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6つの言語に翻訳!世界的ベストセラー本で紹介される「バイスティックの7原則」

保育のバイスティック7原則
学術書にもかかわらず、異例の世界的なベストセラーとなった『ケースワークの原則』をご存知ですか?その本にある「バイステックの7原則」を知ることで、子どもたちとのコミュニケーション取り方のポイントを学ぶことができます。

 

アメリカのケースワーカーで社会福祉学者のフェリックス・ポール・バイステックは、1957年に出版した『ケースワークの原則』は学術書にもかかわらず、異例の世界的なベストセラーとなりました。

バイスティックが亡くなった時のニューヨークタイムズには、この本が6つの言語に翻訳出版され、英語版だけでも10万部を超えたことが紹介されています。

そんな、世界的に有名な著書の中で、大きく取り上げられている「バイスティックの7原則」について今回はお話していきます。

 「バイスティックの7原則」とは

保育や介護の弁場において、対人援助にかかわる援助者の行動規範として有名なのが「バイスティックの7原則」です。

これは、相談援助技術の基本として定義されており、日常生活の中で、私たちは子どもやいろいろな人とコミュニケーションを取る中で、悩んだり、迷ったり、焦ったり、怒ったり、笑ったり、驚いたり、感動したりと、様々な感情の波があります。

そのように、いろいろな感情が渦巻いて錯綜して、どうしたらいいかわからなくなるときってありますよね?

そんなときに役立つのが「バイスティックの7原則」です。

この原則に沿って、自分の考えや行動を振り返る事で、反省や気付き、学びを得て、自分自身に喝を入れたり、戒めたり、励ましてサポートしたりする事の必要性を認識することができます。

 原則1:個別化の原則

この原則では、子どもたちの抱える困難や問題は、一見似ているように見えても一人ひとり異なっていて、同じ問題は存在しないとする考え方です。

子どもたちの性格や家庭環境などの情報から決めつけや偏見を持ったり、似たような問題をまとめて分類し、同じように対処すようとする「カテゴライズ」はNGです。

 原則2:自己決定の原則

自己決定の原則において、大切な考え方は「あくまでも自らの行動を決定するのは子どもたち自身である」という点です。

何かトラブルや問題が起きたときに、解決の主体はその子であって、その子の成長を第一に考え、また同じことがその子に起きた際に、一人での解決できるよう目指すことが重要です。

そのため、保育士は子どもに対して命令的指示はしてはいけないものとされています。

保育士は、子どもたち自身の考えや意志を尊重し、自ら決定し行動できるようサポートする立場となります。

 原則3:受容の原則

受容の原則では、子どもたちの良い面も悪い面もすべてそのまま、良い悪いで判断せず、あるがままに受け入れることを謳っています。

子どもの考えは、その子の経験や必死の思考から来るもので、その子の個性ととらえます。

そのため、決して最初から否定せずに、どうしてそういう考え方になったのかを理解することがポイントとなります。

この原則により、保育士が子どもへ直接的命令や感情的に指示することが禁じられいます。

 原則4:非審判的態度の原則

 

バイスティックの7原則

 

非審判的態度の原則では、

保育士が自分の価値観や倫理的判断を子どもたちに押し付けたり、子どもたちの行動や態度を批判しないことが挙げられています。

子どもの行動や思考に対して、保育士は善悪を判断しないとする考え方で、あくまでも保育士は子どもをサポートする立場です。

子どもたちが自らの問題を解決しなければならないため、その善悪の判断も保育士ではなく、子どもたち自身が行うのが理想です。

 原則5:秘密保持の原則

この原則では、子どもに関する情報はその子の権利を守るため、決して他人に漏らしてはならないという内容です。

その子が親にも言ってほしくない個人的情報「〇〇ちゃんが好き」「おもらしをしてしまった」など、プライバシーは絶対に他方にもらしてはならないとする考え方で、いわゆる一般企業における「個人情報保護」です。

もちろん放置することで他の子どもや家庭を巻き込んでのトラブルに発展する場合もあるため、内容を見極めて保育士は保護者に伝える内容やいい方に気を付けなければいけません。

 原則6:統制された情緒関与の原則

保育士が子ども自身の感情に呑み込まれないようにする考え方がこの原則です。

子どもを正確に問題解決に導くために、保育士は子どもの心を理解し、自らの感情を統制して接していく事が大切とされています。

保育士は自分の感情をきちんと自覚できているか、今抱いている感情は誰の感情なのか、過度に感情移入をしていないかなどに気を付け、目的を意識しながら対応することを心がけましょう。

 原則7:意図的な感情表現の原則

子どもの感情表現の自由を認める考え方が意図的な感情表現の原則です。

特に抑圧されやすい否定的な感情を表に出させることで子ども自身の心の障害を取り除き、その子自身が自らを取り巻く内外的状況を客観的に見て気づきを得られるようサポートする事が目的です。

保育士は子どもがその気づきを得られるよう、自らの感情表現を工夫する必要があります。

例えば、話しやすい雰囲気を意識したり、話す姿勢や座る位置、同じ感情や問題を認識しているか、などに気を配りましょう。

 まとめ

今回はバイスティックの7原則についてお話しましたが、いかがでしたか?

7つの原則に分かれていますが、それぞれが深く繋って関係しています。

保育士の立場から、子どもをサポートする際はこれらの7点を意識することで、子どもたちとのコミュニケーションが取りやすくなったり、その子が何を求めているのかがくみ取れるようになります。

「主役は子どもたちで、自分はあくまでも子どもたちの成長をサポートする立場である」ということを意識すると、大きな声で怒鳴ったり、指示したり、いうことを聞いてくれない子にイライラするということがなくなってくるでしょう。

もちろん保育士だけでなく、パパやママもご家庭でこの原則から取り入れられることがたくさんある思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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