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保育園で七夕におこなう行事って?七夕の由来や出し物のアイデアを紹介!

読了の目安:約5分
保育園の七夕行事
七夕の行事は、夏の始まりを告げる季節感あふれる行事です。
今回は、七夕の行事の企画を考え中の保育士の方のために、意外と知られていない七夕の由来や伝説、七夕の行事におすすめの工作や遊び、出し物、行事食などをご紹介します。

色とりどりの飾りを作ったり、願い事を考えたり、七夕は子どもたちにはとても楽しみな行事です。
七夕の行事を通じて、日本の伝統や文化を伝えることもできます。ぜひ、参考にして、子どもたちの思い出に残る楽しい七夕の行事にしてください。

今回のポイント

七夕は、中国と日本の伝説や信仰や重なり合った古来から行われてきた行事

笹竹に願い事を書いたり、そうめんを食べる風習は江戸時代に広まった

笹舟遊びや飾り作りなどを通して、子どもたちに日本の伝統と文化を伝えよう

そもそも、保育園で行われる行事にはどんな意味があるの?

保育園での行事の役割

保育園では一年を通じてさまざまな行事が行われていますが、そもそも、保育園の行事にはどのような意味があるのでしょうか?

保育園の行事は、次の5つのタイプに分類されます。

1:成長の節目に行われる行事:入・卒園式・誕生会など

2:子どもの成長や努力を披露する行事:運動会・発表会・保育参観など

3:伝統や文化を学ぶ行事:七夕・餅つき・節分など

4:日常とは違う体験をする行事:遠足・お泊まり保育など

5:健康や安全のための行事:健康診断・避難訓練など

行事それぞれに意味やねらいがありますが、共通する目的は、子どもたちに多様な行事を体験させることにより、「友だちと協調する」「努力してやり遂げる」という大切さを学ばせることです。
それによって、子どもたちの健やかな成長と発達を促すことができます。

保護者や保育士にとっても、行事を通して子どもたちの成長を実感できることは嬉しいですね。

保育士が行う行事の準備

どのような行事でも、行事当日までに行う事前準備が大切です。
七夕の行事は、次のようなスケジュールで準備を進め、準備万端で当日を迎えましょう。

1:5月中旬

職員で行事の役割分担や当日の出し物やプログラムについて話し合う

2:6月初旬

笹や折り紙など飾りや短冊づくり、出し物に必要な文房具や備品の手配

3:6月下旬~

七夕に向けて、園児と飾りつけの制作

保護者に向けたお便りの作成

4:7月初旬

笹を飾りつける

5:前日まで

飾りつけなど出し物の準備

6、七夕会

7、7月中旬

笹飾りを片付ける

保護者の方には、以下のようなお便りを作り、事前に手渡しておきましょう。

<保護者に向けたお便りの文例>

梅雨に入り、屋内で過ごすことも多くなりましたが、子どもたちは、七夕の飾りづくりに楽しく取り組んでいます。はさみも上手に使えるようになりました。

7月1日から10日まで、クラスの入口に笹を飾ります。7月7日の七夕会では、短冊に願いを書き、笹に結びます。どうぞ、ご覧になってください。

七夕ってどんな祝日?子どもたちにわかりやすく伝えるには?

七夕の由来には、諸説があります。中でも、一年に一度しか出会えないという中国の織姫と彦星の伝説が有名です。

その他にも、日本と中国では、古来から宮中に仕える女性たちが、庭に供え物をして機織りや裁縫の上達を願う行事「乞巧奠(きこうでん)」が、7月7日に行われていました。

日本では、村の厄除けや豊作を願って、棚機津女(たなばため)と呼ばれる若い清らかな女性が、神様に捧げる織物を織って棚に備えたという「棚機(たなばた)」という行事が、7月7日に行われていたそうです。

このような中国や日本に伝わる伝説や信仰が重なり合って、現在の七夕の形になったといわれています。

子どもたちに七夕の説明をするのなら、やはり、織姫と彦星の伝説がおすすめです。

中国では、織女(しょくじょ)(琴座のベガ)は裁縫の仕事、牽牛(けんぎゅう)(鷲座のアルタイル)は農業の仕事を司る星と考えられていました。

この2つの星が、天の川を挟んで、旧暦7月7日に最も光り輝くことから、織姫と彦星の伝説が生まれたそうです。

織姫と彦星の伝説を、以下にわかりやすくご紹介します。

織姫と彦星の伝説

機織りが上手な織姫という娘がいました。神様は、年頃になった織姫の結婚相手として、働き者の牛使いの彦星を探し出します。
神様に引き合わされた二人は一目で恋に落ち、あっという間に結婚します。

しかし、二人は仲が良すぎて遊んでばかりいるようになりました。
働き者だった二人が怠け者になってしまったために、人々の着物はボロボロに、牛たちは病気になってしまいました。

怒った神様は、天の川の東と西に二人を引き離し、織姫と彦星は離れ離れになってしまいました。
泣いて悲しむ織姫のために、神様は一生懸命働くことを条件に、年に一度、7月7日の夜に二人が会うことを許しました。
そして、今でも一年に一度会うことを楽しみしながら、二人は一生懸命に働いているのです。

どうして七夕には願い事をするの?笹を飾る由来や意味って?

アジア各国でも、七夕の行事がありますが、笹に願い事を吊るすのは日本だけの行事です。
平安時代には、すでに貴族たちが七夕の夜にお供え物をして、香を焚いたり、音楽を奏でながら星を眺めていたそうです。

そして、カジの葉に和歌を書いて裁縫や詩歌などの上達を願いました。現在のように、願い事を短冊に書いて笹に飾る風習は、江戸時代に庶民の間に広がったそうです。
願い事は、裁縫や習字、和歌などの芸事や習い事の上達の願いを書いていましたが、現在では、将来の夢などさまざまな願い事を書くようになりました。

短冊の色は、「赤・青・黄・白・黒(紫)」の5色が使われますが、これは乞巧奠の時に飾る5色の織り糸が原型になっています。5つの色は、万物は木・火・土・金・水の5種類の要素から成るという中国の五行思想にちなんでいて、それぞれに意味があります。

青(=木):樹木の成長する様子を象徴

赤(=火):光り輝く炎の様子を象徴

黄(=土):植物の発芽を象徴

白(=金):鉱物・金属を象徴

黒(=水):和泉から湧き出る水を象徴

七夕の飾りつけに笹竹が使われる理由は、古来から竹には神聖な力が宿っていると考えられていたからです。青々とまっすぐに育つ竹は、生命力の象徴とされ、厄除けの儀式などさまざまな神事に用いられています。

保育園で七夕を楽しく過ごすために!行事・出し物のアイデア紹介

次に、色とりどりのそうめんや笹舟づくりなど、七夕当日を楽しく過ごすための行事や出し物のアイデアをご紹介します。

1.子どもたちと楽しむそうめん

意外に知られていませんが、七夕にはそうめんを食べるという風習があります。七夕当日の給食は、そうめんを行事食として楽しむ保育園もあります。
色付きのそうめんにしたり、そうめんにニンジンやキュウリなどの野菜を添えて、七夕らしい彩りのあるそうめんを美味しくいただきます。

そうめんのルーツは、中国の「策餅(さくへい)」という小麦料理です。七夕の日に策餅を食べれば、無病息災で過ごせるという伝説がありました。
策餅は奈良時代に日本に伝わり、平安時代には、貴族たちが七夕の日に策餅をお供えし、無病息災を願って食したそうです。

江戸時代に入り、七夕の日にそうめんを食べる風習が、庶民の間にも広まりました。
また、糸のようなそうめんを機織りの糸に見立てて、機織りや裁縫の上達を願ったという説もあります。

2.短冊づくり

吹き流しや提灯など、色とりどりの飾りを吊るした笹竹に、願い事を記した短冊を吊るします。一般的な長方形の短冊でもよいですが、短冊に一工夫してみましょう。

織姫や彦星、好きな動物などを、折り紙や画用紙に描いて切り貼りし、短冊にデコレーションしましょう。自分の願い事を書いた短冊が一目でわかって、子どもたちも大喜びです。

3.笹舟づくり

笹舟づくりは、昔から伝わる子どもの遊びです。笹の葉がなければ、他の葉を使ったり、牛乳パックを笹の葉の形にカットして、代用することができます。

作り方は簡単なので、ちいさな子どもでも短時間でできますが、笹の葉は指を切りやすいので十分注意しましょう。

笹舟が出来上がったら、園のプールや池に浮かべて、楽しみましょう。散歩を兼ねて、近くの公園や小川に出かけみてもよいのではないでしょうか。

4.七夕の絵本読み聞かせと紙芝居

織姫と彦星の伝説を子どもにもわかりやすく伝えられる絵本や七夕にまつわる話が書かれた絵本などを、子どもたちに読み聞かせましょう。

織姫と彦星の伝説の紙芝居を制作してみるのも、おすすめです。絵本の読み聞かせよりも、子どもたちは興味を持って耳を傾けてくれるでしょう。

5.七夕の歌

「ささのはさらさら」で始まる「たなばたさま」や「きらきらぼし」など、七夕や星に関する歌を歌って七夕気分を盛り上げましょう。
短冊を吊るしながら歌ったり、簡単な手振りで歌ってみるのもよいでしょう。

おわりに
保育園で七夕に行う行事についてご紹介しました。七夕は、飾り作りや笹竹の飾りつけなど、当日だけでなく準備も子どもたちと一緒に楽しむことができる行事です。

年齢に応じて、飾りの作り方を工夫すれば、1歳児でも楽しめます。制作物の準備や笹竹の手配など、さまざまな準備が必要ですが、子どもたちの思い出に残るような七夕の行事にしましょう。

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