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日本の教育を変えると言われている“アクティブラーニング”

アクティブラーニング,幼児教育
日本教育の水準を高めるアクティブラーニング。その学習が注目されている今、一体どのようなものかしっかり確認してみましょう。

アクティブ ラーニングとは?!

 “アクティブ ラーニング”という言葉を最近よく耳にしませんか?

日本では“アクティブ ラーニング”という言葉は大学教育から使われ始め、実施されてきましたが、2014年頃から小学校、中学校、高校への“アクティブ ラーニング”の導入が文部科学省で検討が始まりました。

さて、その“アクティブ ラーニング”ですが、いったいどんなものなのでしょうか?

“アクティブ”という言葉を“活動的”と訳すことで“グループ学習”や“体験学習”というような解釈するケースが多くみられます。

が、これは間違いです。“アクティブ ラーニング”とは“能動的学習”を意味します。

文部科学省の定義でいえば「課題の発見、解決に向けた主体性、協働的な学び」となります。学習者が「何を学ぶのか」を重視するのではなく、「どのように学ぶのか」を重視した学習方法なのです。

アクティブ ラーニングを行うべき時期は?

小学校から大学まで、どの時代にもこの能動的な学習方法(アルティブ ラーニング)は取り入れるべきであり、これからの教育現場では必要不可欠なのは言うまでもありません。

“学習”というと、就学児をイメージしますが、実はこの“アクティブ ラーニング”、

未就園児、つまり幼児期に最も必要な学習プログラムなのです。

 幼児期に取り入れるのがポイント

幼児期の過ごし方でその後の学習に立ち向かう姿勢は変わります。遊びや学習の際に自由な発想でのびのびしていた子供は、学校で自発的に活躍することが実証されています。

幼児期の子供の場合、遊びすなわち、好きなことや楽しいことは自ら進んで何度でもやりたがります。子供にとっての遊びは自発的な活動であり、一番生き生きしていられる状態。

そんなときは脳の働きは活発になり、様々なことを学び吸収するのです。つまり子供は遊びを通じて、学びの基盤を作り上げているのです。

このように幼児期にしっかりとした土台を築いている子供は、幼児期教育から小学校教育への接続がスムーズです。自発的に課題に向かう学習姿勢が構築され、“アクティブ ラーニング”(能動的学習)を効果的に利用できるわけなのです。

幼稚園、保育園時期の生活や過ごし方こそが、その後の教育のベースを築き上げます。

「“アクティブ ラーニング”は幼児期に行う!」がキーポイントです。

 これまでの学習とどう違うの?

さて、“アクティブ ラーニング”について、もう少し知識を深めましょう。

従来の授業は先生が一方的にしゃべり、生徒の意見や考えは無視して、黒板がびっしりと埋まるような“チョーク・アンド・トーク”が主流。生徒は机にかじりついて板書に明け暮れ、書くことにばかり集中するがために知識としてインプットされませんでした。だからこの方法では学力向上にはつながらなかったのです。

「知識の伝達のみを行う暗記・再生型の授業でよいのか?」

こんな疑問がわき、 “アクティブ ラーニング”が注目集めるようになりました。

ここでいう“アクティブ”は“運動をする、体を動かす”という意味ではなく、“能動的に学習する”という意味です。”心と頭を動かす学習“、”思考を活性化する学習“といったところです。

 学習効果が飛躍的にアップ!

教員が一方的に教えるのではなく、生徒が議論や発表を通じて積極的に授業に参加することにより、なんと!学習効果が16倍にアップしたといいます。

またディスカッションをすることで、従来の聞いているだけの授業より学習定着率が10倍に上がったという驚きの効果が出ています。

さらに発表などを通じて自分が“教える”立場に立ち、学習定着率はさらにアップ、その値は18倍にも膨れ上がったといいます。

育成すべき資質・能力

 

アクティブラーニング

 

2020年から全面実施される新学習要領で求められる「育成すべき資質・能力」とはどんなものなのでしょうか。

学校教育法第30条第2項において、学校教育における重視すべき三要素は次の通りです。

「知識・技能」…何を知っているか、何ができるか

「思考力・判断力・表現力」…知っていること、できることをどう使うか

「主体的に学習に取り組む態度」…学びに向かう力、人間性

これらを“三つの柱”と呼んでいます。

「育成すべき資質・能力」つまり、 “三つの柱”を育成するために “アクティブ ラーニング」が有効であると期待が寄せられています。

“三つの柱”の中でも、とりわけ二つ目の「思考力・判断力・表現力」の育成が重要といわれています。

しかし、「思考力・判断力・表現力」は知識として教えられて習得できるものではありません。「思考力・判断力・表現力」が必要となる場面を経験することで、各々の力が磨かれていくものです。つまり実生活を通じて習得するものなのです。

だから、“アクティブ ラーニング”は、「育成すべき資質・能力」を育むための手段なのです。

保育士・幼稚園教諭のスキルアップが今後の課題に

平成30年に本格実施を予定している保育所保育指針・幼稚園教育指導要領・幼保連携型こども園教育・保育要領では、“アクティブ ラーニング”を注目しています。

“アクティブ ラーニング”の必要性は小学校にとどまらず、保育園、幼稚園、未就園児の幼児教育との連携も今後益々深まりをみせると予想されており、それに伴い指導者の育成も課題のひとつとなっています。

“アクティブ ラーニング”を実践するには、子供の意見や考えを後回しにし、先生が主体になって学習や遊びをすすめていてはいけません。

新しい時代が求める思考、発信型の保育の実現に向けて、子供主体の保育へと変えていかねばなりません。

これに伴い、意欲のある保育士や幼稚園教諭や子供の仕事に携わる人たちのスキルアップが重要になってきました。

これからは、“アクティブ ラーニング”と組み合わせた研修プログラムが開催される機会も増えます。保育関係者の方々には積極的な参加をおすすめします。

“アクティブ ラーニング”の実例で理解を深めよう

 <例1>

「駅前の違法駐輪をなくすにはどうしたらよいのか?」

このお題を出された生徒たちは、文献やインターネットで調べるのではなく、駅前でインタビュ-をしたり、自治体の担当者を訪ねて聞き取り調査を行います。この結果をもとに、数名のグループでディスカッションをし、グループごとに発表、

そして全体で意見を交換します。このように主体的に協働して考え、判断し、表現することで学習能力がグンと上がり、より良い答えが出るのです。

<例2>

「生徒を能動的に授業に参加させる方法」

これまでは先生が一方的に講義をし、板書されたものをノートにとるパターンで授業がすすめられてきました。生徒は受動的に学んでいるので、理解もあまり深まらず、知識も定着しません。

また、このスタイルの授業では、思考力や判断力、表現力が育ちにくいのが難点でした。

そこで生徒を能動的に授業に参加させる工夫をします。短時間でも構わないので、二人か三人の組になって意見交換をする時間を作ります。こうすることで、授業を聞いているだけの時よりもかなり理解が深まります。

また、小テストのような演習問題を解かせるのも有効な方法です。ただし、この場合は、ただプリントを配って問題を解かせるのは避け、タブレットPCなどを使うのがおススメです。解答は先生のタブレットPCに送信、その場で全員分の解答を電子黒板に映写します。

こうした情報通信技術の活用によって“アクティブ ラーニング”の手法の多様性が増し、効果の高い学習へと導くことができます。

これから“アクティブ ラーニング”を取り入れようとお考えの先生方、特別なプログラムを考えなくても構いません。まずは生徒、児童ひとりひとりの脳を働かせる工夫を考えてみて下さい。

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