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教員採用試験にも出る!?療育に欠かせない「ピアジェの発達理論」とは?

ピアジェの発達理論
療育と並んで有名なピアジェの発達理論。子ども達も実は考え方は大人の考えを持っているのです。

心理学を学ぶことは色々な場面で人の心を理解するのに役立ちますが、その中でも特に、スイスの発達心理学者であるピアジェが説いた発達理論は、教員採用試験でも出題されることがあるほど、知る人ぞ知る理論です。

ピアジェは、子どもが大人とは異なる独特の物の捉え方や考え方を持っていて、その特性が年代ごと段階的に変化していくことを明らかにしました。今回はこの興味深い発達理論を紐解いていきます。

「ピアジェの発達理論」とは?

ピアジェが発達理論を説く前は、「子供は単に大人の小さい版」として考えられていたそうです。しかし、ピアジェの理論によって、「子供は大人と根本的に異なる考え方を持ち、異なる物の捉え方をする」という事が認識され始めたのです。具体的には、次の4つの発達段階に分けて説明されます。

1、感覚運動期

2、前操作期

3、具体的操作期

4、形式的操作期

1、感覚運動期(0~2歳)

赤ちゃんが自分の動きや感覚を通して外の世界を知っていく時期です。赤ちゃんにとってはすべてが新しくて毎日が学びの連続です。この時期の赤ちゃんは、頭で考えるというより、感覚を頼りに色々な物事を考えます。

例えば、粘土の量やおもちゃの形、大きさを大人のように具体的且つ明確に表現して周囲に伝えることはできせんが、その物をつかむためにどれぐらいの力が必要で、どれぐらいの重さなのかを感じ取り、手の動きを調整して、つかみ方を変えることができます。成長の第一歩ですよね。

2、前操作期(2~7歳)

前操作期の子どもは、目の前に対象がなくてもイメージする事ができるようになります。抽象的な考え方を始め、物体を表すのに言葉や絵を使い始めます。指先も発達して、絵の具やクレヨンなど、色々な道具を使いこなすようになります。例えば、犬や猫の絵をかいて色を付けたり、鳴き声を真似したりします。また、自分の感情を中心に物事を考えるので、自己中心的になり、自分の視点だけで経験を求め始めます。相手の立場になって考えたり思いやりを持つのはまだ難しい時期です。

3.具体的操作期(8~11歳)

この時期の子どもは、様々なことを論理的に捉え始め、物事を逆の順序で考えたり、元あった状態を再現することもできるようになります。そのため、おもちゃの片づけをスムーズにできるようになり、1から100まで数字を数えるだけでなく、100から順にカウントダウンをしたり、相手の立場になって考えることもできるようになります。大人の会話の内容を理解する力がグンとアップし、2つの違う大きさや形のグラスを見て、水かさの高さが違っても、移し替えることで水の容量は同じであることを学びます。

 4、形式的操作期(12歳以降)

形式的操作期では、具体的なものについて考えるだけでなく、論理やイメージを活かして複雑な推論を行うようになります。そして、「もし〇〇が××になったら・・・」など、仮説を立てることができるようになるのもこの時期です。また、様々な学んできた物事を組み合わせることにより、幅広い活動が可能となり、道徳や哲学、倫理、社会、政治的な問題などを含めた、大人の思考へとどんどん発達してきます。

 

ピアジェの発達理論

 

ピアジェの発達理論は「発達障害の子ども」を理解するのにも役に立つ

 

数年前の日経新聞のオンライン記事で、全国の公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、人とコミュニケーションがうまく取れないなどの発達障害の可能性のある小中学生が、6.5%にのぼるという結果が文部科学省の調査で判明しました。これは、40人のクラスにつき2、3人の割合になります。以外と多いように感じますよね。

ピアジェの発達理論は、発達障害の子どもを理解する際にも役立つことで有名です。というのも、発達障害のある子ども達を療育する際、各障害ごとの特性を理解するだけでは不十分で、その子どもの年代ごとの発達特性を合わせることにより、グッと理解が深まるためと言われています。

まとめ

今回はピアジェの発達理論をお届けしましたがいかがでしたか?年代ごとの特性を知ることは、確かに幅広い科目を教える先生たちにとって重要なポイントですよね。教員採用試験にも出るというのは、納得です。保育士や新米ママも、この理論について理解を深めることは、ひとりの子どもだけでなく、子供たちが周囲とかかわりながら覚えていくこと、学んでいくことを理解するのに役立ちますよね。これを機に色々な心理学や発達理論に関して情報収集してみてはいかがですか?

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