?実は、普段、保育園で取り組んでいることも芸術療法が取り入れられているんです。今回は保育の分野で使われている芸術療法とその資格について紹介します。

芸術が伝える・癒す子どもたちのこころ

子どもの教育や保育に芸術療法が取り入れられるには大きく分けて2それぞれ確認していきましょう。

子どもの心を癒す

芸術に触れることで、子どもは自由に表現する場を得ることとなります。その活動の中で、自分の中に秘められている感覚が呼び覚まされていきます。そうして、自分の心を開放することで心が癒やされていきます。

子どもの心を知る

芸術療法の誕生はうまく意思の疎通を図ることができない人の声を聴くことから始まったこともあり、主に精神疾患や発達障害があるアセスメントやその治療、リハビリテーションに用いられることが多いです。

子どもの心は作品の中に、芸術療法アセスメント

心に「もやもや」がある、でもどう伝えたらいいかわからない。

そんな状態を解決する手段が芸術療法です。芸術が子どもたちに代わってその心を伝えてくれます。子どもと関わる現場となると、発達障害をもっていて自らの心理状態を伝える方法を持たない子や問題行動を起こす子どもへのアセスメントとして使われることが多いです。

芸術療法(絵画療法)の例

例えば「海の絵を描いてみて」というお題があります。

みなさんはどんな絵を書こうと思いますか?おそらく、海岸があって絵の奥に青く雄大な海が広がっているイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、心に何か傷を負った子どもたちの中には、海の中にいる絵を描くことがあります。奥に海岸が見える、でも自分はそこにたどり着けない、といった苦しい思いが絵の中に反映されます。

絵から子どもの心理状態を読み解き、カウンセリングを進めると、問題行動を起こしてしまう原因は、「家庭内のトラブルによる不安だった」というような子どもの現状や気持ちを知るきっかけとなります。

畑作りは園芸療法?保育の現場で実施されている芸術療法

 

保育園の芸術療法

 

実は今では当たり前のように行われている保育園や幼稚園の行事ですが、芸術療法が反映されているかもしれません。芸術療法の1つである園芸療法を例にくわしく紹介します。

園内に畑を作ったり、地元の土地を借りたりして農業体験をしている園も多いですよね。この農業体験を本格的に実施することは園芸療法につながることになるんです。例えば、年間を通して畑を育てることを保育園生活の要に置くと、その効果が大いに期待できます。その過程をくわしく見ていきましょう。

まず園芸療法士の指導のもと、園児たちの力で畑づくりに取り組ませます。そうして、畑に携わる時間が増えていくにつれて、だんだんと「自分たちの畑だ」という思いが強くなっていきます。その思いは園児たちの独自の文化として現れてきます。

例えば、畑を外的から守るにはどうしたらいいか?と自分たちで発問し、守り神を作ったり、畑を元気にする歌を考え出すことなどで、自分たちなりの答えを導き出します。

こうして子どもたちの自由な発想や主体的な活動が、畑作りを通して育てられていきます。

今回は園芸療法を例に挙げましたが、集団保育の現場では、大勢の子どもたちへの働きかけが必要になるので、みんなで協力して完成させる芸術的な活動を通して子どもの力を伸ばすことに注力されることが多いです。

芸術療法の資格をとってみよう

前述の園芸療法の中で園芸療法士という専門家が登場しましたが、芸術療法には専門の知識を備えたものとして認められる資格が存在しています。保育の現場で活躍できる資格をこれからご紹介します。

園芸療法士

園芸作業(ガーデニング)を通して、心を癒していきます。そして、心身の機能回復によって、生活の質を向上させることを目指していきます。園芸療法士は協会の認定資格ですが、大学や短大の所定の単位を履修する必要があります。

チャイルドアートセラピスト

まだ幼い子ども描く絵。絵をパッと見て何が描かれているかを理解するのは難しいですよね。チャイルドアートカウンセラーはそうした子どもが描いた絵を分析して、子どもの心理状態を理解します。「どうして太陽が青い色なんだろう?」「なんで画用紙のすみに絵をかくんだろう?」そんな疑問に答えを出すことができます。

こども音楽療法士

音楽を通して、こどもたちの発達を援助します。現在では発達障害の子どもたちへ音楽療法を取り入れる試みが世界的に広がっています。音楽は子どもの心に直接働きかけることができるので、子どもとコミュニケーションをとりやすくなります。

しかし、残念ながらこうした芸術療法士資格は国家資格として認定されてはいなんです。そのため、資格の取得方法は国で統一されているわけではなく、講座を開いている協会や法人によって、認定要件が異なります。

もしも公の資格をとりたいと思うならば、国家資格として認められている海外で資格取得を目指す必要があります。けれども、絵画での資格取得は国で認定されているレベルのため、資格をとるにはかなりの訓練や年数が必要な厳しい道となってしまいます。

まとめ

まだまだ整備する余地の多い芸術療法の資格ですが、芸術療法の知識を身につければ、子どもと適切なコミュニケーションをとることができるようになります。保育の現場で活躍が期待できる芸術療法。気になる方は資格や取り組みをチェックしてみてくださいね。

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