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子どもの自我意識の芽生えのとき、大人はどう接したらいいのか

読了の目安:約5分
保育 自我
保育士の誰もが、子どもが突然喧嘩を始めたり癇癪を起こしたりして手を焼いた経験があるはずです。
そんなとき、あなたはどうやって子どもたちと接してきましたか?
子どもといえども、大人と同じように自我や自分の主張を持っています。ただし、乳幼児期の子どもは、自分の気持ちを言葉でうまく伝えられません。
そこで今回は、子どもの気持ちを理解するために必要な知識や対処法など、保育士が知っておくべきことをお伝えしていきます。

赤ちゃんから子どもへ、「自分」に気付くときが「自我」のはじまり

自我の芽生え

 

子どもは乳児期から幼児期のはじめにかけては、保護者や保育者といったまわりの人たちに支えられて生活します。大人の手に依存しながら生きている、ともいえるでしょう。
そのため、乳幼児は「自分」以外の「他人」という存在には気付いていないのです。

子どもは、1歳前後からは自分で歩くようになり、身の回りの世界を徐々に広げていきます。また、家族やまわりの人とかかわるようになっていき、自我の存在に気付きます。
自我を形成し始めた子どもは、何ごとも「自分でやりたい」という気持ちを抱くようになります。これが子どもの「自我意識の芽生え」です。

発達、成長には個人差がありますが、多くは1歳から2歳にかけて自我を知覚し、周囲の影響を受けながら自我を確立させ、やがて「自立」へとつながる成長を遂げていきます。
自我意識が芽生え、育っていく時期は「第一次反抗期」や「イヤイヤ期」と呼ばれる時期とも重なり、多くの保護者や保育者は対応に手を焼きます。

では、保育士は自我意識の芽生えた「イヤイヤ期」の子どもと、どのように接していくのがよいのでしょうか?

自己主張が強くなる子どもに、大人は手を焼くもの

1歳から2歳くらいにかけ、子どもは歩いたり言葉を話したりという、生きていくための基本動作を身に付けます。
その後、家庭保育園などの生活を通して、まわりの大人やほかの子どもと「自分と他者」の関係を作っていき、自我意識が芽生え「自分で」体験し、考え、行動する欲求を持ちます。

自我意識の芽生えは、人として社会とかかわって生きていくために大事な成長プロセスですが、自己主張が強くなっていく子どもに、大人はたいへんな思いをさせられます。
子どもは自我意識の芽生えとともに、自己主張が強くなり、好き嫌いや、やりたいこととやりたくないことなどがはっきりしてきます。

自分の思い通りにならないことに「イヤ」といって泣き叫んだり暴れたりする子どもの姿を見て、「育児の壁にぶつかった」という気持ちになる保護者や保育士も多いことでしょう。

「第一次反抗期」の子どもとの向き合い方は?

激しい自己主張と反抗が特徴の自我意識が芽生える時期は、人の心の成長に非常に重要な「第一次反抗期」です。「魔の2歳児」や「イヤイヤ期」とも言われています。
自我が芽生えるこの時期には、子どもは一人ではできないことを自分の手でやりたがるようになります。その過程で、癇癪を起こしたり、親や保育士に反抗することもしばしばあります。

しかし、この反抗はなくてはならない成長で、わがままや悪意ではないのです。
「第一次反抗期」の子どもは自我を持ちはじめたばかりのため、ものごとへの好奇心を止められず、自分をコントロールできないのです。

保育者や保護者は、一見するとワガママなだけに見える子どもに振り回されて疲弊してしまうかもしれませんが、しつけのために子どもの欲求を押さえ込んでしまわず、時にはワガママに付き合い、子どもの自我形成を手伝ってあげるのが、成長のために必要な向き合い方でしょう。

反抗する子どもに対し、大人は感情的に接するべきではない

保育士 幼児

イヤイヤといって泣き叫んだり、食事のときに食べ物を投げつけたり、公共の場所で床に寝転んで暴れたりする子ども…。
保護者の悩みの種になったり、保育者も頭を抱えてしまったりする反抗や自己主張ですが、必要なこととして受容しなくてはなりません。では、具体的にはどのように接していくべきなのでしょうか?

まずは、振り回されて子どもと同じように感情的になってしまわない心構えを持つことが必要です。
確かに、子どもの反抗は理不尽なことも多いため、イライラさせられることもあるでしょう。しかし、子どもは保育者や保護者に反抗するとき、どうしていいかわからず、感情が不安定になってしまっているのです。

子どもがなぜ反抗しているのか、経験をもとに考えてあげられるのが大人です。欲求は何なのか、なぜ「イヤ」なのかを考えて共感してあげると、子どもは落ち着くはずです。
語彙が少なく、自我が芽生えたばかりの子どもは、癇癪を起こすことでしか「イヤ」という気持ちを大人に伝えることができません。

保護者や保育者は、子どもの気持ちを紐解いてあげるつもりで接するといいでしょう。大人が冷静に受け入れてあげれば、子どもは「次からはこうすればいいのか」と学習します。

 自我意識の芽生えを「受容」で支える

自我意識の芽生えという大事な成長の過程を過ごす子どもは、自分のやりたいことを通そうとします。
自分でやりたい、という子どもの気持ちは、最初の自己主張です。成長を促すためにも、できる限りのことはやらせてあげるよう見守りたいものです。

子どもの自我形成を促す上で重要なのは、やりたい気持ちを認めてあげることです。その際、やるべきことを「やりたくない」と拒絶することもあります。
子どもは、やるべきことを拒絶する際、「自分の気持ちと合わない」と感じていることがほとんどです。

子どもの「自分の気持ち」を認めてあげるためには、例えば「〇〇しなさい」ではなく「〇〇したくなったら言ってね」と待ってあげたり、「〇〇の代わりに××してみようよ」と選択肢を与えたりするような、代替案を用意するコミュニケーションを取るのが効果的です。

子どもは自分の欲求が受け入れられると満足感を得ます。
認める、満足させるということによって、子どもの「やりたい」「できない」「うまくいかない」という感情が、大人への信頼や自分自身の経験につながっていくのです。

保護者も保育者も、気持ちに余裕を持つために

子どもの成長に取って必要な第一次反抗期。保護者や保育者の立場としては、子どもの意思を尊重し、感情的にならないように接してあげるべきです。

とはいえ、ついカッとなることは誰にでもあります。誰でも「大人だから冷静に」なれるときばかりではありません。
子どもに対してイライラしてしまっても、それはそれで当たり前の感情です。

休む時間や手段を使う、仕事の都合をつけるなどして、子どもと「あえて向き合わない」タイミングを作ることも有効かもしれません。
子どもは子どもで、一生懸命に成長しています。大人も思いつめることなく、一生懸命に見守りましょう。

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