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悩む前に考えてみよう、保育士の退職理由まとめ

保育士 退職理由
保育士の退職するきっかけをおさらいし、自分がどのようなことに気をつければ良いか確認してみましょう。

近年、待機児童がクローズアップされるにつれ、保育士不足の問題が取り上げられるようになりました。多くの保育士が、それを理由に1~2年で辞めてしまうことが多いようです。

今回は、保育士が辞めてしまう理由とそれの対策を紹介していきたいと思います。もしも、自分の環境働く園に不安を持ったら転職紹介を使ってみて相談するのもいいですね。

保育士が辞める理由って何か考えてみよう

保育士になる人の多くは、保育士を目指して資格取得のため一生懸命勉強してきた人たちです。決して、なんとなくなれるという職業ではないと思います。しかし、実態はそのようにしてなった保育士の人たちの多くが就職後数年で辞めてしまうということが日常茶飯事なのです。
一体、保育士の人たちはどのようなことを理由に退職していくのでしょう。

労働環境が耐えられない

保育士の退職理由として1番多くあげられるのが、その労働環境です。その労働環境の過酷さはマスコミなどで取り上げられることも多く、耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
保育士は国家資格を必要とする専門職であるにも関わらず給与がとにかく安い。もちろん、地域や園によって違いはありますが手取りが10万円台前半というのも珍しくありません。また、経験年数による昇給がほぼないに等しくそれも安月給に拍車をかけています。

さらに、「子どもたちと接している時間以外は仕事時間には入らない」という悪しき慣習も残っているところもあり、事務作業や日誌などはサービス残業として残業代が支給されないというケースも聞かれます。それ以外にも朝早くから子どもたちの登園を待ち、夜は遅くまで子どもたちが家に帰るのを見送る、と残業はまず当たり前。残業代が出ればラッキーのような場所も存在します。

それに加えて、休憩時間がほとんどないというのも保育士の過酷な現実の一つです。お昼休憩も、実質子どもたちの食事の世話をしなければいけないので自分がゆっくりとできる時間がなかなか取れません。トイレに行く時間すら確保できないほど時間に追われることもあり、膀胱炎になってしまった保育士の人もいるという話もあります。

このように保育士の労働環境の過酷さはざっとあげてもこれだけあり、多くの保育士が辞めてしまう大きな原因となっています。

人間関係による積み上がる負担

保育士の退職理由で次に多くみられるのは職場の人間関係です。

保育士の職場は90%が女性。女性特有の人間関係が新人保育士にはかなり大きなダメージになるようです。

まだ業務に不慣れで、書類作業などのスピードが遅い新人保育士は上にあげたような過酷な労働環境でつい先輩保育士のきつい言葉に傷ついてしまうことが少なくありません。そして、その新人保育士が後輩を持つようになるとまた、自分がされたことと同じように疲れてしまう。そんな悪循環が保育士の世界にあることも否定できません。

これらは主に女性保育士に多くみられる問題でしたが、男性保育士は男性保育士で女社会に入っていくということでまた別の意味で人間関係に苦しむことになります。

保護者と接する心労

保育士が辞めることになってしまうもう1つの理由に保護者の存在があります。もちろん、しっかりとしてる保護者の人たちがほとんどですが中には俗にいう「モンスターペアレンツ」。とんでもない要求をする保護者がいます。

子どもたちが元気に生活を送っている以上、多少のけがはつきものといえるでしょう。しかし、保護者のなかには小さなかすり傷でも敏感に反応してくる方もいらっしゃるようです。

逆になかなかお迎えに来ないため、事務作業が全然できずに残業時間が無駄に伸びてしまう(もちろんこれもサービス残業)、病気の子どもを預けて行ってしまったあと、いくら電話をしてもつながらない。こんな人たちもいることは事実です。

このような保護者の対応は想像以上に精神的ダメージを保育士に与えます。月給が安価で長時間労働でも、子どもが好きという気持ちだけで仕事を続けている保育士にとって、肝心の親が我が子に対してこのような態度をとっていることを目の当たりにすることはかなりズドンとくるものがあるようです。

それに対しての対策は?

さて、ここまで読んでいるだけで憂うつになるような保育業界の実態について紹介してきましたが、では実際にみなさんが保育士を辞めたいと思ってしまったときにどうすればいいのでしょうか。後悔しないために、どうしても耐えられないと思ったときは次のステップを通るようにしてください。

理由を考えてみよう

やめたいと思ったときにまず最初にするべきことは冷静にしっかりと自分に向き合うことです。精神的に追い込まれている状態で冷静に自分と向き合うということは簡単ではないかもしれませんが、これは極めて大切です。

今、自分が辞めたいと思っているのはなぜなのか。保育士という仕事自体が嫌になってしまったのか、それとも今働いている職場の人間関係がうまくいかないだけなのか。もし、問題が単純に今の職場が原因のものだとすれば、職場を変えるだけで保育士を辞める必要はありませんよね。今の状況に追い込まれて自暴自棄になり、今まで努力してきたものを放り出すようなことはしないでください。

思い切って辞める

辞めてしまうのも一つの方法です。よく辞めるのは良くないとお思いがちですが職場環境を変えることですっかり悩みが解決することもあります。好きなことを続けていくために一つの手段として考えに入れてみましょう。

よく、保育業界では年度末以外には辞められないという話を耳にしますが必ずしもそんなことはありません。民法の規定上、2週間前までに伝えれば辞めることができます。もちろん、余裕をみて辞めることを伝えればトラブルも避けられるかと思います。

ただし園の方からも引き留めに会うこともあります。人手が足りないとか子どもたちが悲しむとか言われたときはどうしてよいか迷いますよね。

そんな時は転職コンサルタントに相談してみましょう。辞め方を一緒に考えてくれたり、猶予はどれくらいがいいかなど相談できます。

就職活動の前にハローワークの活用を

保育士 退職理由

 

理想を言えば退職を決める前に次の職場を見つけられていればベストです。しかし、精神的に追い詰められた状況だとそうも簡単にはいかないのが現実です。

次の職探しの前にやるべきなのは、失業保険の申請です。ハローワークに行って申請をすれば、退職前6か月の賃金に応じていくらかのお金が給付されます。まずはそれで生活をつないでいきましょう。

また別の職場で保育士になるのであれば、転職サイトや転職コンサルタントを利用してみてください。インターネットで検索すればたくさんヒットします。前回の就職活動とは違い、実際に保育士として働いた経験を活かして、今度こそ自分にピッタリの職場を見つけてください。

また、保育士以外の仕事をすることを選んだみなさん。子どもたちの身の回りをお世話をしてきた保育士は、自分で思っている以上に気の利く存在なので一般社会でも非常に重宝されるようです。

さいごに

今回はちょっと暗く憂うつになるようなテーマでした。もし、皆さんが仕事がつらいと感じたら無理をせず逃げるのも正しい選択なのではないでしょうか。子どもたちに毎日過労で死んだような顔で接するほうがよっぽど保育士として無責任な行為なのではないかと私は思います。

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