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小学校入学前の子どもたちに対して行う教育活動である「幼児教育」

幼児教育
幼児教育の大切さは、モンテッソーリなどの幼児の教育法が保育園の売りとしてもでていることから明らかでしょう。今回は、どのように大切なのか確かめていきましょう。

「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、幼児期は大人になってからの人間形成の基礎をつくる大切な時期だと言われています。
幼児期からの教育を考える保護者は多く、近年では、保育園でも幼児教育の時間をカリキュラムに組み込む園が増えてきました。
いったいなぜ、幼児教育が大切なのでしょうか。解説します。

なぜ? 幼児教育に力を注ぐ保育園が増えている理由

文部科学省が管轄し、「教育施設」として幼児教育を行う幼稚園とは違い、厚生労働省が管轄する保育園は、「児童福祉施設」。
保育園は保護者にかわって子どもたちの保育を担う場であり、幼児教育を行うことは義務付けられていません。
ところが最近では、英会話や知育、読み書き、音楽、スポーツといった教育活動を正課に取り入れている保育園も増えてきました。
いったいなぜでしょうか。

それは、幼児教育の大切さが見直され、保護者からのニーズが高まっているから。
少子化の影響で子どもの数が減った今、子どもひとりあたりにかけられる教育費は拡大傾向にあります。
一方で、共働きで保育園を選択した世帯の場合、幼児教育にかけられる時間は限られてしまうのが実情です

そこで、保育園が幼児教育に力を注ぐことで、「保育園に通わせながら幼児教育の機会を」というニーズにこたえているというわけですね。
英会話や音楽、スポーツ、知育などの早期教育のほか、モンテッソーリ教育や、久保田メソッド、玉井式といった教育方法を掲げている園もあります。
実践の度合いは異なりますが、特に私立の保育園では、幼児教育に力を入れている園はもはや珍しくありません。

そもそも幼児教育ってどんなもの?

乳幼児期は、人間としてたくましく生きていく力の基礎をつくる大切な時期。
人は赤ちゃんのうちから、周囲に見守られながら生きるための基礎や基本を身に着けていきます。

大人たちの声かけや他者とのスキンシップから言葉を覚え、人との交流やさまざまな体験から、心を豊かにする思いやりの気持ちや感動を学んでいくのです。
就学前の乳幼児には、日々が学びの連続。

吸収しやすいこの時期に、学びの体験をさせることで、子どもたちの可能性を伸ばしていくのが幼児教育です。
教育といっても、頭を柔らかくする知育や、英語や数学といった学問に限らず、音楽や絵画、スポーツといった情操教育、しつけやマナー、礼儀作法といった人間力の基礎となる教育も、ひろく「幼児教育」と呼ばれます。

幼児教育の種類

幼児教育とは、就学前の子どもたちに対して行う教育活動の総称です。
保育園や幼稚園で行われる幼児教育にはどんなものがあるでしょうか。

幼児教育

 

① お受験対策
園によっては、国立・私立の幼稚園や小学校の受験対策を行っているところもあります。
受験に必要となる学力や知力を身に着けさせるための知育を行うほか、日常生活を送るうえでの基本的なマナーが身につくよう、教育が行われます。
また、面接でスムーズに受け答えができるような練習をするところもあるようです。

② 外国語教育

英語を日本語に変えることなく英語のまま理解する!注目を集めている「イマージョン教育」とは?

最近は、保育園や幼稚園でも外国人講師を招いて英会話のレッスンを行うところが増えてきていますね。
「ネイティブな発音を身につけるには早期からの教育が必要」という説もあるため、幼児期の教育に外国語を取り入れるのはとても効率的だと言われています。
保育園や幼稚園では、遊びのなかに英会話を組み込み、歌やダンスなどを使って親しみやすく覚えるレッスンが主流です。

③ 情操教育系

人気の幼児教育「リトミック」ってどんなもの?

音楽や絵画、ダンス、体操など、いわゆる「おけいこ」と言われる分野です。
保育園でも、講師を招いた本格的なリトミックを行うところや、跳び箱やマット運動などの体操に取り組む園があります。
こうした体験は子どもたちの体や心に働きかけ、豊かな表現力をはぐくむ活動として注目されています。

④ しつけ・マナー教育

また、しつけやマナー教育の一環として、茶道を教える園もあります。
そのほか、食育の一環として年齢ごとに食事時のテーブルマナーを指導する園も。
手法はさまざまですが、子どもたちが社会性を持った大人になっていけるよう、基盤を作る活動として行われます。

⑤ 課外授業

正課の授業とは異なりますが、一部の園では課外授業として幼児教育を行っていることがあります。
部活動としてサッカー教室をひらいたり、ピアノ教室と提携し、希望者のみレッスンが受けられたり……と、その内容は園によってさまざまです。

さまざまな幼児教育の手法

モンテッソーリ教育や久保田式、シュタイナー教育……。
幼児教育に力を注いでいる園では、このような育児法・幼児教育の手法を掲げているところが数多くあります。
いったいどんなものがあるのでしょうか。有名なものをピックアップして解説します。

① モンテッソーリ教育

AmazonやFacebookを生み出したモンテッソーリ教育とは

イタリア初の女性医師であるマリア・モンテッソーリが考案した教育法です。
「自立し、生涯学び続ける姿勢を持ち続けられる子どもを育てる」ことを目的に、発達段階に合わせて、子どもたちの自由な個別活動のサポートを行います。
独自の教具を使いながら、子どもたちの「やってみたい」を援助する教育を実践しています。

② 久保田式育児法

脳科学おばあちゃんとの愛称でも親しまれている久保田カヨ子先生が考案した教育法です。
脳科学理論をに基づいた0歳児からの「育脳」を実践。
「脳が最も発達するのは生まれてから3歳~4歳まで」と考え、脳の発達時期に応じた教育を行うことに重きを置いています。

③ シュタイナー教育

名前は聞いたことがあるけれど…シュタイナー教育ってどんなもの?

オーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法です。
学びもひとつの芸術活動であるととらえ、教科書を使わず、歌や詩、ダンスなどを交えて記憶していくという独特な教育方針が特徴的です。
本来は12年の一貫教育ですが、幼稚園や保育園でもシュタイナー教育の思想を取り入れるところが増えています。

このように、幼児教育の手法もさまざま。いったいどんなものがあるか、学んでみるといいですね。

なぜ? 幼児教育が大切な理由

そもそも、幼児教育はかならずしも必要なものではありません。
保育園に通うだけでも、友達や先生といった他者とのコミュニケーションの機会はありますし、文字の読み書きなども遅かれ早かれ学んでいくことができます。
それでも幼児教育が大切だと言われているのは、幼児期の学ぶ力がとても優れているから。

大人になってから新しい言語をイチから学ぶことは、決して簡単なことではありません。
ですが、子どもたちは日常を通じてあっさりと言葉を習得していきますね。
子どもたちの吸収する力はすばらしく、実際にさまざまな研究で「学校に入ってから受ける教育よりも、幼少期に受ける教育が効率的である」ということが明らかになっています。
さらに海外の研究では、幼児教育を受けたかどうかで大人になってからの収入や犯罪率に差が出るという説まで唱えられています。

早期に教育(学習)を行うことについては賛否が分かれますが、幼少期に受けた教育が人間として強くたくましく生きられる基盤となることは明らかです。
また幼児期に人間形成の土台を作っておけば、小学校以降に受ける教育でも、スムーズに伸びていくことにつながっていくといわれていますので、広い意味での「教育」は効果的だといえるでしょう。
保育園で積極的に幼児教育が行われるのは、高いニーズがあるからこそ。
子どもたちからはもちろん、保護者から信頼される園であるために、今後はますます幼児教育へ力を注ぐ園が増えていきそうですね。

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