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保育士が上司との関係に悩んだときの解決法とは

保育士 人間関係
保育士が職場を決める際に気にする点として上司との人間関係を良質に育めるかというものがあります。今回は、人間関係に焦点を追って話を進めて見ましょう。

■保育士の悩みの上位に「職場の人間関係」がある

保育士の仕事は、子どもと接するという部分が注目されがちですが、それだけではありません。子どもはもちろん、子どもの保護者や保育施設のある地域の人々とも関わっていきます。そして、同僚や上司という人間関係も存在しています。多くの保育士が、実は職場の人間関係に悩みを持っています。中でも「上司との関係」は、自分自身は指導される立場であるだけに、悩みも深いようです。保育士の上司との関係について、問題の内容や解決に向けた方法を紹介します。

■保育士の職場での、上司と部下の立場

保育士として保育園などの施設を職場としたとき、最初は誰でも新人で「部下」の立場になります。では、保育の現場での「上司」とは、どのような立場でしょうか。保育の業界で共通の管理的な立場というのは少なく、管理職にあたるのは「主任保育士」です。さらに施設の経営側となると園長や副園長という立場になります。職場によって異なる制度においてはリーダーや担任の中での指導的な立場など、さまざまです。上司の立場になると、保育の仕事だけではなく、保育士に対しての指導や管理の仕事もするようになります。

■リーダーや主任保育士との関係における悩み

自分が、リーダーや主任といった立場の保育士から指導を受けている場合、その指導の内容や態度等が悩みの原因となってしまうことがあります。例えば、子どものことで困りごとがあるなど、現場での改善をはかっているとき、指導、管理をする立場の上司からは実態が見えにくいため、指導や意見がすれ違ってしまうことなどがあります。部下は「現場のことがわかっているのは自分なのに、上司に従わなければいけない」などと悩んでしまうのです。さらに、上司が厳しい口調で注意するタイプだと、部下は落ち込んでしまいます。人によっては嫌味を言ったり「いじめ」のようなことをしたりと、人間的に問題のある上司にあたってしまうこともあります。部下は立場上、強く出ることができずに悩んでしまうのです。

■園長など職場のトップとの関係における悩み

仕事をするうえで、リーダーや管理職にあたる上司とのトラブルは、保育士にとって大きな悩みです。自分は立場でいうと「下」になるからです。その意味では、さらに「上」の立場である、職場のトップ、経営者や園長との人間関係では、どうでしょうか。保育園など、施設の保育方針などは、トップが決めるものです。そうなると、例えば園長が変わったり、園長が方針を変えたりして、保育士の仕事自体に問題が生じたり、やりにくさを感じたり、ということも起こってきます。このような大きな枠において、トップとの関係に悩む保育士もいます。また、職場のトップという立場を利用して「パワハラ」をする園長や施設長がいるのも現実です。例えば、保育士に対して、子どもや保護者、ほかの仕事よりも園長への対応を優先させないと待遇を悪化させる、というようなこともあるのです。

■上司には、どんな対応で問題を解決するか

保育士が管理職や園長など、上司との関係に悩んだとき、どのように問題を解決していったらよいのでしょうか。基本的には「円満な関係を作る」努力、そして「意見を丁寧に伝える」ことが大切です。厳しく注意されたり、仕事上で納得のいかないことを指導されたりしたら、誰でも「嫌だな」という気持ちになります。「自分は悪くないのに」と思っていると、態度や表情も硬くなります。しかし、よほど理不尽なことを言われたり、人格を否定されるようなパワハラを受けたりしているのではない限り、仕事上のことは「話せばわかる」ことが多いのです。お互いに何らかの「勘違い」が生じていることもあります。そういった気持ちや態度、そして絡み合った話の内容を「ほぐして」いくことを心がけます。

■人間関係の改善を「自分から」

保育は責任ある仕事ですし、子どもの発達や保護者の要望など、複雑な問題も多くあります。上司とは、さまざまな問題を解決するための「同志」であったほうが、仕事がうまくいきます。上司は指導する側ですから、どうしても「上」からの考えになります。部下はたとえ自分のほうが正しいと思ったとしても、強く主張するだけでは上司の立場や尊厳のようなものを傷つけてしまいます。部下という立場を、うまく「利用」するつもりで、自分から丁寧かつ上司を尊重する態度で、説明や意見交換をしてみましょう。挨拶や笑顔、相手を「立てる」ということにも気を遣ってみると、上司も率直に接してくれたり、自分が間違っていたら認めてくれたりと関係が改善していくことがあるものです。人に「変われ」というのは難しいのですが、自分が変わることで相手を変えることはできるのです。

■自分の努力が及ばない「人間関係の問題」もある

自分の態度や接し方を考えて上司との関係改善をはかる、というのは、相手の行動や人格に大きな問題のある場合、効果が望めないことがあります。保育方針をコロコロと変える園長や、部下をいじめる管理職、そして日常的にパワハラをする上司など「まともに」接していても通じない場合があります。人間のことですから、努力をしても改善しないのが「仕方ない」こともあるのが現実です。そうなれば、転職など、自分自身が環境を変えるという手段を選ぶのも方法のひとつです。仕事をして人生を歩んでいくのはあなたです。その環境に「改善の努力が及ばない」人間関係があるのなら、避けてしまうのも賢い方法です。いずれにしても、上司との関係は、よく考えて、できる範囲でいろいろな方法を試して改善していきましょう。

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