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子どもの自立心を育てる!フランスの児童教育のやり方って?

フランス教育 保育
豊かな芸術や文化にあふれ、国民が自分を持っている国フランス。個性や自立心が尊重されるような雰囲気は、実は児童教育の時点から育まれているんです

豊かな芸術や文化にあふれ、国民が自分を持っている国フランス。個性や自立心が尊重されるような雰囲気は、実は児童教育の時点から育まれているんです!

フランスでは子どもに「小さな大人」として接する!

社会性や自我の発達を養うために、フランスでは幼児といえども過保護な育児をしません。

乳児から一人で寝かせる!?

日本では子どもが成長するまでつきっきりで寝かしつけるのが普通ですが、フランスでは子どもの自立心を早くから養うために添い寝はせず、なんと乳児のときから部屋を与えて一人で寝かせます。

フランスでは、親子が常に同じ時間を過ごすことよりも、親と子どももそれぞれ個人の時間を大切に考えています。子どもを親が管理するのではなく「小さな大人」として意識し、一人の時間をしっかり持たせることで、早くから自分という意識を持たせることを促進させています。

「自立」のため、子どもに構わない!?

フランスでは、「自分で考え自立する力」を大切に考えていて幼少期の頃からその意識を養えるように子どもを育てています。例えば、日本では子どもが泣き始めるとすぐに泣き止ませようと子供を世話しますが、フランス人はすぐには子どもの相手をせず、まず子どもの様子を見守ります。

何故すぐに寄り添って上げないのでしょうか?それは、フランスでは大人が関わりすぎることで子どもが自分で考えることを妨げてしまう、という考えが一般的だからです。

しばしば、幼児期の子どもは「かまって泣き」をすることがあります。「泣けばかまってくれる」ということを覚えた子どもがとる求愛行動ですが、フランス人はまず見守ることで、なぜ泣いているのか、子供が次にどのような行動に移るのかを見て、子どもができる限り自分で解決することを尊重します。

そうすると、子どもは泣けば大人が助けてくれる、という考えが間違いであることに気づけます。

何でもすぐに反応せず待つことで、子どもは親への依存から脱出し、自立心と忍耐力を養えるのです。

子どものトラブルは、子ども達に解決させる!

 フランスでは子どもがトラブルを起こしても、親はあえて積極的に関わろうとせず、なるべく自分達で解決できるように導きます。日本のように「子どもだから」と親が何でも関わろうとすることは少ないです。

また、フランスでは子どもを叱るとき、必ずヒントを与えられるような言葉を用います。

例えば子どもが喧嘩をしてしまったとき、日本では「叩くのをやめなさい」という言葉でお願いしますが、フランスでははっきり「「あなたが叩くのは間違っている」と叱ります。

これは子どもに何がどういけないのかをはっきり認識させるためです。また、「駄目」いう言葉を使うことで別の道があるというヒントも与えられます。

別の道を意識した子どもは、「叩くのがダメなら話し合おうかな?」と新しい解決方法を自分で探すようになります。

そういった経験を重ねることで、フランスの子どもは早くから社会性や自己責任という概念を身につけ、権利についての意識をし始めます。

子どもだけで遊ばせて、「創意工夫」の心を養わせる

フランスでは、日本のように親と子どもが一緒に遊ぶような光景は見られません。フランスの公園では子どもは子どもだけで遊び、大人はあくまでそれを見守ることがほとんどです。

なぜそうするのかというと、フランス社会では「大人が一緒では、子どもが考える機会を失ってしまう」と考えられているからです。

一人で遊び方を考えたり、他の家の子どもと交流をしたりと、様々な状況でトライアンドエラーを積ませ、「どうすれば楽しく遊べるか?」を子どもに創意工夫させることで自我の発達を促します。

このような子ども時代を送ることで、自分で考えて動くという力がつき、大人になるための基礎が培われるのです。

以上のように、フランスではとにかく子どもに「自分で考えさせる機会」を多く与えます。そうすることで、子どもは成長してからも必要になる「自立心」「社会性」「想像力」が早い段階から身についていきます。

親がつきっきりで子どもを導くことが愛情ではなく、「小さな大人」として子ども自身がどうしたいかを尊重するのが、フランス流の愛情の注ぎ方なのです。

3歳から就学!「保育学校」って?

フランス 幼児教育

上で述べたように保育では、子どもを早い段階からこの意識を持たせ周囲は社会の一員として認識させとが重要となっています。

そんな社会性を早くから培うための施設が「保育学校」というものです。

保育学校は日本の幼稚園に相当するもので義務教育からは外れますが、ほぼ初等教育の過程として扱われています。家族が希望する限りすべての児童が入学できるという法律もあり3歳児以降の待機児童はゼロ、なんと学費は無料です!

保育学校の仕組みや制度

 日本のように年少・年中・年長と3クラスに分かれており、児童の発達リズムに合わせて年齢の垣根を越えた分けられ方がされるケースもあります。

日本の幼稚園との大きな違いは、ほとんど初等教育と同じようなカリキュラムが用意されていることです。なんとこの時点で通知表も設けられます!

「学校」という言葉が使われているように、遊びではなくきっちりと学ぶスタイルを取っています。

といっても、年少組の児童にはしっかりとお昼寝の時間などが用意されており、あくまでも子どもの発育を支える施設であるということは変わりません。

年中・年長組に上がった子どもたちはアルファベットを学び、小学校へ上がるステップを着実に踏んでいきます。

厳しいようにも見えますが、いきなり小学校に上がった児童が環境の変化についていけなかったりする、いわゆる「小1プロブレム」の解消にもなり、保護者にも子どもにも優しい仕組みになっています。

合わせて読みたい:フレネ教育について

このようなフランス的な教育法に、「フレネ教育」というものがあります。

子どもに自由に表現させ、子どもの積極性アップを狙う教育法です。

日本の未来を変える!?フランスで生まれた自主性を磨く「フレネ教育」とは?

https://www.hoikuplus.com/post/usefulnurtureinfo/994

子どもの教育に「自立」を取り入れるには?

このように独自の教育風土があるフランス。出生率の平均が約2.01人(※2012年)ということからも育児先進国であることが伺えます日本に住む私たちはどのように取り入れていけばいいでしょうか?

子どもとの接し方に取り入れる

 家庭や保育の現場でもまず出来ることは、フランスのように子どもの自立心を養うような接し方を取り入れることです。

お子さんがしていることを注意深く見つめ、「なぜこの子はこうしたいと思ったんだろう?」「どうしてこの子はこの選択をしたのだろう?」と接する大人が考えてあげることは大切です。そして大人の中での正解を押し付けるだけではなく、子どもに選択肢を与えて考えさせることが大切です。

といっても、それまで付きっきりで接してきたお子さんを突然突き放すようなことがあっては心を傷つけてしまう可能性があります。あくまで成長・発達のリズムに合わせて、少しずつお子さんを成長させてあげましょう。

フランス教育を導入している保育施設

 まだまだ一般的ではありませんが、日本にもフランスで生まれた教育を導入している施設があります。フレネ教育といわれるこの教育ですが、子どもたちが自主的に行動することを主軸とした保育を実践します。

けやの森学園(埼玉)

http://keyanomori.com/index.html

けやの森学園は、埼玉県狭山市にある幼稚園です。こちらではフレネ教育を取り入れた教育方針を打ち出していて、子どもがそれぞれ自由に考え、意見交換をしながら協力して学んでいきます。大人はあくまでそれを見守り、援助していくというスタイルです。

またこちらは幼保一体型の施設であり、様々な生活環境の生徒たちが在籍することが互いの学び合いにつながるようになっています。

ジャパンフレネ(東京)

http://www.jfreinet.com/index.html

ジャパンフレネは東京の雑司ヶ谷にあるフレネ教育を軸にしたフリースクールです。6歳から18歳までと幅広い年齢の生徒が在籍しています。

同年齢の均一集団を目指すことはせずに、多種多様な生徒と一緒に過ごすことによる成長を理想としています。

生徒一人一人の「何がしたいか」「どういうレベルで出来るか」を尊重し、個々のレベルに合わせた学習体制を整えていきます。

大人の指示を待つのではなく、しっかり自己決定できる子どもを育てる学校です。

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