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明日から実践したくなる!絵本読み聞かせのポイントまとめ

保育士 読み聞かせ
絵本を読んで楽しく過ごす大切な子どもの時間。大人はどんなことに気をつけてあげれば良いのでしょうか。

子どもの健やかな発達のために、ぜひ読み聞かせたい絵本。
ですが、ただ読み聞かせるだけではなく、ポイントをしっかりとおさえて読むことが大切です。
より効果的に絵本を読み聞かせる方法や、読み聞かせでやってはいけないことについてご紹介します。

どんな絵本を選べばいいの?

絵本といってもさまざまで、いったいどんな絵本を選べばいいのか迷ってしまう人もいるかもしれません。
絵本選びで大切なのは、第一に「年齢に合った一冊を選ぶ」こと。絵本には、かならず対象年齢があります。成長に合わせた学びが詰まっていますので、無理に対象年齢が高い絵本を読み聞かせる必要はありません。
それから、「子どもの好みに合った本を選ぶ」ことも大切。まずは本に興味を持つところからスタートしたいので、電車が好きな子には、電車が多く登場する本を読み聞かせるなど、子どもの関心に合わせて本を選ぶのがいいですね。まだ子どもの好みがわからない場合は、親が気に入った本を選ぶのもよいでしょう。
言葉の発達期には、絵と言葉が一致する絵本や、繰り返しのリズムが楽しい本を選ぶのもおすすめです。

読み聞かせに大切な8つのポイント

絵本を読み聞かせたあとに、子どもたちに感想を聞いてはいませんか? 読み聞かせをするときに覚えておきたいポイントを、「読み聞かせでやってはいけないこと」とともにご紹介します。

① 事前に絵本の説明をするのはタブー

「今日はこんな絵本を読みます」という説明は、読み聞かせには必要ありません。
どんな絵本を読んでもらえるのか、子どもたちが真っ新な心で入っていけるよう、読み聞かせの前に絵本の内容を喋ってしまわないよう注意しましょう。

② 抑揚をつける必要はなし。声の速度と間をキープしよう

読み聞かせにおいては、演劇のように声の抑揚をつけて読むのはNG。
子どもたちは、絵と言葉で絵本の世界に入り込んでいきますから、抑揚をつけて読んでしまうことで、子どもたちの想像する力を妨げてしまうことがあります。
大切なのは、聞き取りやすいスピードと声量で読み聞かせること。
また、間をきちんと取ることも大切。ページをめくるタイミングはひとつの「間」ですから、ドキドキ、ワクワクした気持ちをつないでいけるよう、ひと呼吸おいてからよみはじめます。

③ アドリブは入れない。絵本の文章をそのまま読もう

絵本は、セリフのひとつひとつにリズムがあるなど、読みやすく、子どもたちの心に響きやすいよう計算されて作られています。
アドリブを入れて読んでしまうことで、せっかくのリズムがくるってしまったり、作家の意図がうまく伝わらなくなったりすることがあります。
絵本を読み聞かせるときは、アドリブを入れることはせず、そのままの文章を読み聞かせることが大切です。

④ 動きをつけない。絵本はきちんと固定して

「どんぶらこ、どんぶらこ……」と、読み聞かせに合わせて絵本を動かすという表現も、実はNG。
絵本を動かしてしまっては、せっかくの絵がうまく見えなくなってしまうほか、子どもたちの想像力を奪ってしまうことも。
絵本はしっかりと固定し、見やすいようにきちんと広げましょう。
また本をめくるときは、場面を手でさえぎらないようにめくるよう注意しましょう。

⑤ 子どもたちに質問を投げかけるのはNG

読み聞かせの最中に、子どもたちに質問を投げかけるのもタブーです。
せっかく絵本の世界観に引き込まれた子どもたちの思考を、ストップさせてしまうことにつながってしまうかもしれません。
また、読み聞かせの最中に子どもたちから質問が上がった場合も、指さしで教えてあげるなど、途中で止めないことが大切です。

⑥ 規定時間に読み終えられる? 事前にシミュレーションしておこう

お給食の前やお昼寝の前など、保育の現場ではスケジュール上、読み聞かせにかけられる時間が限られている場面もありますね。
そんなとき、無意識に早口で読み聞かせてしまったり、本のページを読み飛ばしてしまったりしては、せっかくの読み聞かせが台無しになってしまいます。
絵本を読み聞かせるときは、一冊を読み聞かせるのにどのぐらいの時間がかかるのか、事前にシミュレーションをしておくといいですね。

⑦ 本は閉じるときも呼吸を意識してゆっくりと

読み終えた絵本は、閉じるときもひと呼吸を意識して、ゆっくりと閉じ、物語の余韻を残すようにします。
また、絵本のなかには背表紙にも絵が入っていることが少なくありません。
読み聞かせ後は背表紙までゆっくり見せるようにしましょう。
一部の絵本では、表紙と背表紙がつながっているものもありますので、その場合は広げて見せるなど工夫したいですね。

⑧ 絵本の感想は聞かない

保育の現場でもついやってしまいがちなのが「絵本の感想を聞いてしまう」こと。
読み聞かせが終わったあと、子どもたちの心には絵本の素敵な世界観が広がっています。
絵本から得た気持ちや感動を心のなかにとどめておけるよう、保育者から子どもに感想を聞くのは避けたほうがいいというのが一般的です。
また、保育者の感想を述べるのも避けましょう。

絵本にはこんな「効能」も…

 

保育士 読み聞かせ

子どもたちの心の成長に一役買ってくれるといわれている絵本ですが、読み聞かせの効能はそれだけではありません。絵本を読み聞かせることで起こる「効能」をご紹介します。

① コミュニケーションツールのひとつとして

読み聞かせは大人と子どもとのコミュニケーションの機会です。たとえまだ言葉を理解することができない0歳児であっても、大人から語りかけてもらうその行為そのものに意味があります。
絵本を読んでもらうことで、子どもたちは幸福感を得られます。
親と子、保育者と乳幼児たちとのコミュニケーションツールとして、絵本はとても有効なのです。

② 好奇心に気づくきっかけに

絵本は、子どもたちが自身の力で好きなものを見出すきっかけをつくってくれます。
子どもの視野は広く、自身がまだどんなものに興味を持ち、好奇心をくすぐられるのかさえ、なかなかわからないものです。
絵本を通じて知った世界から、自分の好きなものに気づく子も少なくありません。
読み聞かせによって、子どもたちの世界はますます広がっていきます。

③ さまざまな学びがある

たとえば、生活習慣や食事の大切さ。家族や友達とのかかわりかたや、命の尊さ…。
絵本にはそれぞれにたくさんの学びが詰まっています。
また、3歳を過ぎたころから、絵本の主人公になったような気持ちになって世界観に入り込めるように。
絵本は子どもたちに学びの機会を与え、感受性を伸ばすのに効果的です。
④ 読み聞かせる側の脳も刺激する
絵本の読み聞かせの「効能」の対象は乳幼児だけではありません。読み聞かせている保護者・保育者にも嬉しい効果があるのです。東京大学大学院教育学研究科の研究によると、読み聞かせを行うことで前頭前野が活発に働くようになるのだそう。前頭前野は思考や想像力、感情のコントロールを行う部分。子どもへの読み聞かせを通じて、保護者・保育者の脳も活性化していくのです。子どもに対してイライラしてしまうときなどにも効果的ですので、あえて読み聞かせの時間を作ることで、心の余裕をつくることにつながるかもしれません。

いかがでしたか。絵本は大人と子どもとの大切なふれあいの機会。保育者が子どもたちに読み聞かせることはもちろん、家庭での絵本の読み聞かせも推進していきたいですね。

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